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2012年3月22日 (木)

戦姫絶唱シンフォギア 第10話

 響は、奏から引き継いだはずのガングニールの
力をうまく使えない事に焦りを感じていました。
翼の支えになり、未来のいる日常を壊させない
ためにはアームドギアがなければならないのに、と。
でも今度の戦いの中で、何かが変わったみたい
です。響には、新しく見つけた大切なものだけでなく
未来の事もちゃんと大事にしてもらいたいですね。

 テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」、第10話
繋いだ手だけが紡ぐもの」です。
 フィーネの屋敷で、端末をオペレートしているのは、
了子だった。そこへ突然、窓を突き破って米国の
特殊部隊が突入してくる。了子は腹部を撃たれ
倒れるが、彼女の手から放たれた不思議な光が
傷を包み込んでいく。その後、屋敷に現れた
クリスが見たのは、破壊された建物と、無残な
姿をさらす特殊部隊のメンバーだった。そこへ
さらに、弦十郎とその部下達がやって来る。

 やっぱりフィーネは了子、って事で合ってる
でしょうか。それにしても彼女、屋敷では服を
着ないのがポリシー(?)なのかと思っていたの
ですけれど、そういうわけではないのですね。
 米国側がフィーネを消しにかかってきたという
事は、シンフォギアの技術について何か重要な
鍵を握ったという意味なのでしょう。それを
応用した武器(または武器をまとった兵士)が
響達の前に現れるとなると、響が最も嫌っている
「人間同士の争い」がますます広がってしまいそう
です。響達はノイズを退ける事だけを目指したい
はずなのに、望まない事にシンフォギアを
使わなければならなくなるのかもしれません。

(それにしてもやっぱり弦十郎は強いですね。
クリスは「何でギアをまとえない奴があたしを
守ってんだよ!」と叫んでいましたが、彼女
としてもあの尋常でないパワーには驚いているの
でしょう。あれぐらいできる大人がいるので
あれば、女の子達にギアをまとわせて戦わせるのは
ちょっと大人げない気もします。)

 屋敷の場面で、弦十郎の言葉を聞いている内に、
クリスは自分の胸の中にある重荷が消えていくのを
感じたようです。今まで誰にも振り向かれず、
「大人」という生き物の勝手で苦しめられてきた
と思っていた彼女の固まっていた気持ちが、少し
ずつ和らいできているのでしょう。
 クリスは元から素直な子ではあったのでしょうね。
大人は気に入らないけど、人間同士の戦いである
戦争を自分の手でなくしてみせるという強い思いも
同時に抱いていたのでは。けんか腰のうわべに
隠された、平和を愛する気持ちが、だんだん
表に出てきているように感じられます。

 響と翼が巨大なノイズに挑んでいた時に彼女が
姿を見せたのも、平和を大切にしたい思いの表れ
なのでしょうね。いろいろ言い訳はしてますが、
彼女の一緒に戦おうとする態度や、照れくさそうな
表情が、すべてを語っている気がします。

 クリスが出した答えを見て、響は喜んでいますね。
クリスと翼の間で打ち解けるには時間がかかるか
とも思われたのですけれど、間に響が入り、やがて
3人は一つの輪に。
 この辺りは、サブタイトルともつながってくる
イメージなのでしょう。そして翼は、響が差し伸べて
くれた手が、平和をもたらすために、どんな強力な
武器よりも強い力を持っていると感じたようです。
響は奏が使っていたアームドギアが出せない事を
悩んでいましたけれど、実は彼女なりの力を、
ずっと前から持っていたみたいです。

