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2012年3月16日 (金)

戦姫絶唱シンフォギア 第9話

 翼や了子、それにクリスも、最初に持っていたのとは
別の気持ちが、自分の中に生まれつつあるようです。
その原因になったのは、響という女の子の存在みたい
です。でも響自身も、昔とは別の思いを持っているの
では、という気がします。彼女にそうさせたのは、
やはり未来という女の子が一緒にいてくれるから
なのかなと思えます。

 テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」、第9話
防人の歌」です。
 「絶唱」のために深手を負い療養していた翼だった
が、ついに傷は癒え、アーティストとしての仕事も
少しずつ再開していた。同じ時期、響のルームメイトの
未来が、外部協力者として二課に案内されていた。
響がシンフォギアをまとって戦う姿を何度も目撃した
経緯があり、司令の弦十郎による手配で、彼女は
委嘱登録されたのだった。響は、これまで未来に
対して秘密にしなければならなかった場所に、未来と
一緒にいる事が何か気恥ずかしかった。

 未来は、響の関わっていた国家機密を教えてもらい、
晴れて響と「隠し事なし」で一緒にいられる事に。
、、、って、やっぱり最初からこうしていれば妙に
こじれる事はなかったのでは、と思ってしまいますね。
これまで何度か書いてしまいましたけれど彼女達は
一緒にいて何でも話し合えるのが一番のように
思います。またそれによって、響も自暴自棄にならずに
自分の命も大切にしながら戦えるのでは、という
気がします。
 ていうかもうこれで、学校でも部屋でもお風呂でも
基地でも、いつだって好きなだけいちゃつけますよね。
すれ違っていた気持ちが元に戻った直後だけに、
人目を気にせずいつもよりよけいにくっついていて
もらいたいものです。

 この話数では、シンフォギアで戦う場面はあります
が、それ以外では穏やかな日常がつづられています。
響達は翼とデート、、、というか休日を満喫している
感じですね。翼はこれまで、アーティストとして歌う
生活と、シンフォギアの奏者として人知れず戦う生活
ばかりを繰り返していたようで、響や未来にとっての
日常を、新鮮な思いで感じていたようです。しかも、
自分の戦いは孤独なものではなく、ノイズを倒す事が
人々の生活を救っているのだと実感できたみたいです。
この感覚は、響と出会わなければ味わう事は難しかった
かもしれません。
 夕暮れの公園で街の景色を眺める翼の姿が印象的
ですね。でもあの場面で、翼と響が中心に描かれていて、
未来がほとんどフレームに収まっていないのがちょっと
寂しいかもです。
(ところで3人でカラオケ店へ行った時、翼はド演歌を
歌ってますね。声を担当されている水樹奈々さんは
民謡を学んだ経歴があったり演歌を歌ったりされている
そうなのでこういう歌はお得意なのでしょう。それにしても
歌詞にある「切り刻みます、恨みの刃で」というのは、
翼の天羽々斬を連想させますね。)

 ともかく響が翼に与えている影響は大きいようです。
それに翼だけでなく、了子や、それにクリスも、何か
自分の振るまいがいつもと比べて変わっているのに
気づいています。これも、彼女達が響とふれあって
彼女から何かを受け取ったから、だったりするのでしょう。
 クリスはまだ、響を「敵」だと言っています。が、
それはもう言葉だけで、実体はほとんど変わっている
感じがします。もしかしたらフィーネも同じように
感じていて、もう響にひどい事をしようとは思わなく
なっているかも。
 もしそうなら、シンフォギアの力は一つに結集し、
人間同士の争いなんてやめて、ノイズを撃退するために
皆が協力できるような様子でもありますよね。、、、まあ
そう単純にはいかないのでしょうけれど、お互いが
変わっていければ近づくチャンスはありそうです。

 それに、響自身も今までとは少し違ってきているの
では、と思います。たくさんの戦いの中で、自分が
いったい何を目指しているのかが、だんだんはっきり
わかってきたのではないでしょうか。
 この先はもう一歩進んで、自分の身近にいる、大切な
女の子をもっと気遣ってあげてもらいたい所ですね。
前回やっと再び気持ちを通じ合わせられた響と未来

ですが、これから一緒に居続けるためには、もう
決して離れる事がないようにもっと思いを通わせあう
必要があるのでは。というのをはっきり言うともっと
いちゃいちゃしてほしい、って事ですね。戦いは
さらに厳しくなっていくでしょうから、2人でいる
時ぐらいはゆったりと愛し合えるようにしていて
もらいたいものです。

 2人の関係を確保するには、翼との関わり方も
重要になってきそうに思います。最初の方の基地内の
場面で、未来と翼が話し合っている所とかもちょっと
気になりますね。
 まず響は、未来を「一番の親友です」と翼に向かって
紹介しています。これを聞いた翼は未来に対して、響が
「こういう性格ゆえいろいろ面倒をかけると思うが、
支えてやってほしい」と言ってます。
 翼よりもずっと長い間そばにいて、響と一緒にお風呂に
入った事だってある未来が、響の性格を知らないはずは
ないですよね。なのでここでは、未来はもう少し翼に
かみつくような言い方をしても良かったように思ったり
します。実際の返事は、「響は残念な子ですのでご迷惑を
おかけしますが」というものですが、例えばもっと
当たり障りの言い方をしても、響との関係の深さを
アピールするようなせりふが聞けると、この場面は
さらに面白くなりそうですね。

・「戦姫絶唱シンフォギア」レビューリストレビューセンター

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