ゆるゆり♪♪ 第1話
前半は、こんなにあかりの名前がたくさん呼ばれた
事ってこれまでなかったのでは、と思えるほどですね。
あかり本人としては、皆と親しくしたいって日頃から
思っているのかもしれません。百合な関係については
、、、まだあまり詳しくはない、のでしょうか。全体的
には、ほのぼのとした雰囲気と鋭いギャグ、それに
原作以上の百合表現を引き続き楽しめそうですね。
放送の始まったテレビアニメ第2期「ゆるゆり♪♪」
の第1話を見てみました。サブタイトルは「帰ってきた
主人公」です。
赤座あかり、中学1年生。今日も元気に目覚め、
身支度を調えて朝食を食べる。玄関を出ると、同じ
七森中に通うごらく部の仲間、京子と結衣、ちなつが
待っていた。3人は待ちかねたようにあかりに寄り添い、
口々に、手をつなぎたい、今度泊まりに来て、と、
あかりを誘ってはすぐに言い争いになってしまう。自分を
奪い合う3人の「かわいい子猫ちゃん」達を見て、あかりは
「けんかはなし!」とチャーミングな笑顔を浮かべる。
これには3人ともノックアウトされるのだった。
最初のタイトルコールは、あかりの出方が派手に
なっていますね。ステージに巨大なあかりセット、
頭にしゃちほこを載せて電飾付きの衣装を身に
まとっています。これが標準で、第2話以降の
タイトルコールでは、ここから彼女がいろいろ
大変な目に遭っていく事になる? どうなるのか
気になりますね。
それにしても、ステージ前に集まった大観衆が
声を合わせて「\アッカリ~ン/」と呼びかける
様子は素晴らしいですね。他にも驚いたり歓声を
上げたりしています。
この声は、以前行われた女性限定イベント
「ゆるゆりガールズナイト」で、集まったファンの
方達に手伝ってもらって収録したものだそうです
(このイベントは(音声収録の部分以外は)ニコ生でも
配信されました)。1000人もの方達の、作品への
愛を込めた「アッカリ~ン」はやはり素敵ですね。
この音声も第2話から後で使われていくのかな?
本編前半では、あかりがいきなりもてもてに。
京子、結衣、ちなつの三角関係もややあるみたい
ですが、それよりも彼女達はあかりにぞっこんな
感じです。
この雰囲気は学校へ行っても同じのようで。千歳から
密かに慕われたり、クラスメイトの櫻子と向日葵も
どちらが先に挨拶するかで争いになっています。
こんなに一度に皆からあかりあかり呼ばれる事
ってなかなかないですよね。特に印象的なのが、
綾乃の「赤座あかりーっ!」だったり。後は、りせも
あかりに言いたい事があるみたいです(あかり本人が
理解できたかどうかはわかりませんけれど)。これで
結衣の親戚のまりとかまで出てきてしまったら
騒ぎが大きくなっていたかもですね。
そういえば第1期の第1話では、あかりに足りない
主人公の要素を京子達が考えていって、その模様が
アニメ上で描かれていました。「空から女の子が
降ってくる」とか、「ピンチ時に覚醒する」といった、
いかにもな設定が語られていました。あの時唯一
描かれなかったのが「無意味にもてる」だったの
ですけど、それがここで実現した? あかりの中では
実は気になるキーワードだったのかもです。
とまあこういう状況は夢オチとかしかなさそう、
と思ったらやはりそうだったみたいです。でももし
そうだとすると、この筋書きはすべてあかり本人の
想像から作り出されたもの、という事になりますね。
彼女が周りの人達をどんな風にとらえているか、
またその中で自分はどうなりたいのか、密やかな
あかりの願望が、ここでは形になったのかも
しれません。
あかりは、自分を取り合う京子や結衣達を
「子猫ちゃん」と言っています。また、千歳には
クールな表情で殺し文句をささやき、櫻子や向日葵
に「アッカリ~ン」を見せる時もやたら決め顔になって
います。女の子達の憧れと恋心をもれなくすべて
受け止めるデキる女、というのがここでのあかり
みたいです。
じゃああかりは女の子達にもてたいと思って
いるの? というと、そういうわけではないの
でしょうね。普段のあかりはおっとりしていて、
時々存在を忘れられてしまうほどではありますが、
周りの女の子達への愛情は強いように思います。
皆をどう思うかあかりに聞いたら、たぶん彼女は
「みぃんな大好き!」って満面の笑顔で言うの
でしょう。そういう、恋愛までは行かないかも
ですけど深い親しみの気持ちを、あかりは抱いて
いるのではないでしょうか。
恋愛については、彼女はまだまだ奥手なのかな
と思えます。この第1話は寒い時期のエピソード
みたいですので、そうなると第1期の第5話で
ちなつに激しいキスをされた後、さらには第12話
で千歳にキス責めにされた後の出来事かもです。
そのためにこういう夢を見た可能性もあります
けれど、日頃の行動は変わっていないみたい
ですので、まだうぶな気持ちを持っているのでは。
この第1話前半は、原作にはないオリジナルの
エピソードになっていますね。夢とはいえ、ちょっと
キャラの性格が破綻している感じもしたり、、、。
ちなつが「いくら結衣先輩でもそれは許せません!」
と引き留めたり、千歳が自分の恋愛を妄想したり、
綾乃が京子以外の女の子にもじもじしたりする姿が
次々に出てくると、物語のイメージを壊してしまう
ような気もするのですけれど、、、。
でもこのエピソードについては、皆で和やかに
じゃれついている感じも、なぜかしちゃうんですよね。
それは、皆の注目の的があかりだから、なのかも?
