スイートプリキュア♪ 第38話
かけがえのない家族を取り戻したアコ。ですが、
彼女は別の、大切な存在と言える女の子達がいる事に
気づいたようです。彼女達を「家族」と呼ぶ事がアコの
足かせになってしまわないか少し心配ですけれど、
たぶんアコ達の場合は、お互いの結びつきが強い
パワーを生み出すのでしょう。そしてアイキャッチや
エンディングなどにもアコが姿を見せていますね。
テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第38話
「パチパチパチ♪ 不思議な出会いが新たな始まりニャ!」
です。
アコの祖父である音吉の誕生日が近づいていた。
アコは楽しそうにバースデーカードを作っていたが、
彼女の挙動に興味津々の響、奏、エレンの前では
いつものクールさを装っている。響達が、皆で誕生
祝いに歌を歌おうと提案しても、聞く耳を持たず
外へ飛び出してしまう。歩道を1人で歩き始めた
アコは、やがて1羽の鳥がけがをして地面に倒れて
いるのに出くわした。彼女は鳥を保護し、家へ
連れ帰って手当てをしてやった。
オープニング、エンディング、アイキャッチ、
提供カットまですべてが新しくなっていますね。
プリキュアの新しい仲間、アコが、響、奏、エレン
と一緒にいる場面がたくさん描かれています。
提供カットでは、響達3人の演奏に合わせて
楽しそうに歌い、アイキャッチでは3人の様子を
冷めた目で見ながらもそばにいますし、エンディング
では皆と一緒に軽やかにダンスしています。
(エンディングではこれまでハミィが踊っていた
場所にミューズが立っている感じですね。では
ハミィはどうしているかというと、4人の周りで
元気に飛び跳ねています。特にビートの近くに
いる場面が多いかな?
またオープニングについては、今は劇場版の
映像が使われているため、アコまたはミューズ
の様子は詳しくは描かれていないですね。なお、
その劇場版の映像の中では、以前にも書いた黒髪の
女の子が登場しています。割と大きく取り上げ
られているようで、作中での役割も大きいのかも
しれません。彼女とアコとの)
これが、4人の中でのアコの位置づけを少し
示しているのかなという気もします。プリキュア
としては皆と一緒に戦うけれど、普段は年上の
響達のする事を、ちょっと離れて冷静に見ている、
みたいな? 、、、でも、本当にそれだけだとは
あまり思いたくないですね。
前回第37話で、彼女は響達のいる世界に残る、
と言っていました。メイジャーランドのお姫様
としてやるべき事はあるでしょうけれど、それ
よりもプリキュアとしての使命の方が大切だと
感じていたようです。
この第38話ではさらに、同じプリキュアの
響達を、大切な家族と考えるようになっている
ようですね。家族を助けるためにこの世界に
とどまって一緒に戦うのは当たり前だと、彼女は
言いたいみたいです。
けれどその気持ちは、マイナーランドの、というか
ノイズの手先であるファルセットには理解できない
みたいです。確かに、アコが人間界に来た大きな
理由は、自分の父親であるメフィストを元に戻す事
だったんですよね。それが実現した今、彼女が
人間の世界にいる意味も重要性もない、とも
言えそうです。王としてメイジャーランドへ戻った
メフィストも、アコが自分の所へ帰ってくるのを
心待ちにしていますし、アコ本人にもそうしたい
気持ちはあるはず。
でも、アコは、響達を家族だと言って、彼女達の
そばにいようとします。アコがそうするのは、彼女が
響達に強い親愛の気持ちを抱いているから、なの
でしょうか。
その気持ちに間違いはない、とは言えそうです。
が、アコにはメフィストとアフロディテという
両親がいます。本当の家族がいるのに響達も
家族だと言うのは、アコにとって重荷になったり
しないかな、という所が少し気になります。響達と
一緒に戦っている間にメフィスト達がピンチに
陥ったら、アコはどうしたらいいかとても苦しむ
事になるのではないか、とか、、、。
まあたぶんそれは取り越し苦労なのでしょう。
アコはメイジャーランドの姫として並大抵ではない
決意をして人間界に来たはずですし、メフィストが
元に戻ったとしても今度はノイズという新しい脅威が
世界を不幸に沈めようとしているのですから、
これを許す事は、姫としてもプリキュアとしても
断じてできないのでしょうね。
ですからアコは、今は新しい決意を持って、
プリキュアであり続ける道を選んだのでは。
ノイズと対決し、世界を危機から救おう、と。
仮に打算的に言ってしまえば、自分の力を
最大限に発揮するために、アコは響達と手を組んだ、
と見る事もできてしまうかもしれません。でも
本当はそんな意識はない、という事が、「家族」の
言葉からわかるのではないでしょうか。
家族とは、いつでもそばにいたい人達。一緒に
いて喜びも悲しみも分け合い、苦しんでいれば
自分のすべてをかけてその苦しみを遠ざけたいと
思える相手。そんな相手として、アコは、響と奏、
エレン(それにハミィも)を胸の中に思ったみたい
です。
この場面の流れから、もしかしたら彼女が
奏太を家族に選ぶのかと思ってハラハラ(?)したの
ですけれど、そうではなかったようです。というか
家族と思えるほどの親密さを響達に対して抱いた
というのはなかなかですね。年は違いますけれど、
仲の良い、愛情豊かな関係を築いていってもらいたい
ものです。
| 固定リンク
「百合レビュー」カテゴリの記事
- 星屑テレパス 第2話(2023.11.17)
- 16bitセンセーション ANOTHER LAYER 第1話(2023.11.15)
- 星屑テレパス 第1話(2023.11.09)
- アサルトリリィ BOUQUET 第5話(2023.10.30)
- アサルトリリィ BOUQUET 第4話(2023.10.23)
「作品 ふたりはプリキュア」カテゴリの記事
- 魔法つかいプリキュア!! ~MIRAI DAYS~ キャラデザインなどが公開されています他(2024.07.19)
- 2024年7月からとその後のアニメ作品など(2024.07.07)
- 「オトナプリキュア」は、、、?(2023.11.16)
- 2023年10月からとその後のアニメ作品リストなど(2023.10.06)
- 2022年1月からとその後のアニメ作品リストなど(2022.03.04)
コメント