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2011年12月 8日 (木)

スイートプリキュア♪ 第40話

 人間界に1人で来てから、響、奏、エレンという
新しい「家族」に出会うまで、アコの気持ちを支えて
いたのは音吉のようです。一つ一つは小さい思い出
でも、アコにはかけがえのないものなのでしょう。
響達も、アコにとってそういう存在になれる日が来る
でしょうか。、、、というのと、オープニングの映像の
メロディとリズムの接近ぶりが素敵ですね。

 テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第40話
ルルル~! 雨音は女神の調べニャ!」です。
 アコは夢を見た。それは昔の出来事で、場面は
雨の降る放課後だ。突然の雨だったのか、学校の
生徒達にはそれぞれの親が迎えにきて、一緒に傘を
差して帰って行く。しかしアコの所へは誰も来ない。
彼女は母親をメイジャーランドに残し、父親を
マイナーランドに奪われてしまっているのだ。奏太が
差し出した傘さえ断って、アコは雨の中をひたすらに
走る。やがて彼女を呼び止めたのは、祖父の音吉
だった。

 いくら妖精の国のお姫様とは言っても、小学生
(3年生らしいです)ぐらいの女の子が親元を離れて
暮らしていくのは、やはり寂しいものなのでは
ないでしょうか。しかも父親はマイナーランドに
とらわれ、ノイズの手先に変えられてしまっています。
早く助けなければならないのにどうすればいいのかも
わからない厳しい状況ですが、親に甘えたい気持ち
だって彼女にはあるはず。それを訴えかけたいけれど
誰に向かって言えばいいのかわからない、というのが
その頃のアコの心情だったのでは。

 いろいろな思いを抱え込んでしまっていたアコを
優しく包み込んでくれたのは、音吉だったようです。
自分を頼って加音町に来てくれたかわいい孫娘の
ために、おじいさんとしては奮闘しないわけには
いかないのでしょうね。

 アコも気づいてみれば、人間界や学校での生活の中、
たくさんの場面で音吉からの愛情に触れていたみたい
です。雨の日の事だけでなく、授業参観や運動会など
、、、。別に忘れていたわけではないのでしょうけれど、
ここで音吉の優しさに改めて気づけた事が、彼女に
とっては大きかったのでは。
(ところでアコって、いつぐらいから人間界に来て
いるのでしょう? 小学校ではいろいろな行事に参加
したみたいですから、1年以上はたっている、とか?
この世界に来てからも彼女は父親を取り戻すために
何をすべきかずっと考えていたとも考えられますから、
けっこう大変な日々が続いていたのかも、という気が
します。)

 一緒に暮らして親しんできた時間の長さは、相手を
信じる揺るぎない気持ちへとつながっているようです。
アコは自信を持って、音吉の言う事を正しいと判断
できたみたいですね。
 それによって明らかになったのは、ピーちゃんの
正体。響も何かを感じたようで、機転を利かせて
パイプオルガンを演奏する事で、相手の正体を確かめて
います。こういう事がとっさにできる響は、やはり
音楽に親しんでいて、音楽を正しく使える素質を
持っているのでしょう。

 結果として、ここではピーちゃんの正体が明らかに
なります。それはアコにとっては信じられないもの
だったとも思えます。短い間ではありましたけれど
一緒に過ごして、ピーちゃんも自分も同じ1人ぼっち
なのではないかとアコは感じてもいたようです。
 この思いが間違いだったのかどうかはまだ結論が
出ていないような気がします。ピーちゃんがアコと
一緒にいたのは音符を狙う目的だったのかもです
けれど、その間にやがてアコの優しさや寂しさに
気づき、妖精や人間の良い所を認めるようになったり、
なんて事はないでしょうか。
 これまでの話数の中では、そこまでの気持ちの動き
みたいなものは描かれていない感じです。となると
このままノイズ対プリキュアの戦いになだれ込んで
いくのかな。その中には、メイジャーランドのお姫様
としてのアコの立場が重要になってくるのかもですね。

 残りの話数も10話を切っています。ついに4人の
プリキュアがそろったばかりですが、この後彼女達
にはどんな場面が待っているのでしょう。たとえ苦しむ
事になっても、4人で力を合わせて乗り切っていって
もらいたいです。
(ノイズの手に渡っていない音符も1個だけとなって
しまいましたが、音符が1個でも欠けていれば楽譜は
完成しませんから、プリキュア達にもまだチャンスは
残っているはずです。)

 、、、という本編の流れもあるのですが、オープニング
の映像も見逃せないですね。今公開中の劇場版映画
とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪」からの
カットが紹介されているのですが、かなり百合な場面が
見られます。
 巨大な姿を現したノイズの手下に、リズムが連れ去られて
しまいます。メロディ、ビート、ミューズは傷つき、
自分達が立ち上がる力さえ残されていないほど。
 ですが彼女達はあきらめません。やがてメロディは
さらに変身してクレッシェンドキュアメロディになり、
リズムの所へ向かいます。そして見事彼女を
奪い返してくるのですが、その時の2人の仕草が何か
素敵です。
(こういう場面だと、これまでのプリキュアシリーズ
だったらお姫様だっこ、というパターンがあったように
思います。けれどここではもう一歩踏み込んだ表現に
なっていますね。)

 メロディが、リズムの腰を両手で抱えるように
引き寄せています。必然的に2人の体は密着。同じ
高さになった視線で、彼女達は見つめ合っています。
 そのままゆっくりと地上に降り立つと、リズムが
ぺたりと地面に座り込んでしまいます。2人は目に
いっぱいの涙を浮かべて何か言葉を交わしています。
たぶん一瞬でも離ればなれになった事で痛いほど
感じた、お互いの大切さを、彼女達は確かめているの
ではないでしょうか。
 その後2人は、一緒に戦いの場へと向かっていき
ます。固く手に手を取り合って。

 何か百合的に盛り上がる場面になっていますね。
ビートやミューズも仲間ではあるのですが、やはり
メロディとリズムの絆は強いのでしょう。
(例えば、ノイズとの戦いに決着がついた後、4人が
どういう道を選ぶのか、という所も彼女達の関係性を
示すものになる気がします。エレン(セイレーン)と
アコはメイジャーランドの出身ですから、歌姫や
お姫様として国でやるべき事はたくさんあるでしょう。
2人がもし人間界から離れたら、残されるのは、
響と奏の2人です。プリキュアとしての戦いを
通じて昔のようにまた仲良くなれた彼女達が
2人きりになったら、それはもう仲良くしまくり
なのでは。そんな彼女達の姿も見てみたいですね。)

 それにしても、これまでにもオープニング映像
では何回か劇場版の場面が紹介されていますけれど、
どの回にも百合な雰囲気を感じさせるカットが
含まれている気がしますね。これって、わざわざ
それっぽい場面を拾い上げてきて組み合わせたの
でしょうか、それとも細かく編集するまでもなく
百合テイストあふれる映画になっている、とか?
(私はまだ見ていないのですけれど)どちらであった
としても、女の子同士の親密なふれあいを前面に
押し出そうとしているスタッフの思い入れのような
ものを感じますね。このシリーズでも、そして次の
スマイルプリキュア!」でも、この雰囲気がキープ
されていくと良さそうです。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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