戦姫絶唱シンフォギア 第５話

　クリスの背後にいる人物の影が見えてきています。
その狙いが何なのかはまだはっきりしていませんが、
「デュランダル」を奪うための計画はかなり周到な
ようです。翼の分も役に立とうとする響はまた一歩
戦いへと足を踏み込んでいきますが、その分未来との
つながりが弱くなってはいないでしょうか。

　テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」、第５話
「なお昏き深淵の底から」です。
　未明に目が覚める未来。しかし隣に寝ているはずの
響の姿が見えない。枕元には１枚の紙切れがある
だけだ。そこには「修業。」と大きく書かれていた。
響は弦十郎の所に弟子入りし、戦姫としての力を
身につけるべく特訓をしていた。弦十郎の指導は
概念的で今ひとつ理解に苦しんだが、響は少しずつ、
自分の体の中にある聖遺物「ガングニール」を使う
すべを身につけていくのだった。

　響は特訓をしていますけれど、教わっているのは、
どうも映画好きらしい弦十郎。以前紹介されていた
カットではカンフー映画の真似をしていたぐらい
なので実力がつくのかどうか怪しい雰囲気でした。
けれど何だかうまくいっているようですね。何しろ
第３話で翼の「天ノ逆鱗」を跳ね返したぐらいなの
ですから、弦十郎の実力は確かなものなのでしょう。

　さて他の場面では、「鎧の少女」こと雪音クリスの
事が描かれています。彼女は響の持つガングニールや、
「完全聖遺物」である「デュランダル」を狙っている
女の子です。ここでは、彼女にそういう事をさせて
いる黒幕らしい人物が登場しています。
　、、、にしてもなぜまっぱ？　そこはツッコんじゃ
いけない所なのでしょうか。まあともかく、彼女は
国家レベルでのしたたかな取引をしながら、クリスや
他の人間を操って自分の有利になるように仕向けて
いるみたいです。

　その人物が何者なのかというと、、、髪型とか、
声的な意味でも怪しそう人がいますね。彼女こそは、
シンフォギアシステム開発の中心人物で、聖遺物の
研究の第一人者であり「櫻井理論」の提唱者、さらには
リディアン音楽院の地下にある特異災害対策機動部
二課の基地を設計した人でもあります。
　シンフォギアに関わる事をこれだけ一手に引き受けて
いるのもちょっと妙かなと前に思ったのですけれど、
やはり彼女には何かあるのでしょうか。まだまっぱの
人の正体や目的はわかっていませんので、そこが
はっきりしてくるにつれて、了子の立ち位置もわかる
ようになるのかもしれません。

　こうなってくると、気がかりなのは、クリスですね。
彼女はまっぱの人に受け入れてもらいたくて、その
ためなら何でもやってのけれられる覚悟がある
ようです。でも相手はどう思っているのか、、、
クリスが今望んでいるような事はなかなか起きない
ような気もします。
　もし相手から切り捨てられるような事があったら、
クリスはどうするのでしょうね。雰囲気としては、
響や、そして翼と一緒に戦うようになるのかも、
とも思えます。
（何と言いましょうか、エンディング曲をクリス役の
高垣彩陽さんが歌っているから、というのは身も蓋も
ないでしょうか。もしかしたら、誰が歌うか「未定」に
なっているキャラソンの第４弾がクリスだったり
するかもですね。）

　デュランダルを目覚めさせてしまったらしい響は、
クリスにとっては自分の居場所を奪った人間に
見えてしまうのかも。（そういえば、完全聖遺物って、
いったん目覚めたら活動し続け、さらには起動させる
ための「歌」も必要ない、という事でしたよね。もし
ここでデュランダルが起動してしまっているなら、
物語の流れは大きく変わっているとも考えられそう
です。）また翼は、「ネフシュタンの鎧」を奪い返す
事が今の一番の願いでしょうから、クリスとは簡単に
打ち解けられないようにも感じられます。そんな
３人が打ち解けて一緒にノイズを倒そうとするか
というと、ちょっと難しそうかな。彼女達を変える
何かが、この後起きたりするでしょうか。

　という風に戦いが本格的になってくるにつれて、
響はどうしてもそちらにかかりきりになりがちに
なってしまうようです。未来とふれあう時間も
どんどん少なくなっていくようで。特にこの話数
では、未来の出番もほとんどない雰囲気ですね。
彼女の存在が響にとって大切なのは間違いないはず
ですから、響と未来の、彼女達ならではの暖かい
つながりを、そして甘いいちゃつきを見せていって
もらいたいものです。

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