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2011年12月 4日 (日)

コミック百合姫2011年11月号 その3

 ここで掲載されている作品では、切ない恋の思い出を
描くものが幾つかありますね。通じ合っていたと思って
いた気持ちのすれ違いは、2人の関係をいつの間にか
変えて行ってしまうのかもです。しかも女の子同士だと、
自分達の関係をどう見るかで答えが変わってきそう。
彼女達はどんな結論にたどり着くのでしょうね。
そして「レンアイ女子課」は大詰めです。

 発行一迅社コミック百合姫2011年11月号を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。

コミック百合姫2011年11月号
コミック百合姫2011年11月号 その2

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・名もなき草の花の野に(大北紘子)
 身内に暴力をふるわれ雪の降り積もる道ばたに捨て
られた野薊(のあざみ)。命を落としかけていた所に、
天使のように美しい少女、銀蘭(ぎんらん)が現れた。
 一度は生きる事をあきらめかけた野薊が、客を取って
でもやっていこうと考えたのは、彼女が元々持っていた
かもしれない生への執着、だけではないのでしょう。
あの場所にはおかしな大人しか集まってきませんから、
彼女が女性に恋愛感情を抱いていたとしても誰も鼻にも
かけなさそうです。後はどうやって彼女が自分の気持ち
を保っていくか、なのかもです。

・熱帯のリリオン(井村瑛)
 フィンが友達とじゃれていると、ゾエが割って入った。
部族の掟で、仲間同士で唇を重ねてはいけないという。
そして彼女達には、「旅の儀式」が待っていた。
 タイトルにもあるように「熱帯」の楽園にも見える
場所ですが、掟は厳しいようです。「儀式」に嫌悪感を
覚えた時点で、フィンはこの村での居場所をなくしたの
かもしれません。だったらそのまま別の場所へ移っても
良さそうなのですけれど、簡単に許してくれないのが
この世界の厳しさなのでしょう。厳しくてもやっていける
と思えるようになるには、誰かの愛が必要なのでは。

・もう好きなんて言わないから(さかもと麻乃)
 テレビタレント平澤江里子には美沙という恋人がいる。
江里子は、10年前に一緒にアイドルユニットを組んで
いた宮代奈子を、なかなか忘れられずにいた。
 「女の子同士で愛し合ってもいいんだ」と気づかされた
事は、江里子にとっては衝撃的だったんでしょうね。
彼女はそれまで、恋愛についてあまりしっくりしない
思いを抱えていたみたいですから、一気に光が見えたの
かも。と同時に、すぐ横にいた女の子から、「憧れ」とか
「両想い」とか言われたら、それはやっぱり期待しちゃい
ますよね。これが彼女の恋愛歴の、最初の一歩なのでは。

・恋愛遺伝子XX(影木栄貴原作、蔵王大志作画)
 アオイは、サクラが婚約者のエリカとキスする夢を
見る。以来学校に行っても、サクラがエリカと本当に
そんな事をしているのか気になって仕方がなかった。
 、、、これは、水着回、と言える? 思い思いの
華やかな水着を着るEVE達に比べて、ADAM達は飾り気
のない同じデザインのもの(これもスク水でしょうか)
を着ています。どちらも同じ女性だからこそ、目に
見える形で区別しなければならない、みたいな考えが、
この世界にはあるのかもですね。アオイ達にはそういう
偏見もひっくり返してもらいたいようにも思います。

・百合男子 第5話 ROOTS(倉田嘘)
 「再誕」した百合姫から、合併前の百合姫S、さらに
百合姉妹へと思いをはせる啓介。しかし自分の百合歴に、
啓介はどこか違和感を覚えていた。
 前回の百合男子達も壮観でしたけど、ここで登場の
魚屋、風華伸一もかなり濃いですね。2人の百合対決は
なぜかアツい展開に。でもトレードマークの眼鏡を
失っている啓介の方が分が良くない? でもさすがは
「百合ーダー」と呼ばれた事があるだけに、そのルーツは
とても深いもののようです。ところで、やはり茜の
過去が気になりますね。
 この作品の扉絵の下には、注意喚起のメッセージが
書かれています。思いがけない展開の作品は第1巻が
売れてもその後はさっぱり、という法則があるとの事
です。ここでわざわざこれを示すという事は、本作も
そうなっていく、と、あらかじめ断っている?

・ロケット☆ガール -Rock it, Girl!!-(田仲みのる)
 奏(かなめ)は学生の頃、軽音部に誘われて入った
事がある。メンバーとはうまくつきあえていたと思って
いたが、相手の思いは違っていたようだった。
 昔から1人で音楽に関わっていたらしい奏が、今でも
かたくなに自分だけで路上で歌っているのには、学生
時代の経験が関係しているようですね。ですが今彼女は
キャシーズでバンドを組もうとしています。奏はまた
同じ経験をしてしまうのでしょうか。まあ今は声楽
(せいら)や金平(かねひら)達に引っ張り回されている
みたいで、自分から行動しない分、楽だったりする?

・レンアイ♥女子課 Vol.10 ダイヤモンドが輝く日まで
(森島明子)
 黄実と自分に二股かけてもいい、と咲に言ってしまった
アリス。それで良かったのかどうか考え込んでいる所へ、
咲から「会いたい」と電話が入った。
 もう少しタイミングが違っていたら、咲と黄実は
離れる事もなく、アリスも誰か男性を恋人にしていた
かもしれません。でもそうならなかった、という所が
このドラマなのですよね。3人とも恋を巡っていろいろ
苦しい思いをしたり悩んだりしたのでしょうけれど、それも
一つの経験、なのでしょう。もう少し盛り上がっても
良かったかもですけど、これも一つのまとまり方なのでは。
 それと、この作品では全体的に咲とアリスの関係が
多く扱われていたように思います。他にも何組もの
カップルが誕生していますけれど、彼女達のその後
とか、他の女性社員達の百合な恋愛事情なども見て
みたかった気がします。単行本はもう第2巻が発売
されてしまいましたが、また彼女達のエピソードを
見るチャンスはあるでしょうか。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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