スイートプリキュア♪ 第３４話

　キュアミューズがどんな人で何を目指しているのか、
響達には今の状況ではなかなかわからないようです。
でも相手を信じようと思えるのは、これまでのわずかな
ふれあいの中でもミューズの思いのようなものが響達に
伝わってきたからなのではないでしょうか。後はミューズ
本人が口を開いてくれるのを待つしかないのでしょう。
取り返しのつかない事になる前に。

　テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第３４話
「ズドド～ン！ メフィストがやって来ちゃったニャ！」
です。
　通学路を歩きながら、響は考え込んでいた。一緒に
いた奏とエレンが尋ねると、キュアミューズの事が
考えていたという。先日のマイナーランドとの戦いの
時に彼女が言っていた言葉、「守りたいものがある」とは
どういう意味なのか、何を守ろうとしているのか、響は
それが気になっていたのだ。奏とエレンも理由を考える
が、はっきりした事はわからない。クレッシェンドトーン
に聞こうとしても、休んでいるらしく返事はなかった。

　メフィストは、ヒーリングチェストをプリキュア達が
手に入れたと知ってから、少し態度が変わったような
気がします。怒りっぽくなり、手下のトリオ ザ マイナー
へも厳しく当たるようになりました。どこか落ち着かない
様子でもありますね。
　強力なアイテムを持って行かれて自分達に不利な
状況になったから、とも言えそうです。けれど、それ
とはまた別の思いが働いているのかもしれません。
　メフィストも、昔にはヒーリングチェストを手に
入れようとして、メイジャーランドとマイナーランドの
境にある「魔境の森」へ踏み込んだ経験があるそうです。
ですがその後もヒーリングチェストが封印され続けて
いたという事は、メフィストはチェスト持ち帰る事が
できなかったのですね。

　魔境の森には、大昔から「勇者」達が挑戦し続けて、
ことごとく失敗していたらしいです。だとすれば、
メフィストも「勇者」の１人、なのかな？　この人の
耳には「悪のノイズ」を聞かせる装置が取り付けられて
いるっぽいですし、何か事件があって、マイナーランド
の王に仕立て上げられているのかもですね。

　さてキュアミューズの方は、最初の頃はキュアメロディ
達と必要以上にふれあうのは避けていた感じですが、
この所は今まで隠してきた自分の気持ちを伝えようか
どうしようか迷っている雰囲気もあります。同じ
プリキュアであり、メロディ達のピンチを何度も救って
いる彼女なら、思いは同じだと言う気がするのです
けれど、なかなか一歩を踏み出そうとはしていない
ですね。言っても理解してもらえない、もしくは
言ったらメロディ達に拒絶される、と考えていたり
するのでしょうか。その部分については、次回第３５話
で何かわかるのかもしれません。この第３４話でも戦いの
場面で驚く展開がありましたし、真実が解き明かされる
日は近いのでは。
（それに劇場版でも何かミューズについて語られたり
するようです。映画の公開は10/29ですから、タイミング
的にはかなり近いですね。）
　それにしても、ミューズはメロディとリズムの次に
登場した、言ってみれば「３人目のプリキュア」なの
ですよね。けれど今、メロディ達のそばにはビートが
います。もう「４人目のプリキュア」と言っても差しつかえ
ないミューズは、どんな真実を見せてくれるのでしょうね。

　ミューズの気持ちの深い所を奏達が察するきっかけに
なったのは、アコの行動でした。いつも厳しい表情
をしていて、なぜか響や奏達には強く当たるアコ。ですが、
子猫を一生懸命に助けたり、助け出した子猫に柔らかい
表情を見せたりするなど、優しい一面も見せています
（アコの満面の笑顔なんて描かれるのはほとんど初めて
ではないでしょうか）。
　人の胸の中にある気持ちを、表面上の姿が隠してしまう
事もある。奏はそういう所に気づいたみたいです。
これは、ミューズだけでなく、アコとももっと親しく
なれるヒントなのかもですね。

　冒頭の場面で、考え込む響に、奏とエレンが問いかけて
います。似たような状況って、第３０話にもあったような。
でもあちらでは、何か少しコミカルな演出になっていて、
奏が響のほっぺたをつんつんしてツッコミを入れて
いましたね。ところがこの話数では、奏は「どうしたの？」
と優しく尋ねています。少なくとも響と奏の間では、
いろいろなコミュニケーションの取り方があって、
ワンパターンにならずに響を元気づけられるようにと
奏が心がけていたりするのかもです。

　戦いでは、３人がそろって「プリキュアパッショナート
ハーモニー」を繰り出しています。この技は第２９話でも
３人の息が合って放たれていました。このまま３人で
戦い続けていけるならミューズの事もゆっくり考えて
いけるのでしょう。ですが事態は思わぬ方向へ。次回は
どうなるでしょうか。

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