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2012年4月30日 (月)

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第3話

 長野では、各校の女の子達が自分の全力をぶつけ、
切なる願いで手に入れようとしていた「全国」への
切符。奈良では意外とあっさり決着がついた
ように見えますが、語られていないドラマは
あるのでしょう。そして、長野第2位の実力者達
が姿を見せています。彼女達も変わっていない
ようで何だか安心しますね。

 テレビアニメ「咲-Saki- 阿知賀編 episode of
side-A
」、第3局「接触」です。
 ぽかぽか陽気の早朝、穏乃達阿知賀麻雀部は
ケーブル乗り場に集まっていた。これから高校
麻雀大会の県予選が始まる。会場には県内各地の
学校から集まってきた打ち手がそろっている。
穏乃達は改めて全国大会への道のりを実感するの
だった。しかも初戦の相手には晩成高校がいる。
9年連続全国大会出場の強豪といきなり当たる
事に穏乃は一瞬ひるんだが、自分達が全国へ行く
ためには必ず当たる相手、と気を引き締め直した。

 インターハイ全国大会で準決勝まで進んだ晴絵の
指導の下、穏乃達は練習を積んできました。6人
で麻雀を打つ間に、自分達に実力がついてきて
いるのを、彼女達は実感した事でしょう。
 でもそれは阿知賀の麻雀部内での事。実際に
県大会の会場に来て、同い年ぐらいのたくさんの
女の子達を目の前にして、今から彼女達と戦うんだ
と思うと、さすがに穏乃も気弱になってしまって
いるようです。
 憧も、中学の時に同じぐらいの実力だった友達
の初瀬が、晩成では応援席にいるのがせいぜい
だと知らされています。全国大会出場校という
看板は伊達ではないのでしょう。

 ですが、こんな所で弱音を吐いていては、
自分達で打ち立てた夢はとうてい叶いません。
結果がどうなるかはわからないけれど、とにかく
全力を尽くし前進する、それが穏乃達の信条に
なっているようですね。

 ところで穏乃達は自分の夢や目標をどういう
所に置いているのでしょう。和を直接知っている
穏乃と憧、玄は、和に会う事と、また麻雀で遊ぶ事
が願いなのですね。
 宥は、「阿知賀こども麻雀クラブ」で玄達と
一緒に遊べなかったのが心残りだったようです
から、皆と一緒に麻雀をできている今が、とても
大切なのでしょう。この時間を少しでも長く
味わっていたい、そのために勝ち続けるのが
彼女の望みなのかも。
 灼は、晴絵が麻雀をやめたと聞いて以来、牌も
持っていなかったようです。彼女の場合、麻雀を
やりたい気持ちよりも、晴絵に憧れる気持ちの方が
断然上なのでしょうね。その晴絵が麻雀を再開
したと聞いて、自分もやる気を出しています。
晴絵について行く、そのための武器として彼女は
麻雀を選んでいるのでは。

 5人の間では、目指しているものは重なって
いる場合もありますし微妙に違ってもいるみたい
です。この差は、彼女達が追い詰められた時に、
意見の食い違いとして表れてくる可能性もありそう
です。物語としてそこまで描かれるのかどうかは
わかりませんけれど、全国大会の結果が出た時に、
彼女達がそれぞれどう感じるのか、という所に
影響を与えるような気がします。
 少なくとも、晴絵が打ち出したのは、「全国大会
優勝」です。やるからには頂点を目指そう、それ
ぐらいの気迫がなければ何も始まらない、と
彼女は5人に言いたいのかもですね。

 強化合宿では、宿で浴衣に着替えて特打ち
とか、皆でお風呂など、どこかの合宿と似た感じ
の事をしていますね。特訓と言えばこのスタイルが
定番なのかも? あの時の合宿でもいろいろ
あったのを思い出しますが、阿知賀の合宿でも、
部員達が、麻雀やそれ以外でいろいろ経験を積んだ
はず。そういう部分をもっとじっくり描いて
もらいたかったような気もします。

