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2012年1月 8日 (日)

コミック百合姫2012年1月号 その2

 「ふ~ふ」では、喜菜々と寿美に訪れた初めての
ピンチがどうなるのか気になる所です。けれど
基本ラブラブな2人なら大丈夫? 新連載の
「Cirque Arachne」では、華やかな舞台を彩る
女性達の爽やかな愛の物語などが見られると良い
かもですね。

 発行一迅社コミック百合姫2012年1月号を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。

コミック百合姫2012年1月号

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・ぽろぽろメランコリック(ちさこ)
 教室で、奈緒は葵と朝の挨拶を交わす。他の
生徒達は週末に他校の男子と遊ぶ相談をしていて、
葵も誘われていた。
 恋の悩みを抱えていて仲良しの友達にも相談
できない、そんな状況だとつい思ってもいない
行動をしてしまう事もありそうです。自分の事で
精一杯になって相手の気持ちが見えなくなって
しまう、みたいな雰囲気が描かれていてなかなか
良い感じですね。前半は制服、後半は私服という
分け方も楽しいかも。

・少女よ、本を投げろ(文:森田季節、絵:横槍メンゴ)
 高校生の姉、嘉穂が、隣のクラスの男の子に
告白されたという。理穂は平然さを装っていたが、
胸の中では突然の知らせに動揺が収まらなかった。
 理穂はいろいろな本のタイトルや内容を引用
しますが、それは何だか言葉で武装している
ようにも感じられます。そうやって自分の本心を
奥にしまい込んでいくほど、嘉穂との距離は大きく
なるような。でもこの物語では、理穂の本心は
恋愛と言うよりも中学生の妹から姉への信頼感、
みたいなもののような気もしてしまいます。
 この作品では扉がカラーになっていますね。
そして下の方には「百合短編集発売決定」の文字が。
百合姫掲載作品が小説にまとめられるのは初めて
かもです。

・Cirque Arachne act:1(再田ニカ)
 「蜘蛛女」の名を持つ曲芸集団、サーク・アラクニ
の舞台を、テティは客席から見ていた。中でもロッテ
の曲芸が、飛び抜けて輝いて見えた。
 テティはいっぺんでロッテを気に入ったみたい
です。ロッテも別に嫌がってはいないようですし、
他の団員も2人が仲良くするのを喜んでいるっぽい
ので、障壁は少ないかも? 舞台上のロッテが
輝いて見えたのが、彼女の技量とは別の理由から
だとしたら、そこを勘違いして彼女達の間で
意見の食い違いが生まれてしまうかもですね。

・ふ~ふ 11や目(源久也)
 喜菜々と寿美の「婦婦」生活1周年記念の食卓。
昼間に道で女性から告白された事を喜菜々が寿美
に伝えると、彼女は震え始めた。
 この1年の間ずっと変わらずいちゃついてきた
彼女達ですから、相手が他の誰かによろめくなんて
事はないとわかってはいるのでしょう。でも初めての
経験みたいですからちょっと慌てちゃってるっぽい
ですね。相手の女性がどういう人なのか気になる
所ですけれど、それがはっきりするのは次回以降、
みたいです。
 今号では8ページの掲載となっていてちょっと
少なめでしょうか。それと、いつもだとだいたい
1ページごとにオチがつく構成になっています
けれど、ここでは全体で1つのストーリーになって
いますね。やはり2人にとっては一大事なのでしょう。

・私の世界を構成する塵のような何か。 act 2
(天野しゅにんた)
 留希のグループはいまだに課題のテーマすら
決めていない。飲み会で騒いでいる最中、彼女は
笙子と明日菜の醸し出す雰囲気が目にとまった。
 自分達がつきあっていると留希に告白した時の
笙子と明日菜の表情が少し気になりますね。2人は
以前の読み切りにもあったように複雑な関係なので、
留希の目からはどう見えるのか本当は聞きたかったの
かも? 周りにいる女の子達は皆あやふやな関係を
持っているみたいですから、留希が答えを出すには
自分からきちんとしなきゃなのかもです。

・おわかりいただけただろうか?(黒柾志西)
 女子高への遠距離通学を避けて何とか女子寮に
部屋を確保。そこには幽霊が出ると言われていたが
そんな噂にはかまっていられなかった。
 主人公(名前は出ていないようです)は、自分には
霊感がないからいわく付きの部屋でも大丈夫、と
思っていたようです。それなら本当に相手が出て
きたらもう取り乱して何もできなくなってしまうの
では、とも思うのですが、意外とそうでもない所が
ポイントですね。もしかしたら彼女はこれまでも
こんな風にして世間を渡り歩いてきたのかも?

・恋ハナ☆ダブル(森島明子)
 何か忘れている気がする、と考え込む安木坂翡色
(やすきざかひいろ)と江森三弥子(えもりみやこ)。
今日は2人が恋人同士になって10年目だった。
 10年もたつと、つきあい始めのときめきとは
また別の愛しさが、2人の間にはあるようです。
「女同士なのに、、、」というせりふが甘酸っぱくさえ
感じられるほど貫禄のある(?)彼女達はうまくいって
いるカップルですが、鈴音と茜はそこまでになれるか
だわからないのですよね。もし2人が本気なら、翡色
達もめいっぱい応援してあげられると良さそうです。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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