ゆるゆり 第12話
ごらく部の合宿にいつの間にか巻き込まれてしまう
綾乃ですが、いろいろ言ってはいても嬉しいでしょうし、
京子と近づくチャンスも増えています。一方のあかり
は、、、オープニングからかなりの勢いで外されて
いる上に、第5話の再来のような出来事まで。彼女が
目立って行くにはもっとエピソードを重ねる必要が
ありそうですけど、この後の展開はあるのでしょうか?
テレビアニメ「ゆるゆり」第12話、
「みんなでポカポカ合宿へ」です。
地球から遠く離れた月の上。ライバるんは愕然
とした表情で荒れた大地を見下ろしていた。そこに
横たわっているのは、傷つき力を失ったミラクるん
である。「どうしてこんな事に、、、」問いかける
ライバるんに、彼女は弱々しく答える、「こうする
しかなかったの」、と。そんな「魔女っ娘ミラクるん」
上映会をしているごらく部室へ綾乃が乗り込んできた。
何をしているのか詰問する彼女に、京子は部屋の隅の
荷物を指す。これから「合宿」を行うらしい。
オープニングのタイトルコールは、また他の人に
先を越されちゃいましたね。相手が年下の女の子なら、
あかりも強くは言えない所でしょう。でも考えてみると、
まりの出番はここだけみたいですから、第8話や
第10話よりはあかりは恵まれているとも言えそうです。
(ちなみに、オープニング曲のすぐ後のCMで、京子が
あかりについて、「タイトルコールをとられて、、、」
みたいに言ってます。このCMは第11話の時から
流され始めたものですね。CMってあまり簡単には
差し替えられないっぽいですから、もしかしたら
このCMを成立させるためだけに、あかりが外された
とも考えられる?)
アバンでは、いきなり舞台は宇宙へ。立ち尽くす
ライバるんの視線の先には、瀕死の重傷を負っている
(らしい)ミラクるんが痛ましい姿で横たわって
います。
彼女の身に何が起きたのかは謎ですね。シリアスな
ようでもあり、コミカルな部分もあるのは、ミラクるん
らしいと言えるのでしょう。彼女がこれからどう
なるのか気になるのですが、そのストーリーが紹介
される可能性はあるのでしょうか?
ライバるんは、その名の通り「ライバル」キャラだと
言えそうです。ライバルとは、主人公、つまりライバル
を必要とする人がいるから成り立つポジションなの
ですよね。それがここでは、ヒロインを失ってしまう
かもしれないピンチな状況になっています。ライバるん
にとっては、自分の立場がなくなってしまう危機、
とも思えます。でも本当は、彼女が一番大事に思って
いるのは、ミラクるんの事なのではないでしょうか。
ライバるんがミラクるんに告白したりする日が来るのか
とかも気になる部分です。
「魔女っ娘ミラクるん」のエピソードは、原作コミック
では(今の所)あまり描かれていません。なのでここでの
流れはアニメオリジナルとも考えられます。それならば、
続きはコミックではなくアニメで見たいようにも
思いますね。どうなるでしょうか。
オリジナルといえば、この話数のメインとなる、ごらく部
の部室での「合宿」もアニメ版のみのエピソードっぽい
です。あかり、京子、結衣、ちなつだけでなく、生徒会の
櫻子、向日葵、りせ、また生徒会の所属ではありませんが
奈々と千鶴まで合宿に呼ばれていたのですね。綾乃と千歳は
聞かされていなかったようですが、うまい具合に参加させ
られてしまいました。
「全然嬉しくなんかないんだからね!」は、つまり「嬉しい」
という事。綾乃の喜びは、京子のそばにできるだけ長く
いられる事なのでしょう。さらには一つ屋根の下、布団を
並べて眠れるなんていったら、もう想像を超えるぐらいの
嬉しさなのかもしれません。
綾乃の働きかけと奈々の引率などもあり、着々と合宿の
準備が整っていきます。奈々とりせが頃がしてきたドラム缶
は、お風呂代わりだったんですね。(それにしてもりせは、
黙々と力仕事をこなしていますけど、この人って腕力は
あるのでしょうか。部室に集まったメンバーの中では
奈々の次に年上ですから、年齢だけで考えれば彼女が
体力を使う役になるのかもしれませんけれど、、、。)
部室の中では、京子がゲームの賞品で獲ってきた
着ぐるみパジャマが配られています。ちなつは黒猫の
デザインですが、彼女にこの色だとついいろいろな想像
が。でも彼女は腹黒キャラではないはず(?)ですから心配
には及ばないでしょう。
あかりは犬のデザインです。そのためか犬っぽく
扱われていたような。
結衣の恥ずかしがり方と京子の堂々とした感じは
対照的ですね。京子の場合は自分で持ってきたもの
ですから着る気は満々なのでしょう。結衣も、彼女が
妙な所でテンションが上がるのは知っていて、そんな
彼女につきあってきてはいますが、自分が似たような
格好をさせられるのには抵抗感を持つ場合もある
みたいです。
(ところでこの辺りの場面で、京子と結衣が話し合って
いる時、周りに白い光が取り巻いている感じがしました。
あれは何かの効果だったのでしょうか。やはりこの2人は
特別な関係だという事?)
