コミック百合姫2012年1月号 その3
「glass rose」のあいは、学校という限られた
場所から逃げ出す事をしなかった(できなかった)
から、純粋な思いが強まっていったのでしょう。
それを雪乃はどう捉えるでしょうか。それから、
ライトなテイストの百合アニメ特集も組まれて
います。これから百合な作品を見ていこうという
人に適しているかもですね。
発行一迅社、コミック百合姫2012年1月号を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。
・コミック百合姫2012年1月号
・コミック百合姫2012年1月号 その2
では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。
(・作品名(作者名(敬称略)))
・気になっちゃってゴメンなさい☆(竹宮ジン)
マユミは、ミオへの思いは通じなかったものの、
ユウカとは親しくなれた。彼女はマユミと同じ
「女の子が好きな女の子」なのだ。
SNSのコミュで仲間を見つけられるのも重要
でしょうけれど、近くにいる人が同じ立場だったと
知る事ができたのは、マユミには大きいのでしょう。
相手のする事がいちいち気になってしまうのは、
女の子同士とか関係なく、恋する乙女の心情なの
では。ストーリー的にはまだ続きそうな気が
しますけど、その予定はあるのでしょうか。
この作品は、前号に掲載された「顔が見れない
から、なんでも言えちゃうコトもある」からの
続きですね。SNSが物語の鍵になっています。
そのサービスの名前は「YUREE」だとか、、、。
「ユリランド」や「百合ロワイアル」といった
アプリもあるようで、本当にこんなサービスが
あったら面白そうですね。
・あまいゆびさき 第5話
(文:宮木あや子、絵:ロクロイチ)
公立の中学を卒業した真淳(まじゅん)は、
中高一貫の中園女子に編入した。今までとは
まるで違う雰囲気に、彼女は最初戸惑う。
真淳が照乃(あきの)と再会します。真淳
には待ち望んだ瞬間だったはずですが、思って
いたのとは少し事情が変わってきているみたい
です。2人が本当にふれあえるのはいつに
なるのでしょう。ところで、クラスの雰囲気
だけでなく真淳達の振る舞いも含めて、何か
百合の本道、みたいな感じがしますね。
・花々に似た蟲(大北紘子)
両親の不仲のため、さおりは母方の親類の家で
暮らし始める。迷惑がられないように振る舞おう
とするが、相手は気にしていなかった。
自分の娘のさおりにわざわざ電話をかけて
彼女の父親をさげすむような言葉を言う母親
というのもちょっと考え物かもですね。この
影響で彼女が男女間の愛情に嫌気がさす、とか
いうのもやや消極的な感じもします。さおりが
積極的に百合な恋愛をしていくには、、、もっと
大人にならなきゃいけない?
・glass rose(慎結)
小鳩あいは春からずっと保健室登校を続けて
いる。その理由が、同じクラスの相原サキとの
噂にある事を、養護医の雪乃は知っていた。
あいが本当はどういう事を考えていたのか、
もしかしたら雪乃は直感的にわかっていたの
かもですね。だからああいう言葉であいを表現
したのかも。あいの方は、最初は別に狙いが
あったと思うのですけれど、でも雪乃の前では
落ち着いていて、微笑んでもいるのですよね。
実は雪乃がずっと気になっていたのかも。
・恋愛遺伝子XX act:07(影木栄貴原作、蔵王大志作画)
トップスターの総会と称したプールでのひととき。
恥ずかしがりなモミジはアオイに声をかけようと
するが、彼女はプールへ飛び込んでしまう。
女同士であっても男女であっても、人工呼吸
をしていて目が合ったら、それは意識しちゃうの
でしょうね。アオイやサクラはそうやって
自分達の気持ちをごまかそうとするのかもです
けれど、エリカは見過ごしたりはしないみたい
です。それぐらいの親密さを2人に感じているの
でしょう。何か波乱が起きそうな雰囲気です。
それから、モミジはアオイに近づきたい
ためにあれこれ手を打ってトップスターにまで
なったのですよね。その割にはここに来てあまり
したたかさを見せられていないような。後で
何かしでかす?
・百合男子 第6話 ジレンマ(倉田嘘)
教室で、茜と沙織が休日に映画を見に行く
計画を立てている。当然ながら啓介はこの様子
を見ながら、必死に妄想を膨らませるのだった。
啓介と正二郎の意見の食い違いは大きいらしく、
「百合男子同盟」や「百合ーダー」の結束は弱い
ようです。それと、啓介の妄想が場面として長く
描かれるようになっていますね。茜と陽子の
関係は気になりますので、妄想ではない
エピソードとして描いていってもらいたい
ように思います。
それから、1ページ目の下に「お詫び」の
告知が。これまでは、この作品の掲載ページ
だけ紙質を下げていたらしいのですが、コストが
かかりすぎるために今号から他と同じにしたの
だとか。細かい所でいろいろ考えられているの
ですね。
この他、巻中の企画に「初めての百合アニメ
これが正解!!」というものがあります。アニメの
百合作品をあまり見た事がない人向けに、ライトな
テイストのものを集めて紹介しています。
最初の方に「たまゆら」や「侵略! イカ娘」、
「アイドルマスター」辺りが並んでいる所からも、
百合度が低めなものを選んでいるのかもです。
作品のレベル分けをするポイントの一つに
「清純度」(恋愛を口に出さない、という意味の
ようです)がありますが、この値が全作品で「A」に
なっているのも、これまで百合にあまり触れた
事がない人にも入りやすい作品を選んでいる証
なのでは。(ちなみに私はここに挙がっている
作品全部を見た事があります、、、。同志は
多いはず。)
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