« つぼみ Vol.18 その2 | トップページ | ゆるゆり スピンオフコミック「大室家」の3 »

2012年7月22日 (日)

百合佳話[ゆり/かわ] 4000記事達成です!

 おかげさまでこのような大きな数になりました。
達成するとしてももう少し先なのではと思っていたの
ですけれど、割と早めにこうなったのは、百合に
まつわる情報が増えてきているから、なのですよね。
ふとした所で見つける事も割とあって、このジャンル
も少しずつ広まっているのかなという気がします。

 百合やガールズラブについての情報などを
ご紹介しているこのブログ、百合佳話[ゆり/かわ]
に書き込んでいる記事の数が、前回の記事
4000になりました、、、!
 この前の3000記事の時からは1年と4ヶ月
ほど、その前の2000記事までは1年半ぐらい、
さらに1000記事へは2年ぐらいでした。とすると、
少しずつですがペースは速くなっている雰囲気
ですね。それぐらい百合にまつわる情報が増えて
きている感じがあります。

 百合な作品や情報、出来事などを見ていると、
この頃は今までにあまりなかったような場面からも
発信されてきている気がします。最近で大きいのは、
例えばテレビ番組が始まった事でしょうか。有料
テレビではありますけれど、最初から最後まで
百合なコミック作品を紹介する「百合魂-ゆりイズム-
は、百合アニメ作品に関わられている三上枝織さん
や、ご自身がこのジャンルのファンの橘田いずみさん
という声優の方達が司会をつとめていらっしゃるので
安心して楽しめそうです。

 テレビでいえば、テレビCMでも百合を感じさせる
ものがあります。バレンタイン向けのCMでもアイドル
達が女の子同士でチョコを贈り合うものが幾つか
放送されていました。テレビCMだと見かける機会も
増えていきそうですね。
 アイドルというと、SKE48のシングル「片思いFinally
の初回盤に同梱されるDVDの映像がなかなかです。
女の子に恋する女の子の気持ちが全編に描かれて
います。何組ものカップルが登場してますね。

 他に実写作品としては写真集というものもあります。
ふたり」では、先輩後輩や幼なじみなど、3組の
「2人の女の子」を題材に、ストーリー風に写真が
つづられていきます。これだけではなく、写真集という
形式の中で女の子同士の関係を描いていくものは他にも
あるみたいです。後は、「GLポーズ集」が発行される
可能性もありそうなのですけれど、どうなるでしょうか。

 百合アニメ作品を専門に扱う情報誌が出たのも素敵
ですね。「メガミマガジンリリィ」では、ちょうど発行
の少し前に放送されていた「ゆるゆり」の第1期を
大きく取り上げ、他にもたくさんのアニメ作品についての
解説がありました。こういう雑誌が定期的に出てくる
ようになると面白そうですよね。期待したいです。

 情報の点では、一般的な情報番組でも、少しずつ
扱われてきているような気がします。漫画やアニメ、
ゲームなどの情報を全般的に紹介する「MAGネット」
では、これまでは女の子同士の関係を描く物語は
ほとんど紹介されてこなかった感じでしたけれど、
5月号では「群像少女アニメ」が特集されたり、7月号
では「少女漫画」の中で(ついに?)百合コミックの事が
語られているようです。
 それと、百合そのものではないかもですが、
少し前に放送されたワイドショー情報番組「ZIP!」の
中では、「女性アイドル好き女子」が取り上げられて
いました。女の子が女の子のファンになる事って
前からあったようには思いますけれど、こんな風に
広くたくさんの人達に伝えられていく事で、一般的に
認められていくようになるのでは、と思えます。

 コミックの分野でも新しい展開は多いように
感じられます。イベント「コミティア100」では、
サークルを分類するジャンルコードとして「百合」が
追加されました。独立したジャンルとして扱われる
というのは、それだけ発展してきているからなのでは
ないでしょうか。イベント内企画で「百合部2」も
行われましたし、楽しみな所ですね。

 本の形では、アンソロジーの発行が多くなって
いるでしょうか。携帯配信コミックから始まっている
「百合缶」は「~Feuille」、「~Miel」、「~Petale
が3ヶ月連続で発行されました。同じエンターブレイン
からは最近「dolce」も発行されています。ワニブックス
からは「百合少女」をテーマにしたイラスト集を収録
した「なつひめ」が出ていますし、光文社からは
Sis-秘密の恋心」が発行されています。
 といってもどれも定期発行ではないのですよね。
コミック百合姫」や「つぼみ」、「ひらり、」のように
定期的に読める百合オンリーの本が増えていくと
良いように思います。

