ゆるゆり♪♪ 第7話
初登場、再登場を含めてメインキャラの姉や妹や親戚が
次々に姿を見せています。キャラがたくさん出てきて
にぎやかですし、それぞれ個性的ですよね。その中で
一番強力なのは、やはりあかね、でしょうか? 彼女は、
自分が抱いている気持ちは百合だと理解している
みたいですけれど、やっている事はちょっと過激で、
やや別次元に行ってしまっているようでもあります。
テレビアニメ「ゆるゆり♪♪」、第7話「姉妹事情
あれこれそれどれ」です。
櫻子が家のリビングでくつろいでいると、姉の撫子と
妹の花子がやって来た。今からここで勉強をするから、
できるだけゆっくり夕飯の買い物をしてこいと言う。
さすがの櫻子にも、姉が遠回しに自分を邪魔だと言って
いるのはわかった。さらには花子までが、櫻子がいると
集中できないと言い出す。ここまで邪魔者扱いされると、
櫻子はかえって居座りたくなってしまう。彼女を外へ
出すために、撫子は対策を考えた。
タイトルコールでは、あかりの後ろの草むらから
人影が現れて、あかりの姿を連写。しかもあかりには
全く気づかれない、という所が、あかねらしさですね。
この場面では一瞬しか登場していないため、第1話や
第3話、第5話のように出番がこれだけになって
しまうのかと少し心配になったのですが、最後の方で
ばっちり彼女中心のエピソードが描かれています。
「アッカネ~ン」も健在ですね。
本編の方では、最初から撫子と花子が出てきています。
かなりの存在感を見せているのではないでしょうか。
彼女達の場合、今は、原作のなもりさん自身による
スピンオフコミック「大室家」がニコニコ静画で毎週
掲載されています。あちらでは無料コミックの週間
ランキングの1位常連で、アクセス数では少女コミック
のジャンルで2位に2桁差をつけるほどの人気になって
いるみたいです。そのため注目度は高いかもですね。
このエピソードでは、櫻子が姉と妹からひどく
邪魔にされている様子だけが描かれています。けっこう
自分勝手に振る舞う櫻子は、一緒に住んでいる姉妹
にしてみれば煩わしい部分もあるのかもしれません。
とはいっても、2人は櫻子を見放したりはしていない、
と思いたいですね。そのようなストーリーなどが
あると良いかもです。
(「大室家」の7では、撫子や花子が櫻子を少し見直す
出来事が語られています。もっとこの3人の間の
親愛な感情が伝わる物語も見てみたい所ですね。)
櫻子については、向日葵との関係もあります。体重が
増えてしまった向日葵の悩みを櫻子が聞いています。
体重というデリケートな話題ですが、向日葵は
真っ先に櫻子に相談しているのですね。これはなぜ
なのでしょう。
近所に住んでいる同学年の幼なじみだから、、、それは
そうかもしれません。けれど彼女達の関係はそれだけの
ものではないと思えます。
太ったなんて言ったら櫻子は必ず自分をからかう
だろうという事は、向日葵もわかっているでしょう。
それでも真剣に頼めば本気で考えてくれる、という
確信もあったのではないでしょうか。それに、自分の
プライベートな悩みを一番に話せるのは櫻子だし、
毎日一緒にいる彼女なら、自分のちょっとした変化にも
気づいてくれるのでは、とも思っているのでは。
結果は、、、櫻子は太った向日葵の様子を真似したりも
しましたが、ちゃんと本気で考えていて、体調の心配
もしていますね。やっぱり彼女達の間には強い信頼感が
あるのでしょう。
櫻子は、向日葵の妹の楓への気遣いも見せていました。
が、向日葵の体重が増えた原因をふすま越しに聞いた
彼女は、とてもやりきれない気分になってしまった
ようですね。
(そういえば、櫻子は楓に、向日葵のボディを毎晩
チェックしておくように言っていたらしいです。、、、
これも、相手の体を心配しての事?)
大室家と古谷家のエピソードでは、両方の位置関係も
少しわかるようになっていますね。原作ではあまり
描かれていませんけれど、向日葵や楓はアパートに
住んでいて、櫻子達は向かいの一軒家に住んでいる
みたいです。どちらも親は留守がちで、娘達が食事の
用意をする場合が多いらしいです。
それと、ストーリーとは関係ないのですけれど、
初登場の撫子や花子の絵柄が割ときっちりしていて
動きも細かいのに比べて、櫻子はかなりぞんざいな
雰囲気になっているような。本人のやる気のなさが
見た目に表れた?
(撫子と花子の声については、冷たさやツンツンした
感じが出ていて合っているかもですね。そんな中で、
「え、存在すら?」や、「お願いします、どっか行って
ください」といったせりふはもう少しアクセントが
ついているとより笑えるかも、なんて思ったりも
します。)
もう一つ、櫻子が着ていたTシャツのデザインは
、、、宇宙から来たスーパーヒーローのもの、ですよね。
この作品については、第6話にもあったように「魔女っ娘
ミラクるん」との関係が深いようにも思えます。やはり
スタッフ側には何か意図があるのでしょうか?
