「大河」な百合コミックとか
女の子同士の関係をメインにしたコミック作品が
多くなってきています。では長く連載を続けている
作品が多いかというと、まだそれほどでもない感じが
します。ヒロイン達の恋愛をたっぷりと描いていく
作品とかも見てみたいものですね。そこで該当しそうな
ものを少し調べてみました。
いろいろなタイプの百合コミックがたくさんの
出版社から発行されるようになっていて、読者の側
としては楽しみでもありますね。でも今の所の全体的な
傾向は、単行本が出版される場合、だいたい1~2巻
ぐらいで1つのストーリーがまとまる、みたいな
感じがします。
短い中で、楽しめたり感動できるエピソードを描く
というのも素敵なのですけれど、女の子同士の恋愛を
ゆったりと、じっくりと描いていく作品も見てみたい
気がします。「一大叙事詩」とか「大河もの」とまでは
いかなくても、結ばれるまでの気持ちの移り変わりや、
結ばれてからの出来事などもあっても良いような。
まあ制作する方達にもいろいろ都合はあるのかも
ですけれど、たくさんのエピソードを長く楽しめる
作品などあると良さそうに思います。それで、今は
どんな状況なのか、少し調べてみました。
ここでは、5巻以上発行されている作品を挙げて
います。また、(主観的な分け方になってしまい
ますが)百合をメインにしている作品と、主なテーマ
が別にありつつ百合テイストの多い作品とに分けて
リストにしています。すべては調べ切れていないかも
しれませんけれど、素敵な百合ライフのご参考にでも
なれば。
(タイトル、巻数、(作者名(敬称略)、レーベル名、出版社))
※巻数に「○~○巻」と書いてある場合は継続中で、
「全○巻」と書いてある場合は完結巻が既にでている
作品です。
(1) 百合をメインにしている作品
・マリア様がみてる 1~9巻(文庫版コミックは1~5巻)
(原作:今野緒雪、作画:長沢智、マーガレットコミックス、集英社)
原作のエピソードをほぼ再現しつつ、お茶目な表情や
かわいらしい私服姿などが少女漫画らしい雰囲気を
添えています。第9巻では志摩子と乃梨子の「チェリー・
ブロッサム」がカバーされていますので、原作でまだ
語られていない部分はたくさんありますね。
・ささめきこと 1~8巻
(いけだたかし、アライブコミックス、メディアファクトリー)
ギャグなテイストも織り交ぜつつ、基本は純夏と汐
の愛情の物語になっているのでは。1月に発行される
第9巻が完結巻となります。
百合度の高さはそれほどまでではないかもですが、
登場する女の子達がお互いに愛情を感じている姿は
麗しいのではないでしょうか。2011年だけで4巻
発行というハイペースで、テレビアニメ第2期となる
「ゆるゆり♪♪」に向けてまた何かある?
ふみが女の子を好きな女の子だと知っても、あきらは
嫌な気持ちにならなりませんでした。そのふみが
自分に恋心を持っているとしたら、、、これからの
彼女達のおつきあいの中で、いろいろな気持ちが
描かれていくのでしょうね。
知り合ってすぐに深い関係になった雪乃と節子。
音楽業界の中でいろいろな経験をしても、お互いを
忘れる事はないのでしょう。
・まんがの作り方 1~5巻
(平尾アウリ、リュウコミックス、徳間書店)
川口と森下のカップルは成立したはずですけれど、
離れて暮らしたり、百合な新キャラが登場したり
など、落ち着く暇はなさそうでしょうか。ちょっと
シュールな笑いの雰囲気と、シリアスな場面との
バランスが面白いですね。
・GIRL FRIENDS 全5巻
(森永みるく、アクションコミックス、双葉社)
友達としてつきあい始めたまりとあっこが、自分
達も驚くほどに女の子同士惹かれあっていく過程が
丁寧に描かれています。恋人同士になってからの
2人の学校生活のラブラブな感じも良いです。
(2) 百合テイストのある作品
・はやて×ブレード 1~15巻
(林家志弦、ヤングジャンプコミックス、集英社)
・ヨコハマ買い出し紀行 全14巻(新装版は全10巻)
(芦奈野ひとし、アフタヌーンKC、講談社)
・侵略! イカ娘 1~11巻
(阿部真弘、少年チャンピオンコミックス、秋田書店)
・咲-Saki- 1~8巻
(小林立、ヤングガンガンコミックス、スクウェアエニックス)
・まりあ†ほりっく 1~8巻
(遠藤海成、アライブコミックス、メディアファクトリー)
・とある科学の超電磁砲 1~7巻
(原作:鎌池 和馬、作画:冬川 基、
電撃コミックス、アスキーメディアワークス)
・ペンギン娘、ペンギン娘MAX 全3巻、全4巻
(高橋てつや、少年チャンピオンコミックス&
チャンピオンREDコミックス、秋田書店)
※2誌に分けて連載されていましたけれど設定は
同じのためまとめました。
・苺ましまろ 1~6巻
(ばらスィー、電撃コミックス、アスキーメディアワークス)
・ひだまりスケッチ 1~6巻
(蒼樹うめ、まんがタイムKRコミックス、芳文社)
・落花流水 1~6巻
(真田一輝、まんがタイムKRコミックス、芳文社)
・猫神やおよろず 1~5巻
(FLIP FLOPs、チャンピオンREDコミックス、秋田書店)
といった感じで、いろいろな所から発行されて
いますね。どの出版社も百合作品はポイント
として押さえている、という事でしょうか、、、?
そこからさらに、作品の品揃えを充実させて
いってもらえたら、とも思います。
可能性的には、「コミック百合姫」を発行している
一迅社、「つぼみ」の芳文社、「ひらり、」の新書館
とかだとコンスタントに作品をリリースしていけそう
ですよね。「つぼみ」や「ひらり、」は始まってから
あまり時間がたっていないので「大河」な作品は
まだ出づらいかもしれません。一方で一迅社は
「百合姫コミックス」が始まってから6年ほどに
なりますし、長く続くシリーズなど見てみたい所
ですね。
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