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2012年2月28日 (火)

戦姫絶唱シンフォギア 第7話

 響とクリスは目指しているものは重なっている
ようにも感じられます。今いる立場が別々だから
わかりづらいのかもですけれど、落ち着いてお互いを
感じられれば理解し合えそうですね。、、、ですが
それ以上に響が心配なのが、未来なのでしょう。
2人の間にできてしまった壁は取り除けるのか、
そしてまたいちゃついてくれるのか(?)が気になります。

 テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」、第7話
撃ちてし止まぬ運命のもとに」です。
 響は、自分がシンフォギアをまとって戦っている
所を、ついに未来に見られてしまった。だが事情を
話すまもなくクリスとの戦いは続く。クリスの力に
対抗するべく響は渾身の力を拳に込めて打ち出した。
奇しくも響の一撃は、クリスのまとう「ネフシュタン
の鎧」を打ち砕く。ところがクリスは、歌を歌い
始めた。彼女の体には光とともに次々に装甲が
築かれる。彼女もシンフォギアの使い手だったのだ。

 クリスはやっぱり、自分の目的のために平気で
人の命を踏みにじるような女の子ではないらしい
ですね。ふとした事で知り合いになった2人の
子供達と一緒に親探しを手伝っています。
 それに、戦いの場面では「歌が大嫌いだ」と言って
いた彼女も、子供達といる時は鼻歌が出ています。
2人と話し合っている感じからも、彼女の荒っぽい
言い方の奥に隠れた優しさが見えてくるようです。

 クリスの場合は、昔の自分の経験が苦しいもの
だったため、人間、特に大人を信じられなくなって
いるのかもですね。彼女が信じるのは、ただ1人
自分に手を差し伸べてくれたフィーネだけだったの
でしょう。
 だからフィーネの言う事には何でも従っていたし、
自分が何も考えずに言われた事だけをこなすのが
フィーネへの忠誠の証だと思っていたのでは。
それまで自分をちゃんと見てくれたのが彼女だけ
だったらしいのも、クリスが彼女に入れ込む原因
なのかもです。

 そういう状況もあって、クリスは響の言う事に
取り合おうとしなかったのではないでしょうか。
自分と同じ考えを持つ人間なんていない、しかも
自分がぶっつぶそうと思っている相手が自分と同じ
考えのはずがない、と決め込もうとしているように
感じられます。

 でも響は必死に訴えかけているのですよね。響も
彼女なりに信じるものがあって、クリスとも必ず
仲良くなれるはずだと考えているようです。
 何かがとてもうまく働いて、2人がお互いの言葉に
耳を傾けようとする瞬間が訪れれば、彼女達は
わかり合えるようになる気もします。そのうまい
タイミングがちゃんと来ると良いですね。

(ところで戦いの場面でのクリスと翼のやりとり、
「盾か?」、「剣だ」は、何だかちょっと笑えてしまい
ました。翼は普段からお堅いしゃべり方をしている
ためか、こういう会話には妙な面白さがある気が
します。)

 気がかりなのは、未来ですね。前回の最後の
場面で響がシンフォギアをまとっている姿を見て
しまった彼女は、後で二課の人達から事情を説明
されたようです。秘密を守るように言われた
らしいので、たぶん未来は、シンフォギアがノイズ
に対抗できる力だという事や、響が胸にガングニール
を持っているためにシンフォギアを使えている事
などは教えてもらえたのだと思います。

 だとすれば、これまで響が悩んだり寂しそうに
したり、急に特訓を始めたりした理由はわかった
はず、と思えます。そしてその事情を響が自分に
内緒にしていた訳も理解した事でしょう。

 それなら、今度は気兼ねなく、今自分達の周りで
起きている事について2人で話し合えるのでは
ないかという気がします。未来も響の支えになる
ために一生懸命に考えたりするのかな、と思ったり
しました。

 が、そんな流れにはなっていないのですね。
未来の表情は固くなり、響とあまり口をきかなく
なってしまいます。やがて感情が高ぶった彼女の
口から出たのは、響を嘘つきとなじる言葉でした。
「隠し事はしないって言ったのに」なんて、彼女達の
間ではずっと昔に結ばれた、基本中の基本の約束
にも思えるのですが、未来はそれを今更持ち出した
上で、響を非難しています。

 それに、未来も気づいてはいたでしょう。響が、
急用ができたと言っては突然姿を消すのに、後で
理由を教えてくれないのは、隠し事をしている
以外に考えられないはず。いつの間にか翼と仲良く
なって病室で笑いあっていた事だって、未来は
偶然見かけただけで響からは教えられていません。
それでも未来は、少なくとも前回までは響を信じ
ようと努力をしていました。

 今になって響を許せなくなってしまったのは
なぜなのか、、、響が命をかけてまで戦っているのに
自分には心配一つさせてもくれないから、自分達の
絆なんてその程度のものなんだと悲しくなって
しまったから、とか? それとも響が、自分以上に
翼やクリスと仲良くなるのではないかと感じた、
とか。その辺りはどうなんでしょうね。

(ちょっと思うのは、二課の人達が未来にきちんと
事情を説明できなかった可能性もあるかな、という
事です。二課としては、未来がシンフォギアの事を
誰にも言わず、何事もなかったように生活を続けて
もらう必要がありますから、響はちゃんとやって
いると印象づける必要があるでしょう。なので、
「響ちゃんは1人でも大丈夫」とか、「最近は翼さん
ともうまくやれている」みたいな事をうかつに
言ってしまったのかな、なんて思ったりもします。
こういう言葉って、未来にとっては自分が響の
役に立っていないと言われているようなもの
でしょうし。
 というのはまあ想像でしかないので本当の事情は
わかりません。でも、情報戦や諜報活動が本業らしい
二課の人達なら、未来が響にとって大切な人で、
彼女が響のそばにいる事、元気づけてあげる事が
何よりも響の力になるぐらいはわかっていても
良さそうですけれど、、、。自分達の未来を十代の
女の子達に託すしかないのだとしたら、彼女達の
関係を見守ってあげてもらいたいようにも思います。)

 本当は未来だって、響の決意や、そのために
自分に秘密を作った事だって理解したいとは思って
いるはず。でも何かが引っかかって、彼女は響を
笑顔で迎えてあげる事ができずにいるのかも。

 ですが、最後の未来のせりふは決定的な感じが
しますね。あんな風に言ってしまったら、そう簡単
には元に戻れない気もします。
 ここで思い出すのは、迷子になっていた2人の
子供の言葉だったりします。妹は、「けんかしちゃう
けど、仲直りするから仲良し!」と言っていました。
けんかなんて一緒にいればいつだって起きる。
そして一緒にいるからこそ、仲直りもできるの
ですよね。
 ですからもし一緒にいられなくなったら、2人は
ずっとけんかしたままになってしまいそうで。
彼女達はどうなっていくのでしょうか。

 この第7話の最後の雰囲気って、第1話の最初の
場面の雰囲気と近いように感じられます。だとすると、
第8話から後はずっと、響と未来はこんな関係のまま?
それはちょっと寂しいですね。彼女達には是非前の
ような、いえ、それ以上の仲良しになってもらって、
誰が見ていてもお構いなしいちゃついてもらいたい
ものです。

・「戦姫絶唱シンフォギア」レビューリストレビューセンター

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