探偵オペラ ミルキィホームズ 第２幕 第３話

　学院を壊させないために、知恵を絞った結果、
シャロ達はある島へ行く事に。果たしてそこに
「希望」はあるのでしょうか。怪盗帝国も不審な
動きを見せていますが、こちらの方は別な目的を
持っているみたいです。

　アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ 第２幕」、
第３話「ハッケイ島綺譚」です。
　海へとやって来たシャロ達ミルキィホームズの
４人。彼女達が目指していたのは、沖に浮かぶ
ハッケイ島だった。生徒会長のアンリエットの
言っていた、ホームズ探偵学院を取り壊し探偵博の
パビリオンの敷地にするという計画を思い直させる
ために、他の候補地としてこの島を使おうという
アイディアだ。早速島の様子を見に行こうとする
彼女達が用意したのは、なぜか泥でできた船
だった。

　海にやって来たシャロ達が、そこに作られた
危険な仕掛けに捕らえられ、普段は対立している
怪盗帝国と共同戦線を張る、といった感じの
展開は、どこかで見た事があるような。第１期の
第７話の「太陽のたわわむれ」がちょっと近い
雰囲気ですね。あちらではコーデリアはイカを
倒していましたけれど、こちらではタコ。彼女は
何かと魚介類を相手にする場合が多いみたい
です。
　コーデリアの場合、前にも書いたように、彼女が
五感強化のトイズを失ってから、先を見通せない
暗い場所が苦手になっているのでは、という気が
します（第１期の第３話でも苦労していたようです）。
暗い牢屋に押し込められ、なまこに攻められ、
彼女は精神的に追い詰められてしまいました。
その結果現れたのは驚異の身体能力。巨大な
タコでも、こうなってしまった彼女にはとうてい
かなわないみたいです。

　でもこれって、トイズじゃないんですよね。
前回とかではピンチに陥ったシャロ達がトイズを
発動させていましたけれど、ここでは第１話と
同じように別の何かが彼女の身に起きています。
　これが、トイズを失ってしまったシャロ達に
とって良い傾向なのかというと、ちょっと
わからないですね。まあストーリー上は笑える
展開ではありますけれど、作中での彼女達の
立場はこのままではなかなか改善されないような
感じもあります。
　その上このエピソードでは、もう探偵を
続けさせてもらえなくなるような事を、彼女
達はしでかしてしまったらしいです。これでは、
探偵学院を救うとかトイズを取り戻すどころ
ではなくなってしまうかも。

　といっても他の人達も、あまり自分達の
仕事ができていないようにも感じられます。
例えば「ハッケイ島シープリズン」の所長は、
島に流れ着いた（乗っていたのが泥舟ですから
、、、）シャロ達を囚人と勘違いしています。
それに、犯罪者を収容する場所の所長なら、
これまで数々のお手柄を立てて怪盗達を
プリズンに送り込んでくれたミルキィホームズ
の顔はさすがに知っているとは思うのです
けれど、最後まで気づいてはいないようですね。
（彼女達が活躍していた頃とは雰囲気が変わって
いたからわからなかった？　シープリズンが
どういう場所なのか最初から知らなかった
らしいシャロ達も似たようなものだったり？）

　後は、怪盗帝国の方も、、、。他の怪盗が一目
置くほどの存在のアルセーヌ達が、乗り込んだ
先で何も盗まずに引き上げるというのも、あまり
鮮やかではないとも思えます。

（ところで、アルセーヌはなぜ男の子の格好
をしていたんでしょう？　シャロ達に正体を
隠すため、かな。ちなみにアイキャッチでは
シャロ達が男の子の格好をしています。いつも
とは別の角度から彼女達の魅力を探ろうとしてる、
とか。）

　シャロ達にもいろいろ事情はあるのでしょう。
でも第２話で探偵としての自覚を改めて思い出した
でしょうから、自分が何をするべきか、いつも
そこに基本をおいてもらいたいかもです。

　ハッケイ島で見つけた「希望」を、シャロは
アンリエットに渡しています。アンリエットに
対するシャロの信頼と親愛の気持ちは確かなもの
みたいです。アンリエットも、ライバルとしてでは
なく、大切な人としてシャロの事を見てもらいたい
気はしますね。

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