 この他実力をつけるために合宿以外で行われて
いたのは、遠征ですね。昔とは大会の規定が
変わっていて、大会の代表校でなければ試合を
する事ができるのだとか。
 穏乃が真っ先に対戦を願い出たのは、やはり
長野の学校。しかも前年の全国大会出場校、
龍門渕高校です。
 というわけで衣達が登場していますね。
衣、透華、一、純、智紀。家族とも言える絆を
持つ5人は、長野の県予選が終わった後も一緒に
親しく過ごしているようです。ハギヨシや歩も
いますし、この雰囲気がまた見られるのは嬉しい
ですね。

 衣は、県予選の時、団体戦で咲達との戦いに
満足したようで、個人戦には出ませんでした。
でもここでは、喜んで穏乃達の相手をしています。
わざわざ他県から対戦を申し込んできた阿知賀の
連中を歓迎する意味と、衣自身が(咲や靖子に
言われたように)自分の麻雀を楽しんで打てる
ようになったという意味があるのかもしれません。
透華達もその事は素直に嬉しいのではないで
しょうか。

 龍門渕との対戦は、さんざんなものだった
ようです。「全国区の魔物」である衣を相手に
したために穏乃は精神的なプレッシャーが大きく
なりすぎたかと思われました。が、それは
晴絵の取り越し苦労だったようですね。自分の
目標がはっきり見えている穏乃はそう簡単には
へこんだりしないみたいです。

 というか穏乃はエネルギーが有り余っている
らしく、全国大会の会場(場所は東京国際フォーラム
っぽいですね)へ行く旅の間も、テンションは
上がりっぱなしだったような。この力強さが、
昔からの彼女の長所なのかもです。

 第1期「咲-Saki-」では、県大会を勝ち抜く
ために咲や和をはじめ、各校のたくさんの
女の子達が、くじけそうになりながらも、愛する
人達とのつながりを胸に戦い続け、栄冠を
手に入れようとしていました。そこから見ると
穏乃達は快進撃で、あっさり全国大会まで
やって来てしまったようにも感じられてしまい
ます。
 たぶん、最初に書いたように語られていない
部分でいろいろな出来事はあったのだと思います。
そこが描かれているとより感動も高まったかも、
とも思うのですが、その辺りは制作上の都合など
あったりするのでしょう。

 ともかく、自分達の目指すものへ突き進んで
いった穏乃達は、ここで最大の「接触」を経験
します。言葉など交わさなくても、相手のまとう
雰囲気が、すさまじい力を感じさせたのでしょうね。
今は後ろ姿を見送る事しかできないとしても、
いつかは卓をはさんで向き合わなければならない、
穏乃達はそう思ったのでは。
(それにしてもここでは咲はかなり「魔物」な
雰囲気を出していますね。でも実は、また
トイレに行こうとして道に迷っている最中
だったりするかも?
 それと、ここでの咲は、第2期のキャラ設定
通り、スカート丈が第1期よりかなり長めですね。
この阿知賀編ではメインでないため、「はいてない」
の称号(?)は穏乃に譲っている、とか?)

 さて百合的には、、、やはりあまりない感じ
ですね。例えば誰かと誰かが不意に急接近してつい
頬を赤らめる、なんて流れはちょっと見当たらない
感じです。
 印象としては、千里山の怜と、彼女を支える竜華
との関係が気になります。ここではまだ姿を
見せたぐらいですけれど、これから彼女達の
絆の強さが見えてくると良いですね。
 それから阿知賀ではやはり、晴絵に対する灼
の思いに期待、でしょうか。皆に見送られて
(「こども麻雀クラブ」に通っていた、頭の
てっぺんを結んだ栗毛の女の子もいましたね)
旅だった自動車の中で、灼はちゃっかり(?)、
運転している晴絵の隣に座っていました。奈良
から東京への道のりはずっと助手席をキープ、
だったのかな? また、滞在先のホテルでは
豪華なツインルーム3部屋に泊まる事になって
いるのですが、幼なじみで同学年の穏乃と憧、
姉妹の玄と宥、という組み合わせは十分考え
られます。、、、となるともう1部屋は、必然的に
晴絵と灼。憧れの女性と同じ部屋に泊まれると
したら、それはもう嬉しくて仕方がないのでは。
 その思いが晴絵に伝わっているかどうかは
わかりませんけれど、晴絵は灼をとても
信頼しているようです。灼は、晴絵の中で
ひときわ重要な位置にいる事は間違いない
でしょう。

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