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2011年11月 2日 (水)

コミック百合姫2011年11月号

 「GIRLS UPRISING」は大詰め、ですが何かまだ
続きの物語がありそうな感じもします。本当の所は
どうなのでしょうね。巻頭のカラー特集は、「ゆるゆり」の
アニメ版と「飴色紅茶館歓談」です。「飴色~」では
ドラマCD付きの限定版もあり、たくさんのキャストの
方が参加されるらしく、にぎやかな造りになりそう
でしょうか。

 発行一迅社コミック百合姫の2011年11月号を
見てみました。
 表紙はタカアキさんの担当で、「GIRLS UPRISING」
より、瑞慶覧紗香(ずけらんさやか)と戦部千里
(いくさべちさと)が描かれています。彼女達の住む
荒れ果てた世界にある高架下、朝焼けのような光が
差し込む中で、紗香と千里はハグをして顔を寄せて
います。これまでは一方的に千里に支配される関係
だった紗香ですが、ここでは対等というか、にっこり
と笑っている紗香の表情を見ると、彼女の方が上手に
なっている気がします。これは本編で何か起きたのか
と思ったのですけれど、、、読んでみるとそこまでは
いっていないような? このイラストは本編の後の
場面だったりするのかもしれません。
 なお、「GIRLS UPRISING」は今号までの掲載で、
表紙イラストもタカアキさんの担当は今号までと
なるそうです。次号からは「ゆるゆり」を連載されて
いるなもりさんが表紙を描かれるとか。どのような
感じになるのでしょうね。

 目次下のイラストは、そのなもりさんが、ごらく部の
4人を描かれています。色とりどりのたくさんの風船と
戯れるあかり達の姿があって、ファンタジーな雰囲気
になっています。

 巻頭の特集は同じくゆるゆりのテレビアニメ版です。
今号が発売されたのは9月ですから、クライマックスに
向けてこれまでの放送分を振り返るような内容になって
います。京子とあかりの様々な表情を集めた「顔芸集」が
あったり、キャラソンのラインアップ紹介などもリスト
で載せられています。
 ちなみに全サの内容も掲載されているのですが、今号は
とても売れてしまって品切れするショップが多かった
らしく、応募するのが難しい状態だったのですよね。
なので2次募集が行われるそうです。希望している人
すべてにグッズが届けられると良いですね。

 もう一つのカラー特集は、11月に発売予定の、
藤枝雅さん作「飴色紅茶館歓談」第2巻についてのもの。
限定版に付くドラマCDのキャストインタビューが
掲載されています。
 キャストは、琴織さらさ役の水樹奈々さん、犬飼芹穂
役のゆかなさん、獅子尾ハル役の浅川悠さん、白鳥日之夏
役のこやまきみこさん、早乙女愛華役の田村ゆかりさん、
南条詩子役の堀江由衣さん、それに新キャラとなる
小熊珠李役の寿美菜子さん、鷲塚咲雪役の悠木碧さん
です。また、役の名前は発表されていませんが、
佐倉綾音さんや橘田いずみさんなども参加されている
そうです。インタビューの他、集合写真や、ペアで撮った
写真なども掲載されていて、現場の雰囲気が伝わってくる
ようです。
 ちなみに綾音さんは以前、ラジオ番組「ラジオどっとあい
佐倉綾音のかけだし、さくら前線。
」でパーソナリティを
務めていらっしゃいました。その第12回の中で、お勧めの
本として本誌を紹介されていました。(番組紹介の記事には
ご自身が描かれた百合イラストが載っています。)他にも
つぼみ」や「ひらり、」などにも触れられていて、かなり
百合作品に通じていらっしゃるようですね。ご自分を
「百合マスター」とも呼んでいらっしゃるみたいです。
 また、いずみさんも百合作品がお好みらしいです。
本誌とは別の雑誌への掲載ですけれど、森永みるくさん作の
GIRL FRIENDS」のドラマCDに参加されていて、その
キャストコメントの中でご自分を「百合マニア」と呼んで
いらっしゃいます。こういった方達がキャストに含まれて
いるのは何だか心強いかもです。

 「飴色紅茶館歓談」第2巻は、11/18の発売予定です。
限定版と通常版の構成になっています。この他、ショップに
よって別の音声ドラマを収録したCDが特典として付いたり
するそうです。詳しくは本誌の紹介記事を見てみて
ください。

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・GIRLS UPRISING act:6(絵:カズアキ、文:深見真)
 双子の姉である雹子の夢を見た千里は、ふと目を覚ます。
そばには紗香が眠っていた。千里は改めて、紗香と自分との
関係に思いを巡らせる。
 千里は姉への恋心を紗香に話したみたいです。が、その
気持ちは昔、2人が一緒にいた頃に抱いていたもの、とも
思えます。いろいろな事情が変わってしまった今でも彼女
の思いが同じなのかは本人でもまだよくわからない所
なのでしょう。けれどそのままだと紗香との関係が、本人
達の望まないようなものになってしまいそうな。千里が
自覚するには、雹子に会わなきゃなのかもです。
 という流れなのですけれど、この作品の連載はここまで
らしいです、、、。かなり途中のような気がするのですけれど
(そのせいか誤字があったりキャラの性格付けが少し
変わっている感じもします)、何か都合があったのでしょうか。
もしこの作品が単行本化されるなら、そこでエピソードの
補充が行われたりするのかな? 百合姫からノベル作品の
単行本かがあるかどうかも含めて興味深い所です。