 さて3人が協力するとしても今度の相手は
かなり大型で破壊力も持っているようです。
クリスが自分のアイディアを話そうとした時、
響達は彼女が「絶唱」を使うのかと一瞬考えて
しまったようですが、クリスにはそのつもりでは
なかったようです。
 「あたしの命は安物じゃねえ!」とクリスは
言っています。絶唱で命をすり減らすなんていう
選択肢は、最初から彼女にはなかったのでしょう。
 クリスは、行方不明になっていた何年もの間
虐げられてきたらしいです。もしも彼女が、自分を
取り巻く世界に絶望していたのなら、その瞬間に
命を落としていた事でしょう。でも今、彼女は
生きています。どんな苦しみが降りかかって
こようとも絶対に生き延びてやる、というすさまじい
バイタリティが、彼女の命をつないできたの
でしょうね。だから巨大なノイズが空を覆った
ぐらいでは生きるのをあきらめたりしないのでは。

 クリスの言葉は、ちょっとだけ、翼を切ない
気持ちにさせたかもしれません。なぜなら、歌う
本人の命を「安物」のように扱う絶唱を、奏が歌い、
そして命を落としていったから。翼も絶唱は使い
ましたけれど、彼女にとっては、自分よりも奏が
クリスの言葉でおとしめられたと感じたのでは、
という事も考えられそうです。
 でもやっぱり、いろいろな経験をして、奏の
言いたかった言葉ややりたかった事を素直に
考えられるようになった今の翼には、クリスの
言い方も、受け入れられるものになっているの
かもです。奏が第1話でああいう行動をしたのは
事実で、だからといって奏が命を粗末にしていた
わけではない。翼は今はそう考えられるように
なったのでは。

 3人は、育った環境も違えば、シンフォギアを
まとう理由も違います。でもここで、響をきっかけに
つながった気持ちは一つであって、簡単には
揺るがないものになっている、と感じられます。

 、、、という関係はそれで良いのですけれど、
やはり響には、未来の事を一番に考えてもらいたい
ものです。この話数では、彼女達の関係はすっかり
元通りになったようなのですが、それはどうも
「未来は響にとっての陽だまり」という位置づけ
だけのようにも思えます。
 未来は、響が帰ってくる場所、安心して暖かい
気持ちでいられる場所、という意味ではあるの
でしょう。では未来にとって響は? 響は、緊急
事態が発生すれば未来を置いて現場へ急行します。
それでいて戦いの最中、未来が知らない間に
クリスや翼との友情を深めたりもしています。
 「一緒に流れ星を見よう」と約束してくれては
いても、その(かなり前から言っていた)たった
一つのスケジュールさえまだ実現していません。
響が大変な事態に巻き込まれているのは未来も
よくわかっているでしょうけれど、こういう状況
では、自分だけいつも後回しになっている気に
なってしまうのではないでしょうか。
 前にも書いたかもしれませんけれど未来だって
響と同じ年頃の1人の女の子なのですよね。彼女も
響と同じように悩んだり苦しんだりしている
でしょう。胸の中に聖遺物があってもなくても、
同じ立場で、気持ちを通じ合わせられるようになると
良いように思います。

・「戦姫絶唱シンフォギア」レビューリストレビューセンター

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コメント

弦十郎にしても自分が前線で戦いたいでしょうけど、生身だとノイズに触れたら一瞬で炭化してしまいますので
8話でクリスを守った時もノイズを弾いてるだけでダメージは与えられてないのです
防御すらノイズの存在比率がこちら側に寄ってる瞬間でないとままならないので、戦場にいても装者の邪魔になるだけなんですよね
シンフォギアは適合者が今いる三人しか見つかってないので使えませんし、強くてもままならない事はあるというか

投稿: | 2012年3月24日 (土) 00時46分

聖遺物から作り上げたシンフォギアを、身につけて
戦う事ができる人が限られている、という所が、
弦十郎がもどかしく感じている所なのですね。
大人としては子供達を危険にさらしたくない
でしょうから、この状況で自分ができる事といえば、
司令官としてできるだけ響達の負担を減らす作戦を
考えるぐらい、と思っているのかも。響達は
けっこうぎりぎりの世界で生きているのですね。

投稿: ギンガム | 2012年3月25日 (日) 21時22分

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