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2012年5月 2日 (水)

コミック百合姫2012年5月号

 「犬神さんと猫山さん」では、八千代と鈴が、それぞれ
相手に対する自分の気持ちを自覚し始めている感じ
でしょうか。でもまだ相手の気持ちには気づいて
いない、のかも。「ふ~ふ」では、女性同士という
関係だからこそ、お互いをきちんと見つめ認め合って
いこうと、小麦とはやせは改めて思ったみたいです。
嘉菜々達の方は、、、これはこれでアリ?

 発行一迅社コミック百合姫の2012年5月号を
見てみました。
 表紙は、1月号から続いているなもりさんのシリーズ
です。学校の廊下でしょうか、思わず足を止めた黒髪の
女の子の視線の先には、茶髪ショートヘアの女の子が
います。が、その子はどこか別の方を見ているようで
、、、。折り込まれている表紙をめくると、そこには
ふわふわショートの女の子がいて、嬉しそうに彼女の
手を引っ張っています。表紙を広げてみてわかる、
ちょっとした三角関係? 茶髪の子が黒髪の子の
気持ちに気づいているのかどうか、気になる所です。
 表紙に書かれているコピーは、「jealous girl.
警鐘。」や、「あなたの中に、私はちゃんと居ますか?」
という言葉が使われています。1月号からの流れの
中で、いろいろストーリーが浮かんできそうですね。
 これまで、1月号では、表紙の一部に穴を開けて
口絵が見えるようにしたり、3月号では全面に
ラメを施したりと表現が工夫されてきました。この
5月号でも表紙が折り込まれているわけですが、
これまでのに比べるとややおとなしめのような?
まあこういうネタもたくさん続けていくのは難しい
でしょうし、だんだん落ち着いてくるのかも
しれません。
 ところでこの表紙に描かれているふわふわ髪の
女の子を見ていると、同じくなもりさん作の「ゆるゆり
に出てくる千歳をちょっと思い出してしまいます。
千歳本人のルックスもそうですし、アニメ版
声を担当されている声優の方とも雰囲気が近い
ような?

 巻頭特集には、3月に発売された森田季節さんの
ノベル「ノートより安い恋」と、6月に発売予定の
倉田嘘さん作「百合男子」第2巻について、それぞれ
インタビュー記事が載せられています。倉田さんは
ご自分のインタビューと森田さんのインタビューの
間にある扱いの差が気になっていらっしゃるようですね。

 「ノート~」は、百合姫のレーベルから発行される
初めての小説となっています。(これまで一迅社では
一迅社文庫アイリス」から百合作品が発行されていた
時もありましたけれど、今はあまり出ていないみたい
です。)本作の表紙イラストの横にも「百合姫ノベルス」
と書いてあって、これからはもしかしたらこの名前で
小説作品が発行されていくのかもしれません。

 「百合男子」の第2巻には、ドラマCD付きの限定版も
用意されるそうです。さらに夏にはメディアファクトリー
から単体ドラマCDとキャラソンも発売されるとか。何か
大きな事になってきてますね。
 思い出してみれば第1巻の時も、作中に出てくる
百合名場面名鑑」をペーパーとして(7種類ぐらい
でしょうか)作成し、ショップ特典とする企画が
ありました。こういうタイプの企画って、「ゆるゆり」の
時も行われていましたね。、、、という事はこの作品で
ゆるゆりに続くものを狙っていたり、とか?

 なお、このドラマCDとキャラソンについては、公式
サイト
スタッフブログが作られています。かなり
力が入れられているっぽいですね。

 他には、「ゆるゆり」の記事もカラーで載せられて
います。10月に行われたライブイベント「七森中☆
りさいたる
」の写真入りイベントレポートや、6月に
行われる予定の第2弾「七森中♪りさいたる」の告知が
紹介されています。「~りさいたる」の方は、アニメ版
のイラストを使ったビジュアルが使われていますね。
千歳が描かれていない(綾乃が持っている旗にちょっと
イラストが描かれています)のは、声を担当されている
豊崎愛生さんが出場されない予定だからなのかもです。

 それと、櫻子役の加藤英美里さんと向日葵役の
三森すずこさんによるユニット「さくひま*ひまさく」に
ついても紹介されています。5月に発売予定のキャラソン
CDでは、なもりさんがデザインされた衣装を着た
お2人のミュージックビデオを同梱するバージョンも
発売される予定です。その衣装デザインのイラストが
載せられています。なお、この曲を紹介する映像が、
ニコ動配信されていますね。