・ゆるゆり(なもり)
 53.いわゆるプロダクト・プレースメントというやつです。
 54.もう、してた。
 部室で黙々と漫画を読むあかり達4人。それぞれ手に
持っているのは百合姫コミックスだ。京子が部室にため込んで
いた本の一部である。
 あかりが百合作品をどう解釈しているかは気になる部分
ですね。それと、Wildroseだけを執拗に(?)読んでいるちなつ
が、、、。結衣とそういう関係になりたいと願っていたり
するのでしょうか。それと2話目では、撫子に百合なお相手
が? これからに期待したいです。そして向日葵と櫻子、、、。
「もう、してた」んですね。この事実に今の2人が気づいたら
どんな反応をするでしょうか。
 1話目では、本誌中の登場人物が本誌のコミックスを見る
という不思議な状況ではあります。倉田嘘さんの「百合男子」
では、京子と結衣のペアが推されていましたけれど、それを
見た京子はどう思っているのでしょう。また、それぞれが
お勧めのコミックスを挙げる場面のせりふは、アニメ版
「ゆるゆり」で流れていた一迅社のCMのせりふと全く同じに
なっています。これも一つのコラボなのかも?
 2話目では、櫻子の姉、撫子の百合な女性関係が持ち上がって
きそうですけれど、向日葵の勘違いではなく本当の事なの
でしょうか。もしそうなら、今度は櫻子の妹の花子がどう
なるか、なんていう所でもエピソードがありそうかな。
 また、向日葵と櫻子が、小さい頃は仲良しだったという
所が描かれています。いつの間に今のような関係になったか
など、彼女達の仲には歴史がありそうですね。
 それに本作と連動した付録の「記入済み婚姻届」が、、、。
紙質や形など本格的な仕上がりになっていて、小さい頃
とはいえ向日葵と櫻子の本気が伝わってくるようです。
今の本人達は憶えていなくても、深い所で結ばれているのは
素敵かもです。

・ふ~ふ 10や目(源久也)
 いつも寿美と一緒に買い物をする喜菜々が、今日は
1人で行くという。いつまでも頼ってばかりはいられない
と彼女は言うのだが、本当の理由は他にあった。
 いつものようにいつの間にかのろけてしまっている
喜菜々に、小麦も慣れてきているみたいです。小麦の方
からはあまりはやせの自慢は出ていませんけれど、これが
喜菜々と小麦のバランスなのかもですね。お隣さん
でもあるこの2組の「ふ~ふ」だけならそれで安定しそうな
所ですが、このエピソードでは新しい展開の予感が。実は
喜菜々も、嘉菜々並みにもてる素質がある?

・エトワール(黒霧操)
 奈々の幼なじみの理子はアマチュア劇団に所属している。
しかし取り立てて目立っているわけでもなく、高校のクラス
でも理解されず浮いた存在だった。
 理子が笑われているのに奈々が恥ずかしくなるのは、
奈々が周りの子達と理子の間にいてどちらの心情も見えて
いるからなのでしょうね。理子が物笑いの種になっている
事にいらだっていた奈々が、自分の中に隠された理子への
気持ちに少しずつ気づいていく展開がなかなか良いかも。
誰がどう言おうと気にしない理子ですが、奈々の言葉には
どう反応するのでしょうか。

・きものなでしこ 五着目、六着目(八色)
 旧講堂に集まっている、かの子、紗綾、雀。今日は暑いの
だがリモコンが見つからず、エアコンを作動させる事が
できず、耐えるのみだった。
 普段から何を考えているのかよくわからない雀ですが、
1話目の「フラグきちゃう?」では何となくアンジェリカへの
思いが、、、。この後どう発展していくのでしょうね。また
2話目では、かの子の髪型を巡って紗綾やかごめとの関係が
揺れ動きます。かの子がどちらへ寄っていくかがとても
気になります。が、最後の1本では仲直りどころかその
先へ進展しているかも?
 百合な雰囲気も良いですし、4コマ作品らしくコミカルな
部分も楽しいですね。2話目の「とらぬ狸の」で紗綾が想像した
かの子のロングヘア姿も麗しいですし、4コマ目のかの子の
捨てぜりふも笑えます。

・顔が見れないから、なんでも言えちゃうコトもある
(竹宮ジン)
 マユミは、携帯サイトの「女の子が好きな女の子」コミュに
参加している。そこで知り合った「クロ」というHNの女の子
とは、頻繁にDMを交わす仲だった。
 顔は見えなくても、同じ悩みを話し合えるというのは、
心細い気持ちの救いにもなるでしょうし、落ち着いて自分の
悩みに向き合う余裕を少しでも生んでくれそうな気が
しますね。もしマユミがクロに出会わずにミオの変化に
出くわしたら、彼女の気持ちはもっと別の方向へ進んで
いったかもです。最後の展開は都合がよいようにも思えます
けれど、マユミにお似合いの相手だと良さそうですね。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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