輪廻のラグランジェ 第2話
ウォクスのコックピットで、ふと考え込んで
しまうまどか。彼女らしくもなくおとなしく
なってしまったのは、何度も戦いにかり出された
から、ではないように思えます。自分の振る舞いの
おかげでつらい思いをしている人が、はっきり
言えばランが、気になっているのでしょう。
まどかはどうするでしょうか。
テレビアニメ「輪廻のラグランジェ」、第2話
「鴨川スピリット」です。
まどかは搭乗したウォクスを自分の意志で操り、
ファロスを急襲したオービットをプロレス技で
沈めた。意気揚々と戻ってきた彼女を、基地の人々、
特にランは複雑な表情で迎える。ウォクスを
降りて間もなく、まどかは次の出撃に向けて
ブリーフィングへの参加を求められる。戦いは
これ1度ではなかったのだ。自分の想像とは
やや異なる状況に、まどかは困惑を隠せなかった。
まどかとラン、それにムギナミの関係が気になる
所なのですけれど、それより先にキリウス、イゾ、
アレイの3人の男子の方が絆を見せていますね。
第1話を見た雰囲気では、3人とも割とクールで、
誰かの命令の下に集められて一緒に戦っている
だけ、ぐらいなのかなという感じでした。けど
3人ともお互いを大事にしているみたいですね。
その辺りのいきさつは、今発売中のコミック
「~暁月(あかとき)のメモリア~」で語られて
いるのかもです。
アニメの公式サイトのトップには、まどかと
ラン、ムギナミが並んで座っているイラストと
一緒に、「ヘコむのも、笑うのも、3人いっしょ。」
というコピーが書かれています。これは彼女達
3人の事だと思うのですけれど、「3人一緒」の
せりふは、キリウス達に先に使われちゃいましたね
(正確にはアレイは一緒ではないみたいです)、、、。
ここは是非まどか達にも挽回してもらいたい所。
とはいっても、ムギナミはまだ出番が少ない
っぽいです。まどかとのファーストコンタクトも、
まだ今ひとつ意思の疎通ができていないかも?
ムギナミの考え方や気持ち、それにまどかとの
つながりがどうなっていくのか、いずれ
見られるのでしょう。
それまでは(いえ、「それまで」じゃなくずっと
でもかまわないんですが)、まどかとランの関係を
たっぷり描いていってもらいたいかもです。
ファロスの司令官の正蔵から「次の出撃」について
言われたまどかは、「だまされた!」と思った
ようです。
思い出してみれば、彼女が出撃したのはロボット
(ウォクス・アウラ)に乗ったから。乗ったのは、
ランを助けようと思ったから。それなら、ランも
自分をだましていた? でもまどかは、その考えを
すぐに自分で否定していました。
確かに可能性はあるでしょう。でもまどかには、
それを余裕で打ち消せるほどの確信があったみたい
です。ウォクスを降りた時、ランは険しい顔を見せて
いた。けれど自分の額のけがを気遣ってくれて。
額に触れた彼女の指から、まどかはランの優しさ
のようなものを感じたのではないでしょうか。
何も話さなくても、相手が目の前にいるだけで
微笑みあえるランが、人をだますような事なんて
絶対にしない、まどかはそう思ったのでは。
ランと気持ちを通じ合うきっかけを、まどかは
つかんだように感じます。後はそのまま近づいて
いくだけ、かと思われたのですが、ランの方には
何か事情があるようですね。正蔵から「執事」と
呼ばれているモイドが、ランの事を「姫」と呼んで
いる所からもその辺りがうかがえそうです。
(なお、公式サイトの「CHARACTER」のページに
よると、ランの兄のディセルマインは、レ・ガリテ
の王だそうなので、やっぱり王族という意味での
「姫」らしいです。)
ランは以前まどかに、自分もウォクスに乗れる
と言っていました。飛べるだけではあるらしいの
ですが、それでも出撃しないのは不思議では
ありますね。
どうも彼女にとっては、ウォクスに乗る事自体が、
何か重要な意味を持っているみたいです。一度
乗ると引き返せなくなるような何かが。
後戻りできなくなるのが、ランには怖いらしい
です。そんな状況でまどかが出撃するのを見て、
ランは、まどかを自分の身代わりにしてしまった、
みたいに感じたのかもですね。前回まどかの戦闘中に
ランが厳しい顔をしていたのは、そういう意味から
だったようです。
ランが悩みを抱えているらしい事に、まどかは
いち早く気づいたみたいです。2人で話している
時のランの表情が、まどかの胸には強く残ったと
感じられます。
目の前に困っている人がいるのに、簡単に救い出す
事ができない、、、。まどかも、切ない気持ちになって
しまったようです。
その沈んだ気分を打ち砕いたのは、ようこでした。
自分なりのやり方で、ようこはまどかにエールを
送っています。
(ところで、ファロスの人が「携帯通じんのかよ!」
って言ってましたけど、、、その通りですね。陸地から
離れた海の中でも通じちゃうなんて、どこの
通信会社?)
ようこは第1話で、まどかを「ロボットになんか
乗せさせやしない」と言っていました。が、ここでは
ロボットで戦う事を応援しているようでもあります。
もしかしたら、一度乗り込んでしまったら引き返せない
何かがまどかにもあったから、ようこは、ウォクスに
乗ってしまったまどかを支えようと決めたのかも
ですね。
(ようこがつとめている海洋考古学研究所では、
前にウォクスの研究をしていたそうです。けれど
期待していた結果が得られなかった(ウォクスを
作り出せなかった)みたいです。でもこれって、
ようこがまどかをウォクスに乗せたくないために
わざと結果を出さないようにしていたとか、、、
なんていうのは考えすぎでしょうか。)
ようこの言葉で、まどかは自分がもともと
持っていた気持ちを思い出します。何のための
「ジャージ部」なのか、今は誰のためにロボットの
中にいるのか、、、。この時のまどかの胸には、
間違いなくランの姿が浮かんでいたのでしょう。
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