輪廻のラグランジェ 第11話
まどかは何という事もなさそうな顔で「みどり」
に乗らない約束を受け入れていました。空を
飛べなくてもランやムギナミとは一緒にいられる
から。でも今は、、、むき出しになった彼女の
思いが叫んでいたのは、わがままで、子供っぽい
かもしれないけれど、偽りのない、2人への愛情
なのではないでしょうか。
テレビアニメ「輪廻のラグランジェ」、第11話
「鴨川絶対防衛ライン」です。
大軍勢で押し寄せてくる「キッス」を迎え撃つために、
ウォクスで空へ駆け上がるランとムギナミ。その
コックピットに、まどかのメモリアのマークが突如
浮かんだ。同時に誰かの声が流れ込んでくる。
ファロス側では捉えられないその声は、まどかの
ものだった。声は、黙って出撃したラン達をなじり、
自分も空へ行くと叫んでいる。まどかの気持ちが
アウラを通じて2人に届いているらしい。まどか
本人は、漁船に乗ってファロスに近づいていた。
本筋とは関係ないのですけれど、まどか達には
口癖みたいなものがあるっぽいですよね。まどかは
何かがうまくいった時に「まるっ!」と言い、ランは
挨拶の代わりに「ワン」、そしてムギナミは了解の印に
「かしこまりー」と言っています。この言葉が3人の
キャラとしての特徴になっていくのかなと思って
いたのですけど、第8話でアステリアから「ワン」の
ネタを説明されて以来、ランはぱったりとあの仕草を
やらなくなっていました。
が、ここでは手真似だけをしてみせていますね。
彼女自身も本当はあの仕草が気に入っていたりするの
かもしれません。それに、3人の間ではもあれが
彼女のトレードマークになっているのかも。
その3人の関係は、まどかがウォクス・アウラ
(=みどり)に乗れなくなっても変わらない、はず
でした。第8話では、ランやムギナミが嫌がるのを
まどか自身が抑えるような形で、アステリアの要求が
受け入れられていたのですよね。
その時のまどかは、見た目には落ち着いて、ラン達
を包み込むような雰囲気さえ見せていました。でも
彼女も知らない胸の中にあった思いは、別物だった
ようですね。
自分の考えている事が相手の前で声になって伝わる、
なんていうのは恥ずかしい状況ではありそうです。
自分ではそんなつもりはないのに、いつの間にか
相手が自分の気持ちを知っていたとしたらちょっと
切ないような。
ですがラン達としては、まどか本人さえ意識しない、
胸の底に押し込めていた彼女の本心を聞く事ができたら、
嬉しいと思う事でしょう。率先して「3人一緒だよ」と
言っているまどかが、何かの思いを抱えているのに
自分達には笑顔しか見せないなんていう事になれば、
やはり寂しいでしょうし。だから今度は、ランや
ムギナミはもう図々しいぐらいにまどかの中へ
踏み込んでいって、昔経験した悲しみや寂しさ、
これから経験するかもしれない不安を見つけ出し、
暖かく包み込んでいやしてあげてもらいたいものです。
3人が一緒にいる上で彼女達が気をつけたいと
思っているのが、みどりの暴走なのでしょう。これに
ついては正蔵やモイド達ばかりでなく、アステリアや
ようこも、事実関係はわからないようです。
問題なのは、それでも戦わなければならないという
事。3人一緒なら宇宙の軍勢を相手に戦う事だって
彼女達はいとわないでしょう。でもそのために
まどかが苦しませるわけにはいきません。3人が
一緒にいたいと思う気持ちの強さが、この出来事で
試されるかもしれませんね。
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