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2012年5月 1日 (火)

ブラック☆ロックシューター 第8話

 口数が極端に少なくて、特に自分の事はほとんど
話さないブラックロックシューター。クールな
彼女が何を考えどういう気持ちでいるのか、
マトは知る事できるでしょうか。もし知ったら
どう感じるのか、という所も大事なのでは。他にも
マトとヨミとの関係ももっと深く描いてもらいたい
かもですね。

 テレビアニメ「ブラック★ロックシューター」、
第8話「世界を超えて」です。
 これまでマトのそばにいたユウは、本当は「虚の
世界」に住まうユウの思念体、ストレングスだった。
人間のユウは彼女と入れ替わる事で現実の世界から
目を背けていたのだ。マトはブラックロック
シューターに取り込まれた状態で、ユウの激しい
攻撃にさらされる。ストレングスはユウを止める
ため、思念体である自分存在を消す事で、彼女を
苦しみから解放しようと決心する。

 この物語の中で、現実の世界や「虚の世界」の
たくさんの場所を経験し、多くの人達とふれあって、
この状況の中でどうすれば皆を救えるのかを深く
考えていたのって、実はストレングスだったのでは
ないでしょうか。最初は、ユウの重すぎる苦しみを
何とか和らげようとして、自分と相手を入れ替える
という前代未聞の事をしでかしてしまいます。
その過程でサヤと出会い、次に(そうするように
なったいきさつはよくわかりませんけれど)マトと
一緒に時間を過ごし、彼女とともに育っていきます。
中学では、カガリやヨミ、アラタといった女の子達
が、自分の生まれた「虚の世界」との関わりで変わって
いくのを次々と目撃します。

 ストレングスのような女の子達は、もともとは
戦う事だけを定められた存在です。彼女達の中に
複雑な感情はなく、傷つけられて消え去る瞬間に
だけ、人の悩みを消し去るという機能を果たします。
彼女達にはそれ以外のものを背負い込む義理も余裕も
ありません。ないはずなのですが、ストレングスは
ユウの願いを聞き入れているのですよね。彼女の
この行動が、物語の大きな原動力になっている
気がします。

 ですが、それだけでは、ストレングスが望む
ような結果にはなっていなかったかもですね。
やはりマトの存在がとても重要なのでしょう。
ストレングスは、ユウとしてマトとふれあう間に、
現実の世界がどれだけ素晴らしいものであるかを
知りました。だから、ユウにもその世界をもう一度
振り返ってもらいたいと思うようになったのでは。
世界には苦しみがあふれている、でもそれと
同じだけ、いえ、それ以上の喜びや優しさ、暖かな
感情に満ちているんだと、教えたかったのでは
ないでしょうか。
 ストレングスだけではなく、チャリオットや
ブラックゴールドソー、名もない思念体達、
それにデッドマスターも、自分が消えれば、
対の女の子達を悩みから解放できる事を知って
います。でもここでは、安易にそのやり方に
頼らない道を、彼女達は選んでいるようですね。
それは自分の体が惜しいから、ではないでしょう。
対の女の子達を見守る自分達の存在が、彼女達の
救いになる可能性もあると理解したからなのでは、
と思えます。それに自分自身が、対の女の子達を
思う時に感じる気持ちを、大切にしたいと考えて
いるのかなという気がします。

 ブラックロックシューターはほとんど何も
話さず、ずっと、機械のように戦い続けてきました。
彼女が自分の気持ちを口に出す事はこれからも
ないのかもしれません。でも、デッドマスターや
ストレングスと同じ思いでいる事は間違いないの
でしょう。それを、マトにだけでもわかって
もらえたら、彼女はそれでいいと思っているのかも
ですね。

 という感じで、女の子同士の間で生まれ、膨らんで
いく暖かい感情が、お互いを支え助けていける
力になるんだという印象を感じる物語だったように
思います。彼女達が抱いているのは愛情、ですよね。
 それならそこから百合な雰囲気がたっぷりと
描かれて、、、という期待もあるのですけれど、
この第8話までではそこまではいっていない
ようにも思えます。マトやヨミ、カガリ、ユウの
場合、恋愛的な方向へ発展する可能性はたくさん
ある気はします。が、今この段階では、それよりも
まず自分達が立ち上がって前へ進んでいくための
足がかりを作らなきゃいけない状況のようですね。
お互いの友情を確かめ合い、同じ不思議な経験を
した仲間として、自分達の将来を見通していこう
とする、といった位置にいるのでは。彼女達が
女の子同士の恋心に胸をときめかせるのはもう少し
先なのかもしれません。

 とはいっても、例えばマトとヨミの間にある
感情は、今でも既に強いものになっていますよね。
いろいろな苦しみを、お互いを見つめ合いながら
乗り越えてきたからこそ、彼女達には是非とも
いちゃいちゃしてもらいたい所だったのですけれど、
そういう場面はこの話数ではあまりなかった
ようです。
(ちなみに後半の場面でマトとヨミが出会う場所
って、彼女達の家の近所のようですね。OVA版
でもあの場所はよく見かけていた気がします。
少し懐かしいのと、彼女達があの町に確かに
住んでふれあっているんだなと思わせる光景
なのでは。)
 このシリーズは、マトとヨミとの出会いから
始まっていますから、やはり少なくとも彼女達の
関係の進展は見たいですね。そういう映像を
制作したりとかの予定などあると良いですね。

・「ブラック☆ロックシューター」レビューリストレビューセンター

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