 また、去年の5月に発売された「まんがなもり
ゆるゆりSPECIAL
」の第2弾、「~SPECIAL2」が5/18に
発売されるそうです。アニメ第2期「ゆるゆり♪♪
の情報を交えつつ、描き下ろしの特別編も含まれる
らしいです。

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・卒業禁止(大沢やよい)
 遅れて教室に入ってきたルイとレイカは、髪を
染めて金髪と茶髪に。本人達はもうすぐ卒業する記念
だと言うが、周りは唖然とするばかりだった。
 女の子同士だから、たとえキスをしても恋なのか
どうかわからない。そんな思いがベースにあるから、
ルイはレイカの気持ちをなかなかつかめずにいるの
かもですね。大切だと思っている相手に対してどんな
事をしてあげたいかは人それぞれ、だから感覚が
すれ違う場合もあるかも。でも一緒に過ごしていく
中で、思いを近づける事はできるのでしょう。

・犬神さんと猫山さん 3あど(くずしろ)
 八千代は、名字は犬神だが猫派で通してきた。
だが思い返すとこの頃は、もっぱら猫山鈴を愛好
する事が多くなってきている。
 八千代も鈴も、出会ってからずっとお互いが
気になり続けているようです。2人とも相手が
どう思っているかまでは気づいていないみたい
ですが、少なくとも自分から相手への愛情が
恋愛的なものだという事はわかり始めているの
では。もう少しでどうにかなりそうではあっても
そうならないのが本作なのかもですね。
 ところでこの話数の扉絵では、秋が「源氏物語」
を読んでいます。それに1本目のサブタイトル
には「清少納言」の名前が。くずしろさんの別作品
姫(きみ)のためなら死ねる」を思い出させますね。

・愛と仕事と金の話をしよう(大北紘子)
 夜中に管理人室に押しかけてきた住人の小松崎
は血だらけだった。一緒に住んでいた男に暴力を
ふるわれたらしい。
 管理人の方は、いろいろと言い訳をしながらも、
小松崎につきあって病院に泊まったり相談を聞いたり、
いろいろしてあげているようです。周りから見れば
相手に好意があるかどうかは丸わかりなのかも
ですけど、小松崎は気づいていないでしょうし、
管理人の方も誰にも気づかれていないと思って
いるのでは。

・いじめっこ(すこやか)
 お昼時、高2の朝葉あすかが友達と弁当を食べて
いると、バスケ部の先輩の文屋が割り込んできた。
いきなりあすかの弁当をけなし始める。
 大好きな先輩だから、何をされてもかまわない、と
あすかは思っているのでしょうね。たとえ嫌われて
いてもそばにいられさえすれば、、、というのが
彼女の本心なのでしょう。それに対して文屋が
どういう返答をするのかというと、やはり上から
目線である事には変わりないっぽいです。けど
それだけ、ってわけでもないのですよね。

・ふ~ふ 13や目(源久也)
 はやせが突然、見知らぬ女性を連れて来た。はやせ
は彼女も小麦も愛しているのだという。動揺してつい
手を出してしまった所で、小麦は夢から覚めた。
 前回、嘉菜々達の珍しい愛の形を見せつけられて
しまった小麦は混乱してしまったのかもですね
(喜菜々や寿美は慣れている?)。白雪や新のような
立場に自分が追い込まれたら、という不安が見せた
夢なのでしょう。はやせとしては、そんな事には
絶対にさせない、という自分の思いを、誠実に
伝えたいと思ったのではないでしょうか。
 さすがに嘉菜々達の愛し合い方は、百合で
あってもなくてもかなり特別なものなのではと
思えます。女性同士で恋愛している人達が
そういう人達ばかりではない事を示すためにも、
こういう感じのエピソードが必要だったのでは。
この作品では珍しく濃厚な(?)キスシーンなども
ありますね。それから、いつもにこやかな表情を
見せているはやせに一瞬怒りの表情が? 彼女は
もしかしたら、小麦に出会う前は、世の中に
対する不満を怒りとしてまき散らしていた人で、
小麦との恋愛がそれを変えさせたのかな、とか
思ってしまいました。

・神様を待ってる(慎結)
 新宿の駅前で男に売ろうとする高校生の海香。
ところが見知らぬ少女、希に急に手を引かれる。
彼女は、自分なら海香の神様になれる、と言った。
 希は何をしたかったのでしょうね。実家で
存在を無視される生活に戻らないために、学校に
通い続けているふりをしたかった? いえ、それ
よりも、実家どころか世界そのものから消えそうに
なる自分を、誰かに気づいてほしい、見つめて
ほしいと思っていたのかも。海香も少しずつ
それに気づいていったのでは、とも感じられます。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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