探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕 第6話
フジサワからカマクラまでの風景をつなぐ
ノンストップの旅の中で起きる凄惨な事件、、、?
でもG4だけじゃなくミルキィホームズも
乗り合わせていれば事件はばっちり解決、なの
でしょう。一応小衣のけがの謎も説明されて
ましたし、、、って、もう一つの謎は解決
されてないような?
アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕」、
第6話「エノ電急行変人事件」です。
フジサワから途中停車せずにやって来た
エノ電特別急行の列車が、カマクラ駅のホーム
に滑り込む。開いたドアから望む社内の風景は、
簀巻きにされたネロ、茫然自失となって席に
座り込むコーデリア、素肌にシャツ1枚のエリー
など、とても普通の状態ではない。小衣も
殴られたように顔を腫らし落書きがされている。
彼女は必死になって、社内で何が起きたのか
記憶の糸をたぐった。
ここではヨコハマから少し離れてカマクラが
舞台になっていますね。第1期の第2話で
言われていた「エノシマ美術館」の近くなのでは
と思われます。コーデリアが「エノシマが~
見えてきた~」と歌うのにつられて、エリーが
「エボシ岩が遠くに見えます」(確かに江ノ島から
だとえぼし岩ってかなり遠くのような)と言って
いたり、次子は「今何時?」、咲は「だいたい
17時なう」と続けています。これって、湘南に
イメージした歌をとくさん歌っていたバンドの
曲、でしょうか。
シャロ達が乗っていたのは「エノ電」で、しかも
始発から終点まで他の駅には止まらない特別急行
だそうです。実際の江ノ電では各駅停車しかない
ですし、たぶん途中の駅を全部飛ばして走ったら
すぐに終点に着いちゃいそうな。
(そういえば、PSP用ゲームが発売されている、
病院が舞台の別作品では「工ノ電」という電車が
走っているようです。何か関係がある?)
まあそれは置いておいても、このエピソードでは、
フジサワをはじめとした駅の様子や、列車の窓から
見える景色などが実際のものとかなり似ています。
駅名も、違いはカタカナで書かれている所だけで、
それぞれの駅が本当の順番で描かれています。
江ノ電に乗ってみたら、この駅で誰が乗って誰が
降ろされたかなど思い出せるかもですね。
さて急行列車の中には、ミルキィホームズと
G4、車掌の他に、怪しそうな乗客が5人。途中
コシゴエでアイリーンが乗ってきたり、「ポポロ
マーク2」も登場しますけど、どうも犯人はこの中に
いるらしいです。
でも犯人が警察によこした予告というのは、
「カマクラ大探偵」(カマクラの駅の近くにある
らしい大きな探偵の像です。ちなみに鎌倉大仏の
最寄り駅は長谷です)に爆弾を仕掛けた、という
もの。要求は特になくて、エノ電の特別急行に乗って
いる、とだけ書かれています。奇妙な点はあります
が、知能指数の高い小衣でも、裏にある事情には
気づかなかったようです(というかよく考える
前にのされていた?)。
犯人を捜す中、最初に犠牲(?)になったのは、
エリーです。服が台無しになってしまい替えの服も
持っていませんでした。が、助けてくれる人は
いたようです。それは、第5話に登場したコートの
男、ではなく、「焼き海苔」のような眉毛の、どこかで
見たような男でした。
次の被害者は、ネロ、、、いえ、彼女はどちらか
というと加害者ですね。食べ物に関してはちょっと
うるさいネロですが、食い意地が張りすぎて強制的
に捜査から外されてしまいました。
危険はミルキィホームズだけではなくG4にも
襲いかかります。平乃が開けた箱の中にいたのは、
エビかカブトガニ、なんてものじゃないですね。
SF映画に出てくる宇宙生物のような感じです。
首を絞められて卵を産み付けられてしまったり、
なんて事はなく、平乃は元気に警察の仕事に励んで
いました。
もう1人、次子にも魔の手が。といってもシャロ
達の「次子さんは素敵です!」の言葉でその気になって
しまった、という感じです。もっとも、もともと
次子本人も興味はあったのかもしれませんね。
アイリーンが小衣のために用意していた(どこかで
見た事のあるようなデザインの)魔法少女風の
コスチュームも、次子が着ると露出が多くなって
大人っぽい雰囲気に。でも彼女としてはあくまで
かわいらしく呪文を唱えています。
(ところでこの呪文の途中に、「エトピリカ」という
言葉が入っていました。これは確か別作品の
ヒロインが大事にしているペンギンのぬいぐるみの
モチーフとしても使われていたような。その辺りの
イメージも本作では取り入れられているのでしょうか。
ちなみに「エトピリカ」とはアイヌ語で「美しい
くちばし」という意味らしいです。咲達に笑われた
次子がすねて口をとがらせている格好がくちばしに
似ている気もします(まあ特に関係はないのでしょう
けれど)。)
「変身」した次子に、シャロ達がさりげなく毒の
ある言葉をかけています。本人は悪気がない
らしいのに言われている方はむっとする、という
やりとりって、第1期ではシャロと小衣の間では
何度かあったように思います。あれは彼女達2人
だけの間にある、親密さを表す儀式のようなもの
なのかなと思っていたのですけれど、シャロは割と
平気で次子にも言っちゃってますね。コーデリアや
エリーも一緒になって、、、。これは次子には地味に
効いているのでは。
いろいろな事がありましたが、何とか本当の
犯人は捕まえられたようです。おかげでカマクラ
大探偵も無事、、、とはいかないみたいですけれど、
あれは、「絶対押さないで」って言われたらやっぱり
押さなきゃいけない空気になりますよね(笑い的
には)。シャロはその空気を敏感に察知したのかも。
ともかく、シャロ達はこの経験を通じて、自分達の
目指すものを改めて感じているようです。事件を
解決する時の胸のときめきは、彼女達4人には
とても大切で嬉しい感覚なのでしょうね。
探偵は、事件を解決して依頼を達成するのが
目標であって、どきどきするために推理するわけ
ではないのでしょう。ですがシャロ達がここで感じた
ような気持ちは、探偵になって皆のために働く
動機付けとしては大事なものと言えそうです。
彼女達がこの気持ちを持ち続けていれば、
あるいはトイズが復活するかもしれませんし、
またはトイズがなくても彼女達を立派な探偵へと
成長させるのではないでしょうか。
、、、という、シャロ達が気持ちを切り替えるには
重要な回だったと思われます。が、何か一つ忘れて
いる気もします。
小衣は確かに殴られて気絶していましたが、
その時は顔を腫らして倒れていただけですよね。
それじゃあ彼女の顔に落書きしたのはいったい
、、、。犯人は、あの特急に乗り合わせた誰か、
なのでしょう。
後は百合的なポイントなのですけれど、ここでは
あまりなかったかもですね。コーデリアは、爆弾の
爆発に皆を巻き込まないように犠牲になろうと
するのですが、あまり本気ではなかったようです。
女の子達の戯れるお花畑が大好きな彼女でも、
そのために自分を捨てる事はできなかったみたい
です。
後は、小衣が倒れるきっかけになった出来事が
起きた時、咲の顔に急接近したエリーが顔を赤く
する場面がありますね。早熟らしい彼女の事ですから、
あのままだったらどういう事になるのか、あの
一瞬の間に妄想してしまったのかもしれません。
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