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2012年4月24日 (火)

スマイルプリキュア! 第12話

 プリキュア達とともにメルヘンランドを救う、
という使命に燃えているキャンディ。ですが、具体的に
どうすればいいのか、プリキュア達をどう導けば
いいのか、ほとんど知らないのが実情らしいです。
彼女はみゆき達にとって足手まといなのかというと
、、、そうではないのでしょうね。それどころかもっと
重要なポジションに迎えられているような?

 テレビアニメ「スマイルプリキュア!」、第12話
目覚める力! レインボーヒーリング!!」です。
 やよいが描いたイラストを前にして、みゆき達は
楽しそうに話し合っている。今度学校で修学旅行が
あるからだ。イラストは旅行のしおりに使うもの
だった。行き先は京都と、あかねの故郷、大阪。
2泊3日の泊まりがけの旅に夢を膨らませる彼女達
を見て、修学旅行がどういうものか知らなかった
キャンディも、俄然わくわくしてくる。しかしみゆき
達は、キャンディに留守番をお願いするのだった。

 学校の教室の場面では、皆が自分達の行きたい
場所を口々に言っています。やよいはというと、
ヒーローショーに興味がある様子。修学旅行先で
ヒーローショーを見ようとするなんて、かなりの
ファン魂なのでは? という感じもします。それで、
そのヒーローというのが、「太陽マン」だとか。
 、、、これって確か前シリーズ「スイートプリキュア♪
で、奏の弟の奏太が学校の工作とかで作っていた
お面につけていた名前だったような。第41話
とかで登場していますね。
 あれは奏太が自分で作ったヒーローかと思って
いたのですけれど、実はヒーローショーをやる
ぐらいにメジャーな存在だったという事? さらに
そうなると、響達のいる加音町と、みゆき達のいる
七色ヶ丘との間には何か繋がりがあったりするのかも
ですね。そういう所は「プリキュアオールスターズ
で語られていたりするでしょうか。

 ところでやよいというと、自分も誰かを救える
スーパーヒロインになりたいと思いながら、
なかなかうまくいかない、という場面が多い
感じがします。決め技「プリキュアピースサンダー」
のバンクでも、自分が出した雷撃に驚いてびくびく
するほどですし、エンディング映像の冒頭で彼女の
アップが出た時は、直後に転んで鼻を赤くする
様子が描かれています。
 やよい本人としては、いつまでもこのままでいたい
とは思っていないはずですよね。いつかバンクが
修正されて、彼女の勇ましい姿が見られたりすると
良いかもです、、、けど、そうなったらなったで、
彼女っぽくない、みたいな雰囲気になったりしちゃう
でしょうか?
 前回第11話では、実は虫が大の苦手だった
なおが、「チイサクナ~ル」のために苦戦する
場面がありました。仲間を助けるためにプリキュア
達は懸命に応戦しますが、特にキュアピースは、
アカンベェが発射した種のミサイルを手刀で見事に
破壊しています。その時のきりっとした表情には、
気弱な面影は見られません。仲間とともに戦う事で、
彼女は着実に成長しているのでは、と思えます。

 とまあやよいの成長もあるとして、ここでは
キャンディの思いがクローズアップされていますね。
キャンディは、ピンチに陥ったメルヘンランドを
救うため、妖精の仲間や兄のポップに願いを
託されて人間界まで来ました。
 5人いると言われているプリキュアを探す、
キュアデコルを集める、バッドエンド王国に
人間達のバッドエナジーを渡さない。自分の
使命について、幾つかの事は彼女も理解している
みたいです。
 が、それ以上になるとほとんどわからないようで。
これではポップ達の期待に応えられているとは
なかなか言えないようです。またそれ以上に、
妖精やプリキュアについて何も知らなかった
みゆき達には、キャンディだけが頼りなの
ですよね。それを「知らない」で済ませるわけには
いかないのでしょう。

 役に立ちたいのに、何もできない、または
させてもらえないキャンディ。今の自分を見て、
さすがに彼女は落ち込んでいるみたいです。そこへ
手を差し伸べてくれる女の子がいました。
 それはれいか、ですね。れいかはとても気が
回る女の子で、プリキュアになる前から、転校
したばかりのみゆきを気遣っていました。その
やり方も、普段は遠くから見守っていて、何か
あった時だけ話し相手になるというもの。あまり
押しつけがましくないため相手も気が楽なのでは
ないでしょうか。

 れいかに自分の気持ちを聞いてもらう事で
キャンディも少しは落ち着けるかと思ったの
ですけれど、ここではあまりうまくいかなかった
みたいです。気持ちの切り替えができないまま、
キャンディにはピンチが迫っています。

 そしてキャンディがいない状態で、戦いが
始まってしまいます。ウルフルンが用意したのは、
これまでとは別のタイプのアカンベェです(それ
にしても、これまでの「アカッパナ」から作り方を
変えたものらしいのですが、その名前は「アオッパナ」
だとか、、、。ちょっと衛生的じゃない名前のような、
なんて言っちゃいけない?)
 新しい相手に、プリキュア達は大苦戦。プリキュア
ハッピーシャワーをはじめ、1回の変身で1度しか
使えない大技でも効果がありません。
 打つ手がなくなってきた時に、やっと脱出できた
キャンディが、プリキュア達の所に現れます。ハッピー
達はキャンディなら相手を倒す方法を知っているはず、
と期待するのですが、、、。キャンディはここでも
自分の力のなさを思い知らされるようです。

 ですが、ハッピー達はキャンディに幻滅したり彼女を
見限ったりはしていませんね。それは、キャンディ
の本当の姿を彼女達が知っているから、なのでしょう。
メルヘンランドから1人離れて寂しい思いをしながら、
それでも一生懸命にプリキュアを助け、故郷を救おう
としているキャンディの様子を、みゆき達はいつも
近くで見てきました。だから彼女達は、どんな時
でもキャンディを大事に思っているのでしょう。

 ハッピー達とキャンディ、皆の気持ちが一つに
なった瞬間、光が辺りを包んでいます。これが、
サブタイトルにもある、プリキュア達の新しい力
らしいですね。(ところでこの力はは「レインボー
ヒーリング」という名前のようですけれど、どこかで
聞き覚えが。第1シリーズ「ふたりはプリキュア」では、
レインボーセラピー」という技があるようです
(私は見た事がないのですけれど、、、)。)

 この力は、ハッピー達5人のプリキュアだけでは
作り出せなかったものなのでしょう。これからも、
この力に触れるたびに、ハッピー達はキャンディ
という女の子の存在の大切さを実感するのでは
ないでしょうか。力が必要だから仲間になったの
ではなく、仲間がいるから力がわいてくる、とも
感じたのでしょう。

 そんなキャンディが、自分達の同志でないわけは
ない。みゆき達はそう思って、最後の場面のような
事を言ったのかもですね。
 それにしても、、、「6人目」って、とても意味深
ですよね。もしキャンディが人の姿になって変身
したりするとしたら、キャンディを特にかわいがって
いるみゆきややよいとのふれあいはより百合っぽく
なるような気がします。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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