侵略！？ イカ娘 第８話

　イカ娘を誰よりも大切に思う早苗は、時には自分を
犠牲にしても彼女を救おうとします。そこに愛情が
あるのは間違いないのですが、早苗の場合は表現
方法がちょっと危ういのですよね。自分が倒れて
しまった時にイカ娘に心配してもらえないのは
ちょっと寂しい気もするのですけれど、早苗は
それでもかまわないと思っているのでしょうか。

　テレビアニメ「侵略！？ イカ娘」、第８話
「留守番しなイカ！？」、「断たなイカ！？」、
「熱中症じゃなイカ！？」です。
　たけるが身支度をして家から出かけた。小学校の
授業で臨海学校があるのだそうだ。千鶴と栄子は
海の家で仕事をしなければならない。イカ娘は
家の留守番を任される事になった。いつもは家で
自由に振る舞えずにいたイカ娘は、ここぞとばかりに
やりたい放題に過ごす。が、何をやっても今ひとつ
楽しくない。栄子達としていた事は、１人では
面白くないと気づいた彼女は、突然手持ちぶさたに
なった。

　オープニングアニメの後半でイカ娘がいろいろな
服を着る場面がありますけど、この第８話と前回
第７話はちょっと絵が違っていますね。いつもは
チアガールとメイド姿で、第７話では女医とメイド、
第８話はチアガールと警察官、という組み合わせ
です。これからもいろいろと差し替えられていくの
でしょうか？
　そういえばスタッフブログの記事によると、
ブルーレイ＆DVDの第１巻限定版に付く特典の
クリアシートコレクションには、この絵柄が
使われているようです。でも放送に使われたものに
少しだけ修正が入っているらしいです。より質感を
出すためなのだそうで、商品作りにも気合いが
入っているのですね。

　さて最初のエピソードでは、イカ娘が１人で
相沢家の留守番を。千鶴や栄子には日頃なかなか
逆らえない彼女ですから、この時ばかりは自分の
思い通りにできる、と喜んでいたみたいです。
けれどやりたかった事をしても、どれもあまり
楽しくないようですね。ここで彼女は、皆で一緒に
いる事の大切さみたいなものを感じたのかもです。
　そういえば以前のエピソードで、イカ娘が海に
いた頃の様子について少し語られていました。
本人によれば、海ではイカ娘はずっと１人で
過ごしていたらしいですね。
　とすると彼女の生態としては、群れを作らず
１人で行動するのが普通だとも言えそうです。
それなら１人で何をするとしてもそれなりに
楽しめるはずなのでは、とも思えます。でも
ここでの彼女は、寂しさというかつまらなさを
感じているみたいです。、、、いつの間にか、皆と
一緒にいる事が、彼女の普通になっているのかも
ですね。

　３番目のエピソードでは、「由比ガ浜監視所」に
イカ娘が担ぎ込まれてしまいます。熱中症らしく、
ベッドでしばらく休むよう言われています。
　海の過酷な環境で育ってきた彼女が病気で倒れる
事は珍しいですよね。地上の生活で体がなまって
いる、というか、地上も彼女にとっては厳しい
世界なのかもです。

　体を思うように動かせないイカ娘が寝ている
所へ、新しく運び込まれてきたのは、早苗です。
こんなに次々に倒れる人が出るという事は、
この日は相当暑かったのでしょうか。
　と、そんな事情よりも、イカ娘は今自分の身に
危険が迫っていると感じているようです。自分の
体の自由がきかない時に、早苗と２人きりに
なったら、何が始まるのか「想像の域を超えて」
しまっているらしいです。

　でもよく見ればわかるように、早苗も今は
熱中症の状態で、具合は良くない感じですよね。
身の危険がどうかというより、イカ娘は早苗の
心配をするのが先なのでは、とも思えます。
このままではイカ娘は無慈悲なキャラになって
しまいそうですし。
　言ってみればこんな状態でも身構えられてしまう
ぐらい、早苗はイカ娘にあれこれちょっかいを
出していた、とも考えられそうでしょうか。それは、
見方を変えれば、早苗がどんな時でも相手に
心配をかけないように気丈に振る舞っていた、と
言えなくもないのでは（早苗を持ち上げすぎかな？）。

　早苗は、イカ娘と出会って以来、ずっと彼女を
一番に思っていたようです。この話数の２番目の
エピソードでも、イカ娘がエビ断ちしすぎて調子を
崩していると聞けば、久しぶりのエビコスで彼女を
救おうと駆けつけています（結果は予想通り？）。

　早苗はイカ娘が大好きで、彼女のためなら何でも
やってのけてしまえる女の子なのでしょう。この
エピソードでも、けなげにイカ娘の看病をしています。
　これだけ尽くしてもなかなか手を差し伸べて
もらえないのは、イカ娘を愛するのにやや独りよがりな
所があるから、なのかもです。少なくとも早苗の愛情は
ピュアなものだと思いますので、うまくイカ娘と
愛情のやりとりができるようになると良いですね。

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