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2012年4月30日 (月)

ひらり、 Vol.7

 「女の子の設計図」の青音は花南を意識し始めて
いるみたいです。彼女が抱く感情は、姉妹の範囲を
超えているのでしょうか。花南の方はどうなのか
気になりますね。また「すっぴんべっぴん」では、
先輩と後輩、それぞれ相手への思いがかわいらしく
描かれている感じです。

 発行新書館による、年3回刊の「ピュア百合
アンソロジー」こと「ひらり、」のVol.7を見て
みました。

 表紙は高嶋ひろみさんが描かれています。本誌に
掲載されている「加瀬さん」シリーズより、山田と
加瀬ですね。ひらひらと花びらが舞う中、2人とも
頭に花を飾り付け、ポーズを作って写真でも撮って
いるような感じですね。山田は制服姿でかばんを
肩にかけ、加瀬は陸上部らしく(?)ジャージ姿で
バッグをたすき掛けにしています(何だか大きい胸が
より強調されて、、、)。2人ともにっこりと笑って
ブイサインを出しているのですが、加瀬の右手が
怪しい感じですね。山田の胸のリボンを引っ張って
いるのですが、これはふざけているのか、それとも
もっと先へ進もうとしているのでしょうか、、、。
山田が全く気づいていない風なだけに心配、いえ、
気になります。裏表紙を見るとその引っ張っている
部分がアップで描かれていて、やっぱり何か
ありそうな雰囲気かも?
 ちなみに掲載作品のキャラが表紙に描かれるのは
これが初めてなのでは、と思われます。次号は
どうなるのでしょうね。

 口絵のカラーイラストも高嶋さんが描かれて
います。こちらは山田と加瀬が撮ったプリクラ、
といった構成のようですね。仲良しの友達で撮った
ぐらいの雰囲気ですけれど、ここから先へ進展
する事を、2人は感じていたりするのでしょうか。

 では収録作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・愛を描く人(四ツ原フリコ)
 かかとを潰した上履きに長いスカート、竹刀。
どう見ても近寄りたくないタイプの林春名子
(はやしはなこ)に、秋吉文(あきよしふみ)は声を
かける。自分の小説のモデルになってほしい、と。
 春名子の梢に対する気持ちは、もしかしたら
ずっと子供の頃のままなのかもしれません。恋
とも言えないような幼い思いは、相手に告白
する事もできず固まっていて。それを聞いても
動じない文も、実は同じ思いを抱えているのかも、
とも思えます。

・この世にただひとり(藤たまき)
 光子は小さい頃は腕白だったが、同じ女子達
とのつきあいでは走り回る事もできず、つまらない
日々を送っていた。ある日、ハチと名乗る女の子が
彼女の前に現れる。
 生まれた環境も見てきたものもかなり違うらしい
ハチと光子ですが、世の中に対する考え方や感じ方
は驚くほど似ていたようです。2人の世界には
自分達以外はいらなかったほどなのですが、子供達
だけではできない事もあるわけで。でもその後の
物語が描かれているのが良いですね。
 それで今気づいたんですけど、2人の名前は
ハチと光子。蜂と蜜だったんですね、、、。まあ
でも片方が蜂でもう1人が蜜というよりは、
どちらも蜂であり蜜であるような気もします。
そういえば、蜜を集める働き蜂って、すべて雌、
らしいですね。

・異次元ダーリン(大沢あまね)
 大学生の押上仁菜(おしあげにな)は、昨日髪を
切った。が、彼女の長い髪が大好きだった恋人の
三木碧香(みきあおか)には大不評。訳も聞かずに
仁菜に不満をぶつける。
 2人がカップルだという事を周りの女の子達が
ちゃんとわかってあげているのが良いですね。
彼女達から見れば仁菜と碧香はラブラブなんだから
早く仲直りしなよ、って言いたくなるのかも。碧香
の突拍子もないアイディアを理解できちゃう仁菜は、
やっぱり彼女の恋人にふさわしいのでしょうね。

・女の子の設計図 #2(紺野キタ)
 青音(あと)にとって、ずっと離れて暮らしていた
姉の花南(かな)は憧れの存在だった。お姫様の
ようだと自分をうらやましがる青音を見て、花南
は彼女に自分の服を着せ始める。
 前回、青音の上目遣いにノックアウト(?)されて
以来、花南は彼女を意識しまくっているみたい
です。その感情の先に何があるのか、彼女は
知っているのでしょうか? 今までのように家族
として接するべきか花南は悩んでいるようですが、
青音はまだそこまでには至っていない、かな。
 前回Vol.6の掲載分には「第1話」みたいな
添え書きがなくて続くのかどうかわからなかったの
ですけど、ここで第2話の掲載となっていますね。
巻末の紺野さんのコメントを見ると、この作品は
次回までらしいです。

・ほんとのかのじょ(今村陽子)
 人当たりも良く皆の人気者で自分の恋の相談にも
乗ってくれたゆーか本人に愛の告白をしたもえは
即刻断られた。以来、ゆーかとの距離は離れる
ばかり。今は目も合わせてくれなくなった。
 3ページ目の「なんか震えだした!」、「やべぇ」
が笑えました。でも意外とそういう扱いも、
もえは嫌いじゃなかったり? ゆーかとしては
誰にも自分を理解してもらわなくてもいいぐらいに
思っていたのかもですけど、もえの告白は彼女を
ときめかせているのでしょうね。

・すっぴんべっぴん(浅丘みなぎ)
 ランジェリーショップに勤める美咲には、理子
という後輩がいた。無邪気に慕ってくれる理子に
愛しさを感じるとともに、美咲は後ろめたさに
襲われるのだった。
 尊敬してくる後輩のためについ見栄を張っちゃう
美咲は、けっこうかわいらしいですね。でもちゃんと
仕事ができるから、理子は彼女を慕うのでしょう。
後半、理子が、自分の事を打ち明けた後その場に
座り込んでしまう場面もなかなかかも。彼女にしたら
自分をさらけ出した瞬間だったでしょうし。

・「ひらり、」レビューリストレビューセンター

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