スイートプリキュア♪ 第37話
アコは、響と奏とエレンの妹分? これまで少し人を
拒むような所があり、響達に手厳しい意見を言う場面も
多くありましたが、ここでのアコは響達に冷やかされたり
かわいがられたり。こんな関係に変化したのは、お互いが
より相手に近づいていったから、なのでしょうね。
ところでオープニングに流れる劇場版の映像が、、、。
メロディとリズムが急接近してますね。
テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第37話
「ワクワク! ハロウィンでみんな変身ニャ!」
です。
響、奏、エレン、それにアコを前にして、音吉は
「ノイズ」について語り始める。ノイズとは、この世の
悲しみが凝り固まって作られた存在。その魔の手が
メイジャーランドを狙った時、音吉の手で何とか力を
封じる事に成功したのだった。しかしノイズは、残った
わずかな力を使ってメフィストやエレンを操り、密かに
復活の時をうかがっていた。もしノイズの封印が解放
されたら、あらゆる世界は闇に包まれてしまう。それを
防ぐには、相手に対抗できるだけの力が必要だった。
このエピソードでは、アバンがなくオープニング
主題歌から始まっています。映像では、前回第36話と
同じように、今公開中の劇場版からの場面が紹介されて
います。この中では、メフィストが奏太と握手するのを
アコが懸命に引き離そうとしているカットが描かれて
います。これって、メフィストが奏太をアコのボーイ
フレンドとかだと思っているって事? じゃあ前回
アコと言い争うような様子を見せていた黒髪の女の子は
どうしたの、と思ったら別の場面でちょっとだけ姿を
見せています。彼女がアコと、誤解を乗り越えて親密な
関係になれると良いですね。
親密といえば、キュアメロディとキュアリズムの
密着ぶりも描かれています。バトルの場面で、相手が
投げた光の輪のようなものが2人の手首に絡みつき、
そのまままとめて縛り上げてしまいます。両手の動き
を封じられた上に、2人とも自由に動けませんから、
これは戦うのにはとても不利と言えそうです。
プリキュアの一大ピンチ、、、のはずなのですけれど、
何というか見た目が親密な感じです。縛り上げられた
時は、正面から体を合わせ、ほっぺたをくっつけるほど
です。その後も体をぴったりと密着させて離れず、
一緒に逃げ回っています。本人達は大慌てではあるの
でしょうけれど、こんな時でも仲が良さそうに見えて
しまいます。それに彼女達なら息が合っているでしょう
から、この手の攻撃ならタイミングを合わせて乗り切れ
そうですね。
本編では、ノイズが何者であるかが説明されています。
音吉はノイズと直接対決した事があるようで、相手が
どういう性質を持っているか、ある程度わかっている
みたいです。調べの館でパイプオルガンを作っていたのも、
実はその対策だったようです。
ここでちょっと気になったのは、音吉のせりふです。
パイプオルガンの奏でるメロディを、「力を増したノイズ
に対抗できる唯一の力」というように音吉は言っていました。
これって言い換えると、「力に対抗するのは力」と考えて
いるようにも感じられます。
(また話している途中で焼き鳥を無心に食べているハミィ
やフェアリートーン達も、鳥の骨をモチーフにしている
ノイズやネガトーン達を食らっているようにも見えて、
何だかアグレッシブな感覚があります。)
確かに強大な力で世界中を悲しみに包もうとしている
相手に対抗できるのは、それを上回るほどの力だけなのかも、
とも思えます。でも力で力をねじ伏せるだけでは、正しさや
安らぎを生み出せるとは限らないのではないでしょうか。
かつて力でノイズに対抗した音吉が力を頼りにするのは
仕方ないのかもですけれど、プリキュア達には、力だけ
ではなく愛で相手に向かっていってもらいたいように
思います。
ちなみに音吉がノイズと戦った時は、自分の周りに鍵盤を
作り出しそれを弾いて攻撃していました。キュアミューズ
も、仮面の姿の時は鍵盤から攻撃を繰り出していましたね。
パイプオルガンの事といい、メイジャーランドの王家の
家系は、鍵盤楽器の使い手なのかもしれません。
そういえば、アコは音吉の孫、という事になるのですね。
最初の頃の話数では、音吉に孫の話題を振ると他の事は
忘れてしまう、という設定がありましたけれど、あの「孫」
がアコだったんですね。今まで音吉やアコの生活環境は
あまり説明されていませんでしたが、キャラのつながりが
浮かび上がってきているようです。
この事は、響達にも新しい感覚を生み出しているらしい
ですね。これまでだったら、彼女達はアコについては
ちょっと生意気な年下の女の子、みたいな印象を持って
いた事でしょう。でも今は、「かわいらしい」と思ったり
「妹」のように感じてもいるようです。4人がお互いに
向かって一歩踏み出したから、相手の新しい魅力に
気づいた、と言えそうですね。(奏はアコにかわいらしい
服を着せるという新しい趣味に目覚めた?)
エレンは最初、アコを「姫様」と呼んでいました。でも
それを「アコ」に改めるようになって、親近感は増している
みたいです。アコを妹みたいだと響達が言っているのを
聞いて「妹かあ」と感慨深そうにつぶやいていましたけれど、
その言葉に何か思い入れがあるのでしょうか。
戦いの中では最初、ミューズが単独で先行して攻撃を
行っていました。今までドドリーとだけ一緒にいた
ミューズにとっては、1人で戦うのが普通の行為だったの
でしょう。途中でシリーの助けは借りているものの、
プリキュアシャイニングスパークル(分身を作り出し
五芒星の結界を張っていますが、星が逆位置のような
、、、)やプリキュアスパークリングシャワーなど、
1人で技を決めようとする傾向があるみたいです。
すぐにその傾向を直そうとしなくても良いかもです
けれど、せっかく4人で同じ目標を持てるようになった
わけですし、「4人のハーモニーパワー」みたいなものを
見せられると良さそうです。この話数では、4人の
大技「プリキュアスイートセッションアンサンブル
クレッシェンド」が力を出し切れずにいるみたいですので、
この技を成功させられるような絆を築いていけると
良いのかも。
ミューズについては、この回で、他の3人と一緒に
変身するシーケンスが描かれるようになっています。
(「絶対に許せない!」の時のポーズなどはせりふと
違ってずいぶんかわいらしい感じですね。)変身
する時にイヤリングが出す音はドレミファソラシド、と
8つの音階が重なってきれいな音色を出していました。
これからはもう1人きりではなく、メロディ、リズム、
ビートと一緒に、親密さを増しながら戦っていけると
素敵ですね。
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