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2011年12月10日 (土)

つぼみ Vol.14 その2

 「prism」では、恵が光をもう少し知る事ができて、
2人の仲はより深まっているようですね。また「総合
タワーリシチ」では、神奈は悠だけでなく、他の4人
とも距離を縮めていけそう? それから、新連載の
「エデンの東戸塚」では、清香とひとみのコンビが
どう関係を築いていくのか、気になる所です。

 発行芳文社による百合アンソロジー「つぼみ」の
Vol.14を見てみました。以前に別の記事でも書いて
いますので、よろしければそちらも見てみてください。

つぼみ Vol.14

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・エデンの東戸塚 第1話、第2話(袴田めら)
 放課後、菊名清香(きくなきよか)は漫研の部室に
行こうとしてふと気づく。自分は部活に張り切っている
暇などないのだ、と。そこへ、同じ漫研所属の日吉ひとみ
(ひよしひとみ)が迎えに来る。
 清香がなぜそこまでエリートになる事や勉強に
こだわっているのかはあまり説明されていないっぽい
ですね。もしかしたら、ちょっと気持ちを切り替えれば
解決できるようなちょっとした理由なのかもしれません。
もし自分自身でどうにもできないのなら、その時は
ひとみの出番なのかもです。
 ひとみって、自分が周りからどう見られているか
(頻繁に書き込まれているあの「ぱぁん!」の効果音が
示しているものも含めて)気づかないようなおっとり
した女の子なのかなと最初は感じました。が、アパート
「エデン」の部屋に開いた穴から上半身を飛び出させたり、
玄関の前で食料を片手に横顔で決めた表情などを見て
いると、けっこう場の空気を読みながら弾けてみせる事が
できる器用な女の子なのかもしれません。彼女には、
清香に親身になってつきあってもらいたい所ですね。
(ところであの学校の制服って、デザイン的には
着る人によって胸が強調されそうな。普段はそういう
所を気にしなさそうな清香も、さすがにひとみと自分を
比べてしまっているようです。)
 そういえば、清香の名字は「菊名」、ひとみは「日吉」、
学校の名前は「東戸塚」です。これは、横浜辺りにある
鉄道の駅の名前と同じらしいですね。特に菊名と日吉は
隣同士のようで、アパートでお隣の部屋に住んでいる
彼女達と重なりそうかも。
 それともう一つ、別の作品の事になってしまいますが、
徳間書店発行のコミックリュウのサイトでも掲載されて
いる袴田さんの「彼女の世界」で、Amazonなどの通販サイト
に紹介されている文章によると、「『百合姫』『つぼみ』
『ひらり、』と百合マンガ雑誌すべてで連載を持ってきた
百合マンガ界のプリンセス」とされています。確かに、
百合姫」では「会長と副会長」など、「ひらり、」では
「さろめりっく」、そしてつぼみではこの「エデンの東戸塚」
といったように連載作品を手がけられています。かなり
幅広く、百合で活動されているのですね。

・総合タワーリシチ 第2回目(あらた伊里)
 霧上神奈(きりがみかんな)は、ハプニングとは言え
入学早々隣の席の羽座岡悠(はざおかゆう)を押し倒す
ような事をしてしまい、周りの目が気になって仕方が
ない。昼休みは教室から逃げ出して食堂へ行く事にした。
 自分が悠の美しさに目を奪われ続けている事を、神奈は
まだよく理解していないように見えますね。考える前に
予想を超える事が起きすぎて気づく暇がないのかも?
一見わけがわからない悠の行動も、本当は神奈を強く
意識しているからなのかなとは思うのですけれど、2人が
自分達の思いを知るのはまだ先の事でしょうか。
 それから、この2人の他にも個性的な4人組(神奈
からは「ちゃらんぽらんズ」と(頭の中で)呼ばれて
います)が存在感を出していますね。神奈と悠の物語に
集中してしまうと、この4人はサブキャラ的になって
しまいそうですが、彼女達だって思う所はあるみたい
ですし、百合的にも発展しそうです。穂高暁(ほだか
あかつき)と小間物屋リカ(こまものやりか)、時任都
(ときとうみやこ)と日下部ちはや(くさかべちはや)、
2組の女の子達の百合なエピソードもたくさん見て
みたいかもですね。いっそスピンオフで別作品にする、
とか?

・恋初め(須河篤志)
 高月雪子の机の上に、ハートマークのついた封筒が
置いてあった。誰かが罰ゲームに書いたものである事を、
雪子は理解している。その日の帰りがけ、下駄箱の中を
見ると、また手紙が置いてあった。
 雪子にとって手紙とは、嘘しか書いていないもの、
だったのでしょうね。そんな状況に慣れてしまったのか、
彼女は周囲のものを何も信じられなくなっているみたい
です。日野茜の笑顔さえも、、、。このままでは雪子は
大切なものを失ってしまいそうな感じです。茜の文字に
現れた素直さが、彼女の救いになると良いですね。

・prism #4(東山翔)
 中間テストが終わった。恵はひどい点数で、光はいつも
通りの100点。それはともかく、テストが終わったら
恵にはやりたい事があった。光の家でのお泊まり会なのだが、
光は冷たく断る。恵は相手の態度が気に食わなかった。
 仲良しの定番とも言えるお泊まりを断られたら落ち込む
場合もありそうですが、逆に闘志を燃やしてしまうのが
恵らしさかもですね。家に行って美形の兄達に会ったら、
(光似でしかも男である)兄の方に恵がよろめいたりしないか、
なんて心配を光がしないのも、相手を信じているからなの
でしょう。彼女達はそれぐらい深く結びついているのでは。
 このエピソードでは、恵が知らなかった光の家の事情が
少し明らかになっています。兄達はもう家を出てしまって
いるようで、両親は不在がち。となると光はあの家に1人で
いる事が多いのでしょう。兄達としてはかわいい妹が家でも
学校でも寂しくしてはいないかと心配なのでしょうね。
だから恵が遊びに来たのを見て安心しているのでは。でも
2人が恋人同士だと知ったらどう思うでしょうね。驚くのか、
それとも自分達の妹の事だから何となく気づいているの
でしょうか。
 それから、恵と光が愛情を確かめ合っている場面が
きれいに描かれていますね。1コマずつつけられたポーズが、
独立した1枚のイラストのようになっています。彼女達の
間の距離の近さが感じられるかもです。

・くらいもり、しろいみち 第3.5話(由多ちゆ)
 冬の公園のベンチで、隣り合って座る翔と千波留。
千波留の「つまんない」という言葉がむなしくこだまする。
続けて彼女は、今のせりふが失礼だとは思わなかったかと
翔に聞いた。翔の反応を見るためにわざと言っていたのだ。
 「第3.5話」という事で、メインの話題は少しお休み、
でしょうか。でも千波留ここでも一生懸命、翔との関わり
を作っていこうとしている感じもしますね。千波留
としては、自分のわがままに翔をつきあわせている格好
みたいでもありますけれど、実は翔にとっても、千波留
との時間は貴重になりつつあるのでは、とも思えます。

・「つぼみ」レビューリストレビューセンター

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