ブラック☆ロックシューター 第6話
夢の中だけで見ていた「虚の世界」へと、マトは
引き込まれていきます。そこで体験するのは
想像を絶する痛みと苦しみ。またそれ以上に、
彼女は望んでいなかった事をしてしまった
ようです。絶望して立ち上がれなくなっても
おかしくはない状況です。けれど彼女には、
あきらめられない何かがあるのでしょう。
テレビアニメ「ブラック★ロックシューター」、
第6話「あるはずもないあの時の希望」です。
ユウに導かれて入り込んだ「虚の世界」で、マトは
ブラックロックシューターになっていた。それ
だけではない。彼女が突き出した刃が、ヨミに
似たデッドマスターの体を貫いていたのだ。相手の
命を奪ってしまったと悩むマトはいつしか1人
だけの世界に閉じ込められていた。彼女の体を
戦慄が駆け抜ける。同時に現れたのは、鎧の
ようなものをまとったブラックロックシューター
だった。
ユウやサヤは、「虚の世界」について何か知って
いるようですね。「私達のあの子」にまつわる
何かをしようとしているみたいですが、ここまで
ではあまり詳しく語られていない感じです。
ところで、「ブラックロックシューター」という
名前がせりふとして言われたのは、このテレビ
アニメ版ではこれが初めて、でしょうか。考えて
みると、OVA版でも彼女の名前はほんのちょっとしか
言われていないですね。なので、こんなに連呼
されるのは何か不思議な気分かも。
「虚の世界」でブラックゴールドソーが何かを
し始めたのはかなり前の事らしいですね。それ
には、サヤと(昔の)ユウとの関わり合いが深く
関係しているみたいです。
サヤとユウは別の学校に通っていたようですね。
それに幼なじみとかでもないっぽいです。なのに
サヤは、ユウを一目見ただけで、彼女の手を引いて
連れ出し、その後もたくさん話し合ったり一緒に
遊んだりしています。ユウはあまりクラスには
なじめず、サヤの親さえもユウの噂には眉をひそめて
いますが、サヤにはそんな事一つも関係ありません。
なぜそんなに、ちょっと前まで赤の他人だった
女の子に、サヤは関わっていったのでしょう。
彼女の中には、哀れみや優越感なんてものは全然
なくて、この子と仲良くしたい、という純粋な
気持ちだけがあったのでは、という気がします。
サヤは、その事を改めてユウに言ったりは
しなかったでしょう。誰にも邪魔されずに、
2人でいられればそれでいい、ぐらいに思って
いたのでは。
彼女のその気持ちは、たとえ何も言わなくても、
ユウには伝わっていたのではないかと思います。
一緒にいた長い時間、サヤの見せた表情、言った
言葉の一つ一つから、サヤの真心がユウに伝わって
いたのかなと感じられます。
だから火事が起きた時に、ユウが最後に見せた
表情も、サヤを責めるものではないような気が
します。サヤはその一点だけが気がかりみたい
ですけれど、たぶんその理由は、ユウと話す事が
できないでいるからなのかもしれません。
サヤが、ユウともう一度話すためだけにマト達に
何かを仕掛けているのだとしたら、マト達には
ちょっと迷惑かもですね。最初の頃、サヤは
ヨミの口まねをしてみたり、マトとヨミの欄に丸を
つけた学生名簿を見てにんまりと笑っていました。
あの行動が何を意味しているのか、この後解明
されていくのでしょうか。
ブラックロックシューターがフォームチェンジ
したのも気になりますね。ストレングスの腕の
材質に似た感じの鎧っぽいものを身につけて
います。これがサヤの望んだものなのかどうかも
物語の展開上はポイントになるのかも。
(それにしても、この作品では学校になじめない
女の子達の苦しみが「虚の世界」とつながっている
ケースが多い感じがしますね。カガリだけは別
みたいですけれど、ヨミはカガリへの後ろめたさ
からクラスで友達を作ろうとしませんでしたし、
アラタは豪快な彼女らしくないラブレターを
さらし者にされ、(昔の)ユウもクラスではひどい
仕打ちに遭っていたようです。あの年頃の痛みは
他にもある気はするのですけれど、物語的には
あまり分散させないようにしているのかな。)
後は、マトですね。このエピソードではサヤとユウ
がクローズアップされていますけれど、彼女も
かなりのピンチに陥っています。
サヤ達の予想ではマトが無事に戻ってくる
可能性はほとんどないみたいです。でもマトは、
1人だけの世界で必死に抵抗していますね。
あそこまでできるのは、(マトが主人公体質
だから、、、というのはまあ別としても)彼女の
中に強い気持ちがあるからなのでしょう。それは、
ヨミへの思いですよね。今の2人は遠く離れて
いますけれど、マトのこの気持ちがまた2人を
結びつけられるのでは、という気もします。
たとえヨミがマトを忘れていたとしても、もう一度
仲良しになれば良いだけの事。マトならそれぐらい
やってくれるのでは、と期待したいです。
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