 オンリーではないけれどこのジャンルの作品が割と
多く掲載されている雑誌もあります。双葉社発行の
「コミックハイ!」では、百合テイストのある作品が
増えてきている感じがしていて、この前少し調べて
みました。こういう位置づけの雑誌があると、百合を
これから知ろうとする人には入りやすいのかもですね。
とはいってもファン的には百合作品をできるだけ
多く扱ってもらいたい気がしてしまいます。

 なお、この雑誌では、森永みるくさん作のコミック
くちびる ためいき さくらいろ」の続きも掲載
されました。5年ぶりに描かれていく奈々と瞳の
物語はやはり感動的ですね。ここでも思わずレビュー
リスト
とか作ってしまいました。

 企画がいろいろ考えられている作品もあります。
太田出版発行のマンガエロティクスエフに連載中の、
志村貴子さん作「青い花」では、物語にも登場する
江ノ電とのコラボが行われています。これまでは、
藤沢で原画展が行われるといった事もありました
が、今度はそれも含めてもっと大きなものになって
いるようです。江ノ電の車内や、全部の駅でポスター
が貼り出されたり、グッズの販売があったり、限定
メニューが食べられたりするそうです。地域と一緒に
盛り上がる百合というのも良いかもです。
(ちなみに、本作のモデルになった洋館がテレビ番組
で紹介されたりもしています。)

 「青い花」のキャラが登場する作品も始まって
いますね。スピンオフというわけでもないのでそう
多く絡んではいかないのかもですけれど、同じく
志村さん作の「淡島百景」も少し百合テイストを
感じさせます。「ぽこぽこ」というネット配信誌に
連載中のもので、偶数月の上旬に更新される、との事
ですが、まだ2話目までの掲載になっていますね。
百合度の高まりと一緒にこれからの掲載にも期待したい
所です。

 ネット配信ではラジオ番組もあります。ふぐり屋さん
によるシリーズ「その花びらにくちづけを」では、
玲緒っぽいらじお」が百合的にもなかなか素敵です。
姉妹作の「はなひらっ!」も、「はなひらにめっ!」という
ミニドラマが配信されたのですよね。また、これまで
同人作品としてリリースされてきたこのシリーズも、
ゆりんゆりん」というブランドで商業化されるようで、
これからの展開が気になります。

 後はネット配信誌でいうと、「FLASHウィングス」も
この頃始まっています。「Webウィングス」に近い
位置づけのようです。こちらでは大沢あまねさん作の
彼女×彼女」が掲載されています。百合的な作品は
今の所これだけですけれど、もっと増えていくと
楽しそうですね。

 「つぼみ」のネット版「つぼみWebコミック」も発行されて
います。こちらは月2回の更新で、ここだけでしか
読めない作品も掲載されています。本誌をまだ知らない
人には雰囲気を知るきっかけにもなるでしょうし、本誌の
購読者でも、新しい作品を読める楽しみがありそうです。
Webコミック発の単行本なども出るようになると面白い
かもです。

 他に雑誌では、百合姫がいろいろな企画を行って
いますね。なもりさん作の「ゆるゆり」では、ご本人による
スピンオフコミック大室家」が、アニメ第2期に合わせて
ネット配信されています。また本誌試し読み企画の「百合姫
セレクション
」と一緒にイラストが募集され結果が発表されて
いますね。
 「ゆるゆり」がアニメ化されてからも何かと話題が多い
気がします。2011年11月号は売れ行きが良くて
品切れになるショップが多かったようです。その後増刷
行われました。2012年7月号(だけではないですけれど)は
Amazonの青年コミックジャンルで1位となっています。
発売時期の辺りには順位は高くなるとは思うのですけれど、
百合雑誌がトップになるのは珍しいかもですね。
 また、9月号を特別価格として半額で発売していたり
します。「ゆるゆり♪♪」のオープニング曲「いぇす! ゆゆゆ☆
ゆるゆり」とエンディング曲「100%ちゅ~学生」が週間
ランキングで6位と7位になったり、主人公グループでは
ないですが櫻子と向日葵のユニット「さくひま*ひまさく」の
曲「恋のダブルパンチ」が同じく週間ランキングで9位に
なっています。

 この1年ちょっとの間にも、百合に関係したたくさんの
出来事があるのですね。これからも百合な素晴らしい事が
増えていくと良いですね。

|

« つぼみ Vol.18 その2 | トップページ | ゆるゆり スピンオフコミック「大室家」の3 »

百合ノート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 百合佳話[ゆり/かわ] 4000記事達成です!:

« つぼみ Vol.18 その2 | トップページ | ゆるゆり スピンオフコミック「大室家」の3 »