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2012年6月16日 (土)

AKB0048 第5話

 00のメンバーになる、襲名する、という事は、単に
アイドルになるだけではなく、今までに存在していた
別人の跡をたどって、その人になりきる、という事
らしいです。憧れる人「のように」なるのと、その人
そのものになるのは別物にも思えるのですけれど、、、
そこが凪沙達の負担になってしまわないかが少し
気になります。

 テレビアニメ「AKB0048」、第5話「それぞれの休日
です。
 凪沙達が秋葉星に来てから1ヶ月ほどたった朝、
洗面台には人がごった返していた。友歌達
第77期生と彼方達第75期生が身だしなみを
整えている。朝食もたっぷり食べ、凪沙達9人は
レッスン場へ向かった。が、指導をしてくれる牛山が
いない。やって来たツバサによると、今日は月に
一度の休養日で、スタッフだけでなく襲名メンバー
も完全にオフなのだそうだ。せっかくだから自主練習
でもしようかと話し合う彼女達に、ツバサが口を開く。

 セレクションをくぐり抜けてきた凪沙達はアイドル
になるためのモチベーションも高いため、休日でも
練習をしようとします。彼女達を見たツバサは、
「有意義に休む」事を話しますが、結果的には、、、
訓練に励んでいる子もいるみたいです。凪沙や
智恵理もダンスに熱中してしまうようで、やはり
彼女達は、アイドルになりたい気持ちがいつでも
強いと言えそうです。

 この世界でのアイドル、というかAKB0048は、
AKB48の時代にメンバーだった人達の名前を襲名する
ならわしになっているようです。それも、名前という
名誉をもらうだけではなく、オリジナルのメンバーの
イメージを維持しなければならないらしく。その
ために厳しい修練を積んだり、結婚相手さえ自由には
選べないみたいです。
 凪沙達のいる世界では、芸能は人心を乱すという
理由で弾圧されています。本当はそんな事はない、と、
凪沙達や襲名メンバー、スタッフだけでなくファンも
皆思っている事でしょう。でもそのアイドルになる
ために要求されている事には、理屈が通らないものも
あるような気がします。凪沙達にはそれさえも乗り越え
本当の自由をつかんでもらいたいようにも思います
けれど、どうなっていくでしょうか。

 さて彼女達はお休みをどう過ごすのでしょう。ここで
誰が誰と一緒に行動しようとするかで彼女達の微妙な
関係も見えてくるかも?
 皆がそろって何をしようか考えている場面では、
楚方が美森になついていますね。姉の彼方と同じ
第75期生の美森に対して、彼女は優しさを感じ
甘えているのかもです。彼方は、妹を危険な目に
遭わせたくない気持ちもあって強い言い方をするの
でしょうけれど、楚方はうるさく言われて少し
反抗気味なのでは。

 その後、楚方は鈴子を自分につきあわせています。
最初の出会いの頃からそうでしたけれど、楚方は
鈴子に自分のサインをあげたり、「リンダ」という
あだ名をつけてあげたり、けっこう気に入っている
ようですね。
 では鈴子の方はどうかというと、別エピソードで
他の人達にも自分をリンダと呼ばせようとするなど、
特に嫌ではなさそうです。ここでは楚方のお風呂にも
つきあっていますし(さりげなくお風呂回?)。彼女は
あまり表情が表には出ませんが、楚方といる時が安心
する、のかな?
 その一方で、気になる事もあります。鈴子は、特に
秋葉星に来てから、何か端末をいじって記録している
感じなのですよね。彼女は自分を「00マニア」と呼んで
いますが、果たしてそれだけなのかどうか、、、。
襲名メンバーでも詮索する事を禁止されている
「先聖センセイ」にも興味があるようです。彼女の本当の
目的は、アイドルになる事ではない? そこに何か
波乱があるのかどうかはよくわかりませんね。
 オープニングの映像では、彼女は部屋で歌詞を
書いています。実は単純な事で、「先聖センセイ」=
「S.クワドラプル」のような作詞家になりたいの
かも?

 アイドル以外といえば、真琴も、アイドルに自分が
なるというよりは、アイドルをすぐそばで感じていたい
と思っている節もありそうです。以前宿舎に通された
時は、アイドルの「スメル」を思いっきり堪能してた
ようですし。
 この話数では、皆で一緒に座っている時に、彼女は
(楚方が美森にしていたようにはっきりとではありません
が)友歌にけっこう寄り添っていた感じがします。真琴
的には、金髪ツインテールで何でもはきはきと言う友歌
こそが、憧れるアイドル像だったり?
 でも真琴は、先輩の彼方と美森に連れていかれて訓練
させられています。彼方達から見ると、いじりがいの
ある後輩、なのかも? ですが途中から真琴と彼方は
「フェロモン」を増量するための特訓をさせられる
事に。美森もそちらに混ざりたかったみたいですが、
彼女の場合は反対の事をさせられているようですね。
それにしてもフェロモンと聞いただけで乗り気になる
美森って、実はそういう女のお色気みたいなものが
好みだったりするのでしょうか。

 友歌と織音は、台所仕事をしたり荷物運びをしたり、
誰かの手伝いをたくさんしています。2人は昔から
そういう作業には割と慣れているようですので、これも
一つの気分転換なのかもです。

 そして凪沙は、智恵理と一緒に行動します。いろいろ
話しかける凪沙に対して、智恵理はまだ気持ちを開こう
とはしていない様子。
 ですが、アイドルにまつわる事となると、2人とも
夢中になって、息も合っているように見えます。凪沙の
方はいつでもウェルカムみたいですから、後は智恵理が
もっと自分に正直になれば、彼女達はもっと素直に
笑いあえるのではないでしょうか。

 織音が夢見ていたのは、「皆でアイドルになる」事
です。それは楽な道ではないでしょう。けれど彼女達
には、同期とか同志とか仕事仲間とか戦友とか、そういう
ものをすべて超えた愛情で結ばれていってもらいたい
ですね。

・「AKB0048」レビューリストレビューセンター

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