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2012年3月12日 (月)

輪廻のラグランジェ 第8話

 新しいキャラが登場して、まどか達に厳しい要求
をしてきます。でも彼女達のつながりはもう強く
なっていて、そう簡単には離れないようです。
こうなったら宇宙の壮大な事情は横に置いておいて
彼女達だけでいちゃついてもらいたいですね。ていうか
格納庫から顔を見せたときの彼女達の表情、、、!
あの前に絶対何かあったはず、ですよね。

 テレビアニメ「輪廻のラグランジェ」、第8話
鴨川ロリータ」です。
 ウォクス・リンファに乗り組むランを、ムギナミ
のウォクス・イグニスが追い越していく。絡み合う
ように飛ぶ2機の間を、さらにまどかのウォクス・
アウラが突っ切る。3人は子猫がじゃれ合うように
自在に空を飛び回った。彼女達のパイロットとしての
腕前は飛躍的に向上し、コンビネーションも良い。
一緒に飛ぶ事に喜びさえ感じていた彼女達のもとに、
帰投命令が入った。ファロスの上位組織ノウムンドゥス
財団の会長が来るのだという。

 冒頭の場面で、まどか達の表情は何かすっきり
としていて、とてものびのびと大空を駆け巡って
いますね。前回、海でお風呂(?)に一緒に入って
から、3人の距離はぐっと近くなったのでしょうね。
裸まで見せ合った仲ですし、打ち解けられたのでは。
ランやムギナミの星の事情を詳しく語り合う所
まではすぐにはできないかもしれませんけれど、
お互いに信頼しあえている今はそれほど問題には
ならないのでしょう。

 この話数では、新キャラの「会長」ことアステリア
が登場しています。サブタイトルにもあるように
ロリータファッションに身を包んだ(という事は
日本びいきなのかな?)小さい女の子です。
 「ロシュフォール」という名字は、デュマの
「三銃士」に出てくる伯爵と同じですね。あちらの
物語では、主人公のダルタニアンとやがて和解
する人らしいです。「3」という数字とも合わせて
本作での彼女の行動が気になる所です。ちなみに
アステリアという名前も、「アステリズム」(3つの
星が重なった記号⁂です)をイメージさせるかも。

 アステリアとようこが話し合っている場面では、
レ・ガリテやデ・メトリオなど異星人達の文明の
成り立ちが語られています。ランやムギナミ達の
星は、地球とは関わりが深かったんですね。
(大昔に地球を離れた人類が高度な文明を築いて
また地球にやって来る、という流れを聞くと、
本作の総監督の方が以前監督されていた作品
思い出します、、、。)
 でもアステリアの言っていた事がすべてなのかは
まだちょっとわからない気もします。彼女は
あたかも見てきたように話していますけど、事件が
あったのは2万年も前で、その頃の資料がどれだけ
正確に残されているかもわかりません。地球側の
人間として彼女がレ・ガリテの言い分をほとんど
鵜呑みにしているのは、向こうが出してくるデータで
ほぼ間違いないだろうと思える物証を、地球で
見つけたから、なのかもですね。

 その中心となるのが、3体のウォクスなのでしょう。
第5話の頃にちょっと出てきていた「鬼」という
キーワードも意味を持ち始めていますし、第6話
咲き乱れていた「ラグランジェの花」もこれから
重要なポイントになりそうです。(夢の中で小さい頃の
ランが花壇で見ていたのも同じ花らしいですけれど、
花自体は特に危ないものではない? それから彼女が
言っていたこの花の花言葉は、「自由、魔力、慌て者」
なのだそうで。言葉が3種類あるのも、ウォクスの数
や、まどか達3人と重なりそうです。って事は彼女達
の誰かが「自由」な人だったり「魔力」(魔性の魅力?)
を持つ人だったり、「慌て者」だったりす、とか?)

 とまあ物語の背景になる事情がだんだん明らかに
なっている感じでもあり、またディセルマインも
姿を現しつつあって、それはそれで重要な要素なの
でしょうけれど、それよりもまどか達3人の距離感
の近さの方が気になります、、、! 最初の場面で
一緒に飛んでいる時も、何というか同じ場所にいて
お互いを感じあえるのが嬉しくて仕方ない、といった
雰囲気があります。正蔵が「子猫みたいだ」と言って
いるのも、当たっている気がします。

 そしてアステリアからウォクス・アウラについて
厳しい命令が下された時も、まどかを仲間はずれに
なんてさせないとばかりに、ランとムギナミが
立ち上がっています。といっても、高校生ぐらいの
彼女達にできる事はたかがしれています。あの場面で、
もしファロスの大人達が本気を出せば彼女達なんて
あっさり取り押さえられてしまうでしょう。それでも
ラン達は、何かをせずにはいられなかったのでは、
と思えます。

 まどかも、自分がランとムギナミからこれだけ
思われていると知って、とても嬉しかったのでは
ないでしょうか。2人に対するまどかの答えは、
財団の言う通りにする、というものでした。が、
まどかは、たとえ空を飛べなくても自分はランや
ムギナミと一緒だと言っているのですよね。2人に
とってはこの思いの方が何倍も嬉しいでしょう。

 喜んだムギナミは、まどかの胸に飛び込むように
抱きついています。普段なら、ランがまどかに
抱きつくのを見てにやにやしながら冷やかす所
なのかもですけれど、そんな余裕もないほど、
ムギナミだって喜んでいたのでは。
 第7話に続いてここでもちょっとあぶれた感の
あるランですが、まどかはちゃんと彼女を見て
いますね。彼女はランに手を差し伸べています。
ここでは、お互いに手を差し出し、ふれあい、
抱き合うという流れが麗しく描かれています。

(ところで、オープニングの映像では、ジャージを
着たまどかの両方の手のひらに、赤い色の玉と
青い色の玉があって、それが空へ飛んでいくという
場面があります。この2つの玉はランとムギナミを
表しているようにも思えます。けれど、まどかには、
2人を手に収めるみたいな位置づけではなく、2人と
一緒に悩みながら答えを出す立場でいてほしいように
思います。作品のコピーにあるように、「ヘコむのも、
笑うのも、3人いっしょ。」という感じで。)

 やがてウォクスの格納庫の扉が開くのですが、
そこにいたまどかとランとムギナミの表情が、、、。
何だかもうとろけそうな柔らかい笑顔で顔を
真っ赤にしています。
 扉が開く前に、正蔵が腕時計を見ながらいらだつ
ような表情を見せていました。あれはつまり、
まどかが中に入ってからずいぶん時間がたった、
という事ですよね。その間3人は何をしていたのか
、、、まどか達の表情から考えても、たぶん映像に
描かれていない所で彼女達は、もっと親密になれる
何かをしていたんじゃないかと。その秘密を知って
いるのは、アステリアだけ?

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