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2011年10月26日 (水)

スイートプリキュア♪ 第36話

 大切な人と戦うなんてできない、、、。その気持ちは
キュアミューズもキュアメロディ達も同じです。
では間違った道に踏み込んでしまったその人を救うには
どうするのが良いのでしょう。ミューズにはかなり
ぎりぎりの選択しか残されていないようです。けれど、
答えを求めるために前に進み続ける覚悟が、彼女を
強くしてくれるのではないでしょうか。

 テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第36話
キララーン! 心に届け、ミューズの想いニャ!
です。
 「調べの館」に1人たたずむアコ。彼女は、自分の
父親であるメフィストが、マイナーランドの王となり
人々に苦しみを与えている事に胸を痛めていた。何とか
メフィストの目を覚まさせたいと思っても、正しい
方法がわからない。一方、彼女を見守る響達は、アコが
キュアミューズだったと知って驚きつつも、彼女の力に
なりたいと願っていた。しかしながら、アコのあまりの
ふさぎ込みように、うまく言葉をかけてあげる事が
できなかった。

 前回第35話では、響達がキュアミューズと戦わ
なければならないのかと悩む場面がありました。この
時はまだ、彼女達はキュアミューズの正体や何を
守ろうとしているのかまでは知りませんでした。
でも詳しい事はわからなくても、相手は自分達と同じ
プリキュアです。仲間である事は間違いないはずの
ミューズを倒さなければならないかもしれないなんて、
たとえ話でも考えたくはなかったでしょう。

 同じ事が、ここでのミューズ(=アコ)にも言える
気がします。悪のノイズに侵されているとはいえ、
自分の父親を倒す事になるかもしれない、そんな
可能性を考えると、彼女は恐ろしさを感じていたの
ではないでしょうか。
 それに、彼女の胸に「ハートのト音記号」が現れた
タイミングも、激動の瞬間だったように思います。
メイジャーランドの音楽会、年に一度の晴れ舞台に、
マイナーランドの王となった父親が現れ、自分の
母親から国の宝を奪おうとしたのですから。自分の
父親と母親が戦うかもしれないと思った瞬間に、
現れたハートのト音記号はキュアモジューレに
変化し、アコはプリキュアに変身する「力」を
手に入れます。彼女にとってプリキュアとは、
世界を悲しみから救う手段ではなく、自分の両親が
憎み合うのをやめさせる唯一の手立てだったのでは
ないでしょうか。

 アコはキュアモジューレを手にする前から、
1人で人間界に来ていたようです。目的は、父親を
元通りにする方法を見つける事。ですけれど、今まで
メフィストがマイナーランドにいたという事は、
彼女の努力は成功していなかったのでしょう。
 そんな時にプリキュアに変身できるようになった
彼女は、それをよりどころにして活動するように
なっていったのかもしれません。、、、プリキュア
こそは「力」、これがあれば望みを叶える事ができる、
と。

 その後、彼女の住む加音町に他のプリキュアが
現れます。しかも「ふたり」、キュアメロディと
キュアリズムです。彼女達は、アコと同じキュア
モジューレを持ち、世界を悲しみに陥れようとする
マイナーランドのもくろみを打ち砕いていきます。
彼女達を見たアコは、仲間が現れた、と素直に
思ったのではないでしょうか。
 メロディとリズムは、最初は息も合っていなくて、
戦いの最中でも喧嘩を始めてしまうほどでした。
ミューズは、2人がピンチになると彼女達に手を
差し伸べていますね。

 それからの2人は、絆を確かめ合う事でハーモニー
パワーを高めていきます。ミラクルベルティエ、
ファンタスティックも手に入れ、キュアビートが
仲間になります。さらに、メフィストを変えて
しまった「魔境の森」に踏み込んでいきますが、
無事に帰ってくるだけでなく、ヒーリングチェスト
とクレッシェンドトーンも救い出してきました。

 どんどん強くなっていく彼女達を見守る内に、
アコは不安を感じ始めたようです。その気持ちが
はっきり表れたのが、第34話で、メロディ達の
放ったスイートセッションアンサンブルを止めよう
とした彼女の行動なのでしょう。アコは高まって
いくプリキュアという力が怖くなってしまった、
とも考えられそうです。