合宿本番では、ごらく部と生徒会がゲームで対決
する事に。オセロの勝負で相手に石の配置を気づかせない
あかりって、何だか別作品に登場する「影の薄さ
金メダル級」のキャラっぽいですね。
その後の物まね対決やジェスチャー対決なども、
それぞれのキャラらしい戦いになっています。少し
アクションが派手な雰囲気なのは、アニメ向けの演出に
なっているからなのかもです。
後半でも、ドラム缶風呂とともに転がっていって
しまったあかりの旅もかなりのアドベンチャー
でした。ていうか深い森や急な坂道、絶壁などが
つながっているなんて。七森中ってどんな場所に建って
いるんでしょうね。
あかりに起きた大事件の影響で、京子と綾乃は
思わぬ形でスキンシップを深めます。綾乃はずっと
意識しまくりでしたけど、京子の方はどう思っていたの
でしょう? あれだけ近くでもじもじされているのを
見たら、それが単なる恥ずかしさなのか、それとも
自分に向けられた愛情の一つの表れなのか、気づいても
良さそうにも思います。彼女達の関係はどうなって
いくのでしょうね。まあそうすぐには変わらない
でしょうか。
関係という点では、京子に対する結衣の気持ちが
一瞬見えてくる場面があったように思います。千歳が
暴走してキス魔になってしまった時、京子が何とか
しようと立ち上がります。その危険な賭を見て、結衣が
思わず「京子!」と叫んでいました。
あのタイミングと、声の表情からは、何だか京子が
千歳にキスされるのを恐れているようにも感じられます。
京子の唇を他の誰かに奪われたくない、と、結衣は
考えていたりするのかな? いつもはテンション
抑えめの結衣の、本音がちらりと見えたような気も
します。
それにしてもチョコに魔物って、、、しかも魔物だけが
残ったっていうのもどうなの、という感じがしますね。
結衣のツッコミももっともだったかもです。
この場面では、千歳は妹の千鶴にも迫っています。
ここで気になるのは、千鶴がどう感じているか、なの
ですよね。千鶴は、姉の千歳が綾乃と結ばれるのを
願っている風でもありますが、家では姉と一緒にお風呂に
入ろうとしたり、姉の布団に潜り込んだりしています。
実は姉をとても慕っているのでは、とも考えられます。
それなら、千歳にキスされたらどう感じるのでしょう。
という所が語られても良かったと思うのですけれど、
あまり詳しく描かれていないです。
そしてあかりは、、、またせりふを失っています。
第5話の時と同じような状況になってますね。ごらく部
や生徒会の中での恋愛にはあまり関わっていない彼女は、
色っぽい騒ぎの時は、どうしても出番が控えめになって
しまうのかもです。
そんな感じで、この第12話もにぎやかに描かれて
います。が、(冒頭のミラクるん以外は)クライマックス
っぽい雰囲気はそれほどないですね。このすぐ次の週に
エピソードが続いても違和感がないぐらいです。
というかまだまだ語られていない部分がたくさんある
感じがします。あかりの姉のあかねをはじめとした、
アニメには登場していないキャラも原作にはたくさん
いますので、またアニメで続きを見られるようになると
良いですね。
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