夏色キセキ 第１０話

　前回の島への旅も含めて、充実した夏休みを送って
いる紗季達。ですが、不思議な出来事はもっと
起きるようです。おかげで４人とも、昔抱いていた
気持ちを思い出しています。さらに物語も大きく
展開していきそうですね。そんな中でも、何かに
つけて近い位置にいる優香と凛子が良い感じ
です。

　テレビアニメ「夏色キセキ」、第１０話「たいふう
ゆうれい、今日のオモイデ」です。
　紗季の引っ越し先へ一緒に旅行した時の写真を、
夏海、紗季、優香、凛子の４人は神社で眺めていた。
なかなかできない濃い体験の連続だった夏休みに
満足げな紗季は、もう心置きなく旅立てる気持ちを
固めているようだった。そこへ優香が１通の封筒を
出しかけるが、紗季の突然の叫び声が響く。彼女の
寝顔が写真に納められていたからだ。撮ったのは
紛れもなく優香。その場で２人の追いかけっこが
始まる。

　「ゆうれいホテル」への冒険、現れたのは幽霊なの
でしょうか、それとも泥棒、不良？　時間や記憶が
錯綜するストーリーなど、ファンタジーな雰囲気が
あって面白いですね。一夏の不思議な体験、という
感じがします。
　紗季達の行動がややわんぱくでどこか男の子っぽい
印象なのが彼女達らしくない気もしたりします。
女の子が４人いればもうちょっと別の反応もあるの
ではとも思えますけれど、ストーリーの流れ上は
仕方ない所だったりするでしょうか。

　夏海達が思い出そうとしていたのは、４年前の
自分達です。その頃だと、凛子が引っ越してきた
ばかりぐらいでしょうか。アイドルになれるように
と「御石様」にお願いしたり、町ののど自慢で優勝
したり、といった出来事があったのもこの頃みたい
です。この辺りからもう彼女達は４人で仲良し
グループだったようですね。

　彼女達の関係は４年間同じように続いてきたと
思われます。最初の方の場面で、優香は、紗季が
いないと夏休みの宿題が終わらない、と言って
います。たぶんこれは、夏休みも後１週間ぐらいに
なると毎年必ず彼女の口から出てくるせりふ
なのかもしれません。
　でも今年は、、、紗季は夏休み中に引っ越す予定
なのですよね。今年は良くても来年はもう宿題さえ
見せてもらえない、優香はそこに気づいているの
でしょうか。

　優香の言葉を聞いて、紗季は少し表情を変えて
います。いろいろな「濃い」経験をした彼女は
「もう思い残す事はない」とまで言っていたのです
が、やはり実際に下田から旅立つ日を思うと、
寂しくないはずはないのでしょう。

　そういった時に、何か新しい展開が始まりそう
ですね。もしかしたら彼女達の今の生活を大きく
変えちゃうほどの可能性も秘めているような。
４人がこれからも一緒にいられるかもしれない
ですし、もっと他の事態に陥ってしまうかもです。
この後はどうなっていくのか気になります。
それにしても「Sunnymusic」って、、、？
　次のエピソードの一部は次回予告で見られる、
と思ったら、何だか見た事のある映像が流れて
います。今年ののど自慢大会の直前に皆で
振り付けの練習をしている所と、島へ行く
船の中で、夜に４人で話し合っている時の場面
です。次に何が起きるかは秘密、って事？

（ところで、ここでは時間を超える願い事が
叶えられているようです。確か以前、凛子が、
一度かなえられた願いと同じものは聞き入れて
もらえないかも、という事を言っていました。
それが本当なら、時間を戻したりする事は
もうできない、のかな？　例えば昔へ行って
紗季が引っ越ししないでも済むように細工
をしてくる、みたいな事はできない、とか。
この辺りはどうなのでしょうね。）

　百合的な場面としては、ここでも優香と凛子が
見せてくれています。子供の頃の凛子は、優香が
アイドルになってコンサートを開くんだと
言っていたのを聞いて、チケットを作って
きました。たくさんの観客が優香の歌を聴ける
ようにと思ったのでしょう、凛子は束になるほど
のチケットを手作りで用意しています。
　それを見た優香はとても喜んでいます。思わず
凛子に抱きついてしまうほど。もうこの頃から、
優香は凛子を全面的に信頼し、凛子は優香を
支えたいと思っていたのでしょうね。

　後は、ふとした所なのですが、最初の神社の
場面がさりげなく良い感じです。４人で石段に
座って話している時、右から夏海、紗季、優香と
だいたい等間隔に並んでいるのですけれど、
凛子だけ優香のすぐそばに座っているのですよね。
やはり優香と凛子のつながりは強いのでは、と
思えます。

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