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2012年7月15日 (日)

モーレツ宇宙海賊 第26話

 海賊が力を合わせて艦隊戦、というのは普段なら
あり得ない事のようです。その中でも茉莉香は、
機転を利かせて海賊どもの力を存分に発揮させて
いるみたいです。が、やはり他の女の子達にも
活躍してもらいたい所ですよね。それと、本作の
裏テーマとも言えそうな「食事」もここでは出番が
少ないような気がします。

 テレビアニメ「モーレツ♥宇宙海賊(パイレーツ)」、
第26話「そして、海賊は行く」です。
 海賊達の連合と、クオーツとの対決が始まろう
としている。戦いの場は、かつて「黄金の幽霊船」が
出現した場所で、今はデブリもすべて取り除かれ
きれいな宙域となっている。電子戦や兵器の準備を
進める茉莉香達の前に、タッチダウンの反応が現れた。
相手はクオーツの乗るグランドクロス号、だが船影
は3隻分ある。1隻でも暴れ回っていたのが3倍
投入されたとあっては手こずる恐れもある。しかし
茉莉香達は、落ち着いてまず電子戦の口火を切った。

 何も言わずにすんなり3倍の戦力を持ち込んで
くるクオーツは、1隻では茉莉香達にかなわないと
思ったのでしょうか、またはたたきつぶすなら
全力で、と思ったのかもですね。茉莉香達は、同じ
能力を持った船が3隻もあるとまではさすがに
思わなかったはず。なのですが、彼女の他、ルカ
やケイン、ミーサも、その点についてはそれほど
驚いてはいません。焦っているのは三代目だけ?
この人はそういう役回りだったりするでしょうか。
 茉莉香があらかじめ準備していたおかげで、
他の海賊達も慌てる事なく自分の役割をこなせて
いるようです。なぜかはわかりませんがクオーツは、
あれほど古風な海賊どもがビーム兵器しか使わない
と思い込んでいたようで、そこを見事に突かれて
しまったみたいです。いったんとりつかれたら
彼女1人ではどうしようもないのでは、と思ったら、
これも意外なのですが白兵戦用にロボットを
用意していたらしいですね。けれどこういった
戦い方については海賊の方が上手なのでしょう。
クオーツはどんどん追い込まれてしまっています。

 というように最初から最後まですべて茉莉香達の
狙い通りに戦いは進んでいった感じですね。一応
想定外の事は起きていますから彼女達の臨機応変な
作戦行動とか見てみたかったようにも思います
けれど、まあそこまでは望みすぎなのでしょうか。

 それと、ヨット部員達もちょっとすんなりしている
感じがします。彼女達がオデット2世を出動させたのは、
見物のためとかじゃなく、茉莉香を助けるため、なの
ですよね。戦いの場には、「オリジナル7」に属する
船は茉莉香の弁天丸だけ、後はどれだけレベルが
高くてもオリジナル8以降しかいません。オデット
2世は「~7」の中に含まれていますから、少しは
戦いの役に立てる、と思って彼女達は茉莉香の所へ
行こうとしたのでは、と思えます。
 とはいっても相手は海賊船を次々に沈めた機動戦艦。
まごまごしていたらいくらオデット2世でも簡単に
沈められてしまうでしょう。アイの操船技能が高く、
また電子戦が得意なリンがいたとしても、海賊経験の
ほとんどない自分達がうまく立ち回れるかどうか、、、。
 それでも行かなければならない、という決断を
全員一致でしたから、彼女達はああやって出向こうと
したのでは。それはもうほとんど決死の覚悟だったの
ではないかと思われます。

 その割には、「撤収」と言われてあっさり「了解」と
返事をしていますね。しかもかなり朗らかで明るい
表情を(リン以外?)皆が見せています。何となく従順
というか、彼女達は自己主張させてもらえていない
感じもします。彼女達1人1人が、宇宙に対する憧れ
とか、茉莉香への思いなどをそれぞれ持っていると
思いますので、そういう部分を見てみたい気は
しますね。
 グリューエルとグリュンヒルデは割と自己主張が
できていると感じられますけれど、もっと前に出ても
良さそうにも思えます。グリューエルがここで着て
いた服装からも、茉莉香のそばにいたい気持ちは
とても強いでしょうし。

 弁天丸で、この後どうしたいかを尋ねられた茉莉香
は、これまでの自分の経験を少し振り返っています。
「今の私は、皆に支えられている」と彼女は言って
います。
 さらに続けて、「私の知らない所で、私のために、
私の知らないいろんな人達が動いてる」とも言って
いますね。やはり彼女も、自分以外の人達の個性を
意識し始めているのではないでしょうか。彼女に
そう思わせるような人々の行動を、海賊だけじゃなく
白鳳女学院の仲間達についても描いてもらいたい
かもです。
(それにしても茉莉香、「私のために」って、、、。
周りの人達は茉莉香のためだけに何かをしているわけ
ではないのは、彼女もわかっているはず、ですよね。)

 描くといえば、食事の場面があるかなと思って
いたのですけれど、ここでは出てきていませんね。
この作品では、ランプ館のチョコレートパフェや
梨理香のポトフから始まり、海賊の伝説のデザート
まで、ポイントになる場面では食べ物がよく出てきて
いました。「食事」がこの作品の裏テーマなのかな
という気もしていたのですが、実はそうでもない?
 でももしこの裏テーマがあるのだとしたら、やはり
(前にも書きましたけれど)第23話で1人でお弁当を
食べていたマミがちょっと切ない感じですね。茉莉香
にはもっと彼女を意識してもらいたいように思います。

 クオーツが残した言葉や、やっぱり、と思える
「鉄のひげ」の正体など、後に続きそうな雰囲気は
けっこうあります。番組の最後に出ていたように、
どうも劇場版が制作されるみたいですので、茉莉香の
活躍と、その周囲の女の子達のふれあいなどを
たっぷり描いていってもらいたい所です。

 百合的には、、、ジェニーとリンがここで2人の
愛を再確認できていました。第17話のような
「モーレツ」な(?)愛情表現はやや控えられていた
感じです。けれど、お互いを胸の底から思い合う
彼女達の様子が、穏やかなやりとりの中にも描かれて
いた気がします。

 そして、チアキですね。バルバルーサの中で、父親の
ケンジョウから、自分はどうしたいのかと聞かれた
彼女。その後の場面で、彼女の答えが表されて
いますね。

 チアキは、自分が望むように、茉莉香と一緒にいる
事ができるでしょう。それに茉莉香も、前から何度も
正面切って言っているように、チアキと一緒にいたい
はずです。
 たとえ別の場所にいても、2人はお互いを求め
追いつく事ができるでしょうし、歩調を合わせて一緒に
進む事もできるでしょう。なぜなら、彼女達は、2人とも
同じ海賊なのですから。

・「モーレツ宇宙海賊」レビューリストレビューセンター

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コメント

話の本筋の関係で仕方がないでしょうが、それでも幾らかでも百合成分を取り入れてくれたの嬉しかったですね。

投稿: ジョーンズ卿 | 2012年7月16日 (月) 11時14分

もうちょっと女の子達には前に出てもらいたかった所
ですけれど、確かに百合を意識した場面があちこち
用意されていたのは良いかもです。
ジェニーとリンのキスシーンも包み隠さず描かれて
いましたね。

投稿: ギンガム | 2012年7月16日 (月) 23時10分

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