ＡＫＢ００４８ 第６話

　00ってどういうものなのか、凪沙達なりに感覚が
少しずつつかめてきているみたいです。観客達との
ふれあいが彼女達自身を成長させていく部分も
あるのかもですね。と、それはそれとしてメンバー
内ではちょっと進展が、、、。友歌が智恵理に特別な
気持ちを向けているような。また智恵理もそれを
受け入れている感じがします。

　テレビアニメ「AKB0048」、第６話「初めての握手会」
です。
　軽快が音楽が流れる中、青空の広がる渚で、水着を
身にまとった凪沙達は笑顔で戯れている。何人かで
集合したり、１人でポーズをとったり、様々な姿を
見せる。また１人１人が画面に向かって、自分達の
日々の生活や、襲名したいメンバーなどを話す。
これは彼女達第７７期生のプロモーションムービー
で、制作された映像は銀河中に配信されている。
彼女達の対外的な活動がスタートしようとしていた。

　芸能活動に対して否定的な考え方を持つ星はまだ
多く、芸能を弾圧する勢力であるDES軍がまかり通って
いる凪沙達の世界では、アイドルはまだ「やばい代物」
とも言えそうです。とはいっても彼女達のしている
事は、PVや握手会など、アイドル全開って感じですね。
織音のファンの女の子だけでなく、あの覆面の子の
する事でさえ、アイドルとそれを取り巻く人達が作る
一つの閉じた空間での出来事という雰囲気もあります。
凪沙達のいる世界、そこにあるたくさんの星々では、
苦しみや悲しみが絶え間なく続いているのかも
しれません。せめてアイドル達のステージを見ている
間だけは苦しみを忘れていたい、という人々の
願いが、実は00の関係者達を支えているのかも、
とも思えます。

　一方で、DES軍との戦いという部分で00を援護する
人達もいるようですね。血気盛んな若者達の場合、
「会いに行くアイドル」達に自分達の身を守って
もらうぐらいだったら、自分達から積極的に戦いに
参加しようと思う人達もおおいのかもです。
（それにしてもあれだけの武器をどうやって調達
できているのでしょうね。「ミサイリウム」とか。
まあそこはいろいろとルートがあるのかもです。）

　00のメンバー達は、ファンを危険にさらさない
ために格闘技を学んだりしていると思います。が、
それがファンに助けられてしまうと、本人達は
本末転倒に感じたりしないかちょっと心配になったり
するのですけれど、その辺りはどうなのでしょうね。
アイドルとファンが近い位置にいるという点では、
お互いに親近かが高まったりするでしょうか。

　さて百合的な場面としては、、、友歌の気持ちが
智恵理の方を向き始めている？　凪沙と友歌と織音
は、小さい頃、少しの間だけ一緒にいた智恵理に
AKB0048のステージとそのすばらしさを教えて
もらいました。その時４人は手を取り合って、
「一緒にアイドルになりたい」と思ったのですよね。
　ところが久しぶりに再会した智恵理は、友歌達
の事は憶えているものの、態度は素っ気なくて、
前のように仲良くしたいとは思っていないように
見えます。智恵理を見た３人の中では、友歌が
一番腹を立てていて、その後も智恵理の行動に
いちいち文句をつけるようになっていきます。

　けれど、握手会に着ていく衣装を決めている時
には、、、。智恵理が、顔も見えないほど目深に
帽子をかぶったボーイッシュな出で立ちなのを
見て、友歌は自分の服を貸そうとしています。
今までさんざん文句を言ってきたから、智恵理には
嫌われていると思っていたのでしょうか、友歌は
目をあわせずに服を突き出していますね。
　その頬は赤らんでいて、、、。この作品では、
女の子達の顔が近づくなど急接近する場面が
描かれたりしていますけれど、顔が赤くなる、
っていう表現はあまりなかった気がします。
　そこから考えると、この時の友歌は、智恵理に
対して強い思いを持っていたのかなという気が
します。研究生になってからは相手に対して強い
言い方しかしていなかったけれど、その子が
いけてない格好をしているのを見たらどうしても
我慢できなくなってつい自分の服を差し出していた。
　この時の友歌は、本当は自分は智恵理を
嫌いじゃないんだってはっきり気づいたのでは
ないでしょうか。智恵理が普段からきちんとした
生活をしているから気づかなかったけれど、
彼女が調子を崩したりだらしない姿を見せると
とても心配になっている自分を意識し始めたの
かなと思えます。
　かといって、急に手のひらを返したように
仲良しにはなれない。そのぎりぎりの所で
思わず出たのがあの行動だったのかもしれません。

　友歌の行動に対する智恵理の反応、、、の前に、
凪沙は自分なりの考えから２人の仲を取り持とう
と考えたようです。凪沙は、智恵理が名家のお嬢様
で、家の人達が彼女を捜索しているらしい事を
知っています。智恵理のボーイッシュな格好も、
自分の存在を隠すためだととっさに思ったみたい
です（でも本当にそうだったらPVで素顔を
さらしたり、というかそれ以前にアイドル
として売り出そうとは思わないかもですけれど、、、）。
　実際に、智恵理が自分を隠そうとしていたのか
どうか。智恵理の反応を見れば気持ちはわかるの
かもですね。

　果たして結果はというと、服を受け取っています
、、、！　智恵理も、別に友歌を嫌いになったわけじゃ
ないんでしょうね。研究生になってからのいざこざも、
智恵理はすべて許しているのでしょう。
　そうなると、ここからは友歌が智恵理にデレる
ルート一直線なのでは、なんて期待してしまいます。
本作では百合な雰囲気がこれまで少なめでした
けれど、特別な思いを共有している凪沙、智恵理、
友歌、織音がの間では愛情を育てていってもらいたい
ですね。
　別の場面では、小さい頃に４人で願った夢を、
智恵理も憶えている事がわかります。そして彼女も
その夢を叶えたいとずっと思っていたようです。
彼女達４人の絆は、７５期＋７７期の９人の中でも
特別に強いものなのでしょう。

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