輪廻のラグランジェ 第1話
出会ったばかりで、相手が何者なのかも謎。でも、
言葉じゃ説明できない何かを感じたから、それを
信じてまっすぐに進む、そういう素直で前向きな
気持ちが、まどかにはあるようです。まだ詳しい
事情はわかりませんし「3人目」も登場していません
けれど、彼女達がそろったらどんな壁も乗り越え
られる無敵の絆が築けるのかもです。
テレビ放送が始まったアニメ「輪廻のラグランジェ」
を見てみました。第1話のサブタイトルは「ようこそ、
鴨川へ!」です。
晴れ渡った朝の鴨川の海を眺める京乃まどかは、
鴨川女子高校の生徒。人助けを活動内容とする
「ジャージ部」を1人で運営している。朝は
海でおぼれそうになった人を救助し、学校では
テニス部の助っ人や剣道の練習相手をこなすなど、
忙しく活動している。その途中、まどかは、ラン
と名乗る美しい少女に出会った。まどかがなくした
制服を届けてくれたのだが、礼を言おうとした時
には既に姿はなかった。
まどかにとってランとの出会いは衝撃的だった
ようですね。ランの美しさに見とれてしまった
というのもあるでしょうし、その美少女が目の前で
制服を脱ぎ始めたら何かと思うでしょう。しかも
ランが着ていたのは自分の制服。思いがけない
事ばかりだったのではと思います。
それでもまどかは、彼女がいなくなった後、
相手を思い出して微笑んでいます。彼女には
とても良い第一印象だったのでしょう。
ところでこの場面で、まどかは「同志」と言って
います。このほんのちょっとした時間の中で、
彼女はランを仲間だと思う部分があったようです。
じゃあそれってどこなのでしょう? この場面で
ランがした事は、まどかを呼び止めて、脱いで、
水着のような服装になって、まどかに制服を
渡した、ぐらいだから、制服の下に水着を着て
いる所に反応した? 、、、っていうのはまあ冗談
としても、とにかくまどかは、ランに親しみを
覚えたようです。
この時は、まどかからランへの印象でした
けれど、ランの方はどう感じているのでしょうね。
普段の彼女は、何となく表情に変化がなくて
無感動な人とも感じられます(その割には「ぽむ」
とか「わん」とか会話に小ネタを織り込んでくる
ような)。まどかと話す時も淡々とした口調で、
まどかとの出会いに思い入れを持っている様子
でもありません。しかもまどかに向かってはっきり
「あなたを守れとレ・ガリテに命じられた」と
言っています。自分の意志ではなく命令された
からここにいる、という態度のようですね。
では本当にまどかには何も感じていないのか
というと、そうでもなさそうです。まどかが
ウォクスに乗って飛んでいる様子を見ていた
ランは初めて表情を見せます。けれどそれは、
憎しみにも見える険しい顔つきです。
ここでの彼女はどういう気持ちなのでしょうね。
まどかがあっさりウォクスを乗りこなせている
事へのねたみ、とか? それともずっと昔から
まどかという人物に何か言いたい事があったの
でしょうか。
学校で2度目にまどかに会った時、ランは
相手の言う「同志」という言葉の意味がわからない
みたいでした。でもウォクスについて説明した
時は、同じ言葉をあたかも昔から知っているように
さらりと口にしていました。この辺りに、何か
まどかとランとの因縁の秘密があったりするかも
ですね。
エンディングの映像では、ランが、まどかや
ムギナミと一緒に歩いているイメージが描かれて
います。そこでの彼女は柔らかい表情でずっと
微笑んでいますね。彼女の本当の姿はもしかしたら
こういう笑顔の似合う女の子なのでは。
お互いに本当の気持ちを見せ合えればもっと
近づけるとも思えます。そうなれば百合な展開にも
期待が持てそう。ですが少し気になる部分も
あります。
それは、まどか達に攻撃を仕掛けてきたデメトリオ
のキリウス、イゾ、アレイという3人の男性。
それぞれが、オービットと呼ばれるロボットの
使い手らしいです。
ロボットの乗組員で、3人、となると、まどか、
ラン、ムギナミとは頭数(?)が合いそうな。戦いを
通じて近づいていく、みたいな展開は避けて
もらいたいようにも思うのですけれど、どうなる
でしょうか。
ちなみにこの3人を主人公にしたコミックス
「輪廻のラグランジェ~暁月(あかとき)のメモリア~」
が1/23に発売されるそうです。ストーリーとしては、
この3人が地球に来る事になったいきさつが描かれて
いるみたいです。そこには1人の女性が関わって
いるとか。それってもしかしたら、作中で言われて
いた王女「ユリカノ」の事でしょうか(というかこの
名前、「ユリ」で「カノ」な所がまた、、、)? ヤング
ガンガンのサイトでは、第1話の立ち読みができる
そうです。
もう一つは、12月にニコ生で行われた先行上映
イベントで、本編の後にその場で実施されたらしい
アンケートの結果とか。これからの作品の方向性に
ついての質問で、選択肢は「女の子同士の友情」、
「ロボットやメカの戦闘」、「鴨川ご当地作品」、
「ちょいセクシー」といったもので、どれに期待
するかが問いかけられていたようです。
結果は、「戦闘」が1位で「女の子同士の友情」は
3位だったそうで。まあ後半は戦闘シーンが多め
でしたからその影響で、、、みたいにも捉えられる
かもですけれど、やはりこういう作品では戦いの
場面の方が人気があるのでしょうか。それとも、
いっそ「百合」という選択肢にしたら注目された
かも、なんて?
中島愛さんの歌うオープニング曲「TRY UNITE!」は、
水分を含んだ海風のようにみずみずしく爽やかな
音で、鴨川の海辺の雰囲気が表されているの
でしょうね。サビの部分では、音楽に乗って
まどか達が輪になって幻のような空間を飛んで
います。
科学用語で「ラグランジュ点」という言葉がある
そうです。地球や月のような天体に関わるもので、
3つの天体が安定した位置関係を保つ事を意味する
らしいです。何となく、まどかとラン、ムギナミの
3人を示しているような感じもします。この3人が
一緒にいれば、世界は穏やかさに包まれるのかも。
一方で、タイトルにある「輪廻」も気になり
ますね。これは生まれ変わりに関係する言葉で、
どうもこの物語では地球は1回滅んで再生した
らしいので、その事を示しているのでしょうか。
まどかの決めの言葉「まる!」にもつながるものが
ある?
さて百合的な所では、何となく期待はできそう
でしょうか。ムギナミはまだ登場していないため
まだよくわかりませんけれど、まどかとランには
何かお互いの感情がぶつかり合う場面もありそうな
気がします。
ウォクスに乗るようにランから頼まれた時、
まどかは、そうしないとランが困るか尋ねています。
誰か困っている人を助けるのはジャージ部らしい
行動基準なのでしょう。でもこの時は、他の誰か
ではなくランを助けたいから行動を起こした、と
考える事もできそうです。自分がランに、鴨川の
いい所をいっぱい案内してあげたい、そう思うのは、
この人と一緒にいて、喜ぶ顔を見たいとまどかが
願ったからでは、と思えます。その夢を実現させて、
彼女達がもっと近づけるようになると良いですね。
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