この話数では、他の姉妹についてもたくさん描かれて
いますね。千歳と千鶴の双子姉妹はこれまでにも何かと
登場し、家での様子も描かれてきました。ここでは、
綾乃の家へ千歳が出かけた後の千鶴の振るまいが描かれて
います。
千歳は、京子と綾乃の百合妄想が大好物で、本当に
2人が結ばれる事を願ってもいるようです。千鶴も
同じように、綾乃と千歳の百合妄想が得意で、この
2人が結ばれるようにと考えているみたいです。けど
千鶴の場合は、自分から姉の千歳への愛情もあるの
ですよね。姉の部屋に入った千鶴は、ベッドに座ったり
寝転がったりしながらときめいている様子です。
彼女はどうなるのが望みなんでしょうね。やはり
姉が綾乃と恋仲になるのが一番なのでしょうか。
その場合は自分は愛してもらえなくなってしまうかも
しれないですし、、、千歳が恋愛関係で動きを見せた
時に、千鶴の本心も浮かび上がってくる、かな。
結衣は、親戚の女の子のまりと一緒にテレビゲームで
遊んでいます。まりは結衣を「おねえちゃん」と呼んで
いて、とても尊敬しているようですね(以前は
「お姉ちゃんになら食べられたい」とも言ってました)。
でもあまりにも堅実すぎるゲームプレイにちょっと
冷静にならざるを得なくなっているみたいです。
まりは、元からの素質でもあるのかもですけど、いろいろ
「しょっぱい」経験をしながら、けっこうクールで冷静な
お子様に育っているのかもです。
(ちなみに2人がプレイしていたゲームは「NANAMORI
QUEST II」、、、これって、第5話で「その内発売!」と
言われていたゲーム、でしょうか。ちゃんと発売されて
いたんですね。)
ちなつは、姉のともこと縁側でひなたぼっこを
しながらまったりとお話中。ともこは茶道経験者で、
ちなつも茶道部に入ろうとしていたほどですので、
飲んでいるお茶にもこだわりがあるのかも。
話題はちなつの先輩の結衣や友達のあかりから始まり、
やがてあかねの事へ。ともこはあかねを思うだけで
すぐに夢見心地になってしまうようです。
あかねとの生活を頭の中で思い描いていたらしい
ともこですが、気づけば隣でちなつが、けげんそうな
まなざしで見ています。結局ちなつの推理は外れて
いましたけれど、ともこはとても安心して「セーフ!」
を胸の中でつぶやいています。あかねへの恋心をそんなに
秘密にしたいなんて、何かやましい所があったりするの
でしょうか。
それと、この場面でちなつが姉との関係をどう
思ったか、というのも気になります。長女らしいともこ
が、あんなに「姉」と暮らしたがる=妹になりたがって
いる事を、ちなつはどう受け止めたでしょうね。
もしかしたら自分がいつの間にかともこに迷惑をかけて
いて、それが原因でともこが姉の立場を嫌がっている、
みたいに思ったりはしていないでしょうか。妹としての
自分の位置づけを、ちなつが見直そうとする事が、
これからあるのかどうか、興味のある部分です。
そして、ついにあかねがアニメ本編に声付きで登場、
ですね。これまで音声ドラマ「あかりとあかね 二人は
シスター」や、8/2の記念日(?)に配信されたご挨拶
などで声は聞けていましたけれど、アニメ本編でも
独特の立ち位置と存在感を示しているようです。
アニメでも「\アッカネ~ン/」がきちんと描かれて
います。
あかりに対する彼女の溺愛ぶりは、原作以上に強く
描き出されていますね。それはもうかなり危ういほどに。
この関係が、あかねとあかり、それぞれにとってキープ
するべきものなのかどうかは、ちょっと考えなければ
ならないのかもという気がします。
あかねは、あかりの持ち物を勝手に使っている所を
隠そうとしています。それは、自分の行為が良くない事
だと思っているからなのでしょう。だったらどうするべき
なのか、年上のあかねはもっと考えなきゃなのかも
ですね。
(それから、あかねのタイトルコールの言い方から
すると、あかね自身は、自分がしている事を百合だと
思っているようです。けれど、女の子が女の子を
愛している部分以外は、百合ではないもっと他の危ない
行為のように見えます。ここはちょっと切り分けて
おいて、百合に対する見方を誤らないようにする必要が
ありそうです。)
といってもまあこれはコミカルな演出の部分でも
ありそうですし、仕方ない所なのでしょうか。少なくとも
あかねには、あかりを傷つけたりせず大切にしていって
もらいたいです。
(にしても掃除や洗濯を済ませたと言いつつ、あかねの
部屋だけは相変わらずとても散らかってますね。彼女の
場合、他の人を大事にする気持ちが強くて、自分自身は
二の次になっているのかもですね。または、デキる女は
部屋が汚い、みたいな法則が働いている、とか?)
といった感じでメインキャラの姉妹のエピソードが
ここではたくさん見られました。皆個性的でもっと
彼女達のストーリーも見てみたくなりますね。原作でも
まだ彼女達の出番は少ないですけれど、これからの
登場と、百合な恋愛模様に期待したいです。
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