« コミック百合姫2011年9月号 その3 | トップページ | 快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~ 第11話 »

2011年9月23日 (金)

猫神やおよろず 第10話

 いつも人間を見守り、人間達の、特に柚子の事を
大事にしている繭ですが、ここでは自分の身に何かが
起きつつあるようです。彼女の暮らしも大きく変わって
しまう可能性があるだけに気になりますね。その
暮らしについて、初めて見た天音からすれば不思議に
見えたかもしれませんが、その暖かさは、天音も
理解したのではないでしょうか。

 テレビアニメ「猫神やおよろず」、第10話
迷い猫オンジアース」です。
 猫神の天音は、蔵菊理姫命とともに緊張の表情で
身構えた。彼女達に向かって突進してくるのは、
ネズミの姿をした大量の根津魅、記憶のかけらを
食らう魑魅である。この月の世界での獲物は、月の蔵に
しまわれている記憶だった。この蔵を守護する蔵菊理
に、天音は守猫として仕えているのだった。この所
数を増やしてきている根津魅に手を焼きながらも何とか
退散させた天音は、柱の陰にまだ1匹残っているのに
気づいた。

 これまでの話数の中でも少し描かれていた月の蔵や、
蔵菊理、ツクヨミなどが本格的に登場していますね。
前から、繭の事では何か話し合っている感じの蔵菊理と
ツクヨミでしたが、その内容が明らかになりそうな
雰囲気です。
 でも天音が2人の会話から判断した内容って、どうも
本当の事とはちょっと違っているみたいです。その後の
場面では天音と繭の方がメインになってしまったので、
具体的に何が起きるのかはまだわかっていない感じ
です。

 エンディングの映像では、繭が月面に座って地球を
眺めている絵が描かれています。この後彼女がこうなる
という事? 本当の所はどうなのでしょうね。

 天音はどういうわけか、繭のいる八百万堂に顔を
出します。今まであまり面識もなかった所へ乗り込んで
いるのは、それぐらい月に居づらくなったから、なの
かもしれません。蔵を守るという役割さえ放り出す
ほどに。

 天音は、一般の猫(「ただ猫」と呼ばれているようです)
だった頃から大変な努力を重ねて、猫神の役目の中でも
かなり重要と思われる守猫にまで上り詰めました。その
経験は、彼女の自信にもつながっていたのでしょう。
でも決しておごっていたわけではなく、彼女は自分の
使命を懸命にこなしていました。
 そうしていたのは、地上では手に入れられなかった
暖かいものを、この月で見つけたからではないでしょうか。
普通の猫でいる間は誰からも見向きもされなかった
自分が、蔵菊理という素晴らしい女神に出会い、彼女を
助ける役目を授かった。仕事をうまくこなせば彼女が
優しい笑顔でほめてくれる。何よりも自分を必要
としてくれる事が、いつしか天音の支えになっていた
とも考えられます。

 その関係が変わるかもしれない、と思った時、天音には
言い知れない不安が走ったのでしょうね。彼女の思いは、
単に自分が役立たずだと言われてショックだったのか、
それとも蔵菊理への愛情を受け入れてもらえないと
感じてしまったのでしょうか。その辺りによっては、
百合な雰囲気も出てくるかもしれません。

 地上で天音が見た繭の姿は、とても自分の代わりを
任せようとはとても思えないぐうたらなもので、なぜ
ツクヨミが彼女を選んだのか疑わしくなるほどでした。
が、彼女は人間の世界に溶け込み、彼女の周りには
いつでも人間や神様がたくさん集まってきている。
自分の生きてきた中では想像もできなかった団らんや
暖かみが、そこにはあったようです。
 高天原へは帰りたくない、と言う、天音から見れば
理解できないこの女神に触れて、天音は何を考えるの
でしょう。また、繭本人も、ツクヨミやアマテラスの
申し出をどう受け止めるのでしょうね。彼女にとっては
八百万堂での柚子との暮らしはとても大切なものに
なっていると思いますので、彼女がどういう答えを
出すのかが気になります。

 このエピソードでは、最初の方で顔を見せていた
レギュラーキャラは、繭、柚子の他は、笹鳴とゴン太
ぐらいでした。また静かめな流れになるのかなと
思っていましたけれど、後で他のキャラも合流してます。
このにぎやかさが繭と柚子にはお似合いだなと思わせ
られますね。
 それと、「ナンプラーラーメン」の元社長と元社員も
登場しています。お店がなくなってるのは、、、やはり
しゃもがそうすべきだと判定したからでしょうか。

(ところでこの話数のタイトルは「迷い猫オンジアース」
です。そして第5話のタイトルは「颶風神オーバーラン」
、、、。この2つを組み合わせるとラノベやアニメに
なっている別作品を思い出してしまうのですけど、
まあ関係ないですよね。)

 後は、アニメ版では珍しく柚子が繭に手を上げて
ましたね。もしこの後繭がどこかへ行く事になった
としても、これが理由だった、なんて柚子が悩まない
ようにしてもらいたいかもです。
 笹鳴は最初からこのエピソードに関わっていて、
天音や月の蔵の事情もある程度つかんだと思われます。
、、、それに、彼女も猫神の一員なんですよね。繭と
近い立場にいる彼女が、今度の出来事に対してどう
関わっていくのかが気になる所です。繭との愛情を、
彼女には大切にしていってもらいたいものです。

・「猫神やおよろず」レビューリストレビューセンター

|

« コミック百合姫2011年9月号 その3 | トップページ | 快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~ 第11話 »

百合レビュー」カテゴリの記事

作品 猫神やおよろず」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 猫神やおよろず 第10話:

« コミック百合姫2011年9月号 その3 | トップページ | 快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~ 第11話 »