あかりは誰に愛されても「あり」だと思わせるような
「ワイルドカード」なキャラ、だったりするでしょうか。
(、、、それにしても、記事の中でこんなにあかりあかり
書くのもあまりないような。個人的にはあかり推し
なので彼女にはもっと活躍してもらいたい所です。)
皆から愛されるあかりを巡って、自分だけは違う、と
言いそうなのは、姉のあかねでしょうか。この話数では
ついに姿を見せています。、、、って、後ろ姿だけ
(それもあかりの夢の中です)? この前発売された
「まんがなもり ゆるゆりSPECIAL 2」では設定画も
出ていましたし、出番はこれだけ、って事はないの
でしょう。原作でもまだ出番は少ない(確か「姉妹
それぞれの事情」と「怖いものは怖いんだモン!!
、、、ですよねー。」ぐらいでしょうか)ですけれど、
アニメ版ではどうなるでしょうね。
この他原作にない部分では、この第2期でもなかなかの
百合度になっている気がします。前半で皆があかりと
ラブラブしたがるのもそうで、例えば櫻子と向日葵が
キスをせがむ所とか。
「ちゅーとかしてもいいよ」と唇を差し出す2人に、
間接ではありましたけれどあかりはキスをあげて
います。よくあるパターンだと、指をお互いの唇に
軽くくっつける、ぐらいのものでしょう。けれど、
ここでのあかりは、何だかかなりねちっこく、指を
なめるほどの勢いで押しつけているような。
他に後半では、劇中劇の「魔女っ娘ミラクるん」も、
ちょっと演出が変えてあります。ガンボーが町の
人達を苦しめる場面で、原作ではスーツを着た
大人の殿方達のズボンを短くする、という悪さを
働いていました。殿方の中からは「お婿にいけない!」
との叫びも出るほど。
でもアニメ版では、同じ場面で、出てくるのは
女の子達なのですね。(あそこでライバるんが、
「私のような恥ずかしい格好になってしまえ!」と
叫んでいるのがちょっと笑えました。本人も、あれが
「恥ずかしい格好」という意識はあるんですね。)
この感じだと、第2期でも男性の登場場面は抑え気味に
なって、百合な雰囲気が増量されるのかもです。
そういえばミラクるんの作中で、雷香が出てきて
いますね。アニメでの彼女の登場は初めてかも?
こちらの作品の中でも、胡桃と雷香、ミラクるんと
ライバるんの百合な関係などが描かれていくと良い
ですね。
アニメ版でもミラクるんは、劇場版も公開されて
います。第1期の第7話では、京子とちなつが
「電子の要塞」を見ています。またこの話数では、
ごらく部の4人が「冒険篇」を見ています。
このタイトルってどうやら、宇宙から来たスーパー
ヒーローが活躍する実写映画の第3作と第2作
らしいです。何かつながりを持たせようとしている?
でもそれよりも気になるのは、第1期の第12話で
倒れてしまった後のミラクるんがどうなるか、
だったりします。雑誌などに掲載されている
スタッフへのインタビューによると、あの場面で
彼女は命を落としているとも言われているんですよね
、、、。そんな事にはなってほしくないものです。
彼女の活躍をもっと見てみたいですね。スピンオフで
アニメ化、とか?
オープニングのアニメは、「いぇす! ゆゆゆ☆
ゆるゆり」に乗ってあかり達ごらく部の4人が
動きまくっています。動きがかなり滑らかな感じに
なっていますね。最初の方の京子の謎な体の動き
とか。4人で走っている場面とかも細やかに描かれて
いて、作画に気合いが入っているのが感じられます。
曲調に合わせて、あかり達が少しアンニュイ
だったりシリアスな表情を浮かべているのは少し
彼女達らしくない気もします(原作にはない
デフォルメ調のキャラが時々出てくるのも、第1期
のオープニングにはなかった演出かも)。曲の後半で
見せるような明るい表情が、作中でもたくさん
出てくると良さそうです。
エンディングは、「100%ちゅ~学生」のポップな
雰囲気に合った明るいテイストの風景の前で、4人が
くつろいだ姿を見せています。このまったり感が、
本作の「合い言葉」になるのかもですね。
その他本編で面白いのが、CMですね。テレビ版
だけで見られるものかもですけど、一迅社のCMに、
以前と同じようにあかり達4人が、さらには
別のパターンで生徒会の綾乃達4人が登場します。
八色さんの「きものなでしこ」を見て思わず櫻子が
「撫子姉ちゃんが4人?!」と言うのは第1巻の
帯の木の再現、でしょうか。また笑えたのは、
天野しゅにんたさんの「私を構成する塵のような何か」
を、櫻子が思いっきり「鹿のような何か」と読んで
いる所ですね。向日葵もかえってツッコミが冷静に
なるほどのボケだったようです。
第1期の時は割と細かくCMが差し替えられて
いました。今度もタイミングの合った内容のCMが
流されるかもですね。
第1話の最後には、京子がふとつぶやいています。
彼女の今の気持ちが思わず言葉になったもの
なのかもしれません。こういうタイプのせりふ
って、原作ではあまり出てこない気がします。
話数の区切りのあるアニメシリーズだから
こういったせりふが使われるのかもですけれど、
あまりはかなげになりすぎず、ゆったりと、でも
着実に百合な親密さを彼女達の間で確かめていって
もらいたいように思います。
(動画配信へのリンクを下に貼り付けておきます。
放送と配信が近いとこういう事もできて良いかも
ですね。)
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