 でも今のままでは、メフィストを救う事は
できません。悩むアコを元気づけるのは、メロディ
なのですね。
 プリキュアって何なのか、すべてを説明できる
答えなんてないかもしれません。でもどういう
気持ちでいるのが大切なのか、ミューズは改めて
感じられたのでは、と思えます。自分がプリキュア
である事を前向きに受け入れられたから、メフィスト
に立ち向かう直前の場面で、彼女はあの言葉を
言えたのかも。

 、、、といった感じで、ミューズの事が少し
わかってきて、いろいろ想像する余地が出てきて
いますね。アコは、響達がプリキュアになる少し前
に、キュアモジューレを手に入れたんですね。
彼女はメロディ達を見た時すぐに、仲間になりたいと
考えたのかどうかが気になります。自分が先に
プリキュアになっていて、後から現れた2人が
中学生ぐらいのお姉さんだったら、ちょっと
気が引けてしまう? それと、メロディとリズムが
響と奏だと最初からわかっていたかどうかも気に
なりますね。

 さて「新しいプリキュア」のミューズはアコだった
事になりますが、小学生プリキュアはこの作品では
初めて、となりそうですね(前シリーズの「ハート
キャッチプリキュア!
」では、ゆりが変身する
キュアムーンライトが、初めての高校生プリキュア
として登場しています)。小学生の視聴者層から
見ると、今までの中学生のプリキュアに比べて
身近な存在になるのかもしれません。その分、
年上の女の子達の活躍に憧れる、といった感覚は
減ってしまう?

 ストーリー的には、これからミューズがどんな風に
メロディ達と絆を強めていくかが一つの見所に
なりそうでしょうか。今まで単独行動をとってきた
ミューズも、別に仲間がいらないとは思っていない
でしょうし、同じ目標を持つ事ができれば、自然に
寄り添っていくようになるのでは。4人の力が
重なった時に「プリキュアクロスロッドスーパー
カルテット」とかの技が出されたらかなり強力な
ものになるような気がします。

 もし4人で一緒に過ごす場合が増えていくなら、
彼女達はどういう関係性になるでしょうね。アコは
メイジャーランドのお姫様なので、エレンやハミィ
からすればかなり上の地位の人らしいです。そのため
エレンは早速敬語を使っていて、座る位置も気に
するほど。このままだと、同じプリキュアでも
ビートとミューズの間には堅苦しさが残りそうな
気もします。2人が仲間として同じ位置につくように
なれるでしょうか。(それにしてもエレンとハミィは
はっきりとお姫様だと言われるまで、アコが何者か
わからなかったっぽいですね。エレンの場合は
さらに、メフィストがメイジャーランドの王だった
事にも気づいていなかったみたいです(名前が同じ
でもわからなかった?)。やはり、姿を変えていると
見分けるのが難しい、というのはこの作品シリーズの
特徴なのかも。)

 後は、この第36話ではミューズの変身シーンが
描かれています。彼女は(当然なのでしょうけれど)
単独でプリキュアに変身できるようです。これで、
2人そろう必要があるのは響と奏だけとは言えそう
です。でもそこが、2人の良さだと思いたいです。
響と奏には、お互いが必要不可欠なのですよね。

 では、エレンにもハミィがいるように、アコには
誰か大切な気持ちを分け合えるたった1人の女の子は
いるのでしょうか。この話数から、オープニングの
映像に劇場版作品「とりもどせ! 心がつなぐ奇跡の
メロディ♪
」からのカットが流されています。そこ
では、アコと向き合う同い年ぐらいの女の子が
登場しています。ストレートの長い黒髪で、一部の
毛先を髪飾りで結んでいますね。
 使われている場面では少し険悪な雰囲気で、アコが
差し出した音符のおもちゃのようなものを彼女が
振り払っています。誤解があるのか、それとも人の
優しさを信じられなくなってしまったのでしょうか、
彼女は一方的にアコに当たり散らしているようです。
アコの気持ちが通じて、2人が親密な関係になれると
素敵かもですね。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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