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2011年9月26日 (月)

くちびる ためいき さくらいろ 続第1話「ないしょの恋人」

 他の人には内緒にしなきゃいけない、でも相手を
慕う気持ちを抑え込んで何もないように振る舞う
なんてとてもできない、、、。この気持ちは疑いようも
ない、女の子同士の恋愛感情なのですよね。奈々と瞳の
間にある絆は強いものですけれど、それを抱いたまま
どうやって先へ進んでいけば良いのか、彼女達は考え
なければならないのかもしれません。

 発行双葉社コミックハイ!連載が再開された、
森永みるくさん作「くちびる ためいき さくらいろ」の
続編第1話「ないしょの恋人」を見てみました。
(なお、この作品はこれまでコミック百合姫などで
連載されていました。そちらの話数と区別するため、
ここでは「続編第1話」などのような表現としています。
それから、これまでに制作された9話分については、
現在すべてが無料でネット配信されています。)
 3月のある朝、小林奈々は急いでバス停へ向かって
いた。そこで待っていたのは、幼なじみの藤森瞳。
2人はそれぞれ桜海女子中学高等学校、東峰女学院
という別々の高校に通っている。双方のテスト期間が
明けた今日は、やっと2人そろって登校できる。
バスに乗ってお互いの学校の事を話す2人は座席で
手をつないでいる。それに、瞳が落とし物をしたと
言って座席の下を2人で探っている時に、2人は
キスをする。そう、彼女達は恋人同士なのだ。

 以前の連載での最新エピソード「月に願いを」では
奈々と瞳は2年生になったばかり、という状況
でした。が、ここではちょっとだけ時間が戻って、
3月のエピソードになっています。
 「チョコレート キスキス」でお互いにチョコを
送りあった2人ですが、ここではホワイトデーの
プレゼントが瞳から奈々に渡されています。彼女達の
関係は順調なようですね。

 一緒にいる時に手をつないだり、プレゼントを
送りあったり、それぐらいなら女の子同士でする
場合もあるでしょう。でもそれが、キスや、それ以上に
なったとしたら。奈々も瞳も、自分達の関係があまり
一般的でないのはわかっているようです。彼女達が
2人きりの時にしている事はまだ他の人に知られて
いないみたいですが、ばれたらどうなるかは、何となく
予想できているのでしょう。

 それでも奈々と瞳は、この関係を続けています。
それは2人にとって相手が大切な存在で、愛しくて、
いつでもふれあっていたいと思っているから。
他の誰がどんな事を言おうと、彼女達の胸にあるこの
気持ちは少しも変わらないのでしょう。

 他の友達とはちょっとつきあいが減ったり、時には
嘘をついたりしてしまうかもしれない。それは苦しい
事で、友達には申し訳ないと思いながらも、やはり
彼女達はお互いとの関係を一番にしたいと思っている
みたいです。

 このままとてもうまく事が運んで、2人の関係が
周りに知られず、友達づきあいもうまくしていきながら
大人になれる可能性も、もしかしたらあるかも
しれません(2人は、大人になって一緒に住める
ようになるのが当面の目標のようです)。ですが、
あふれる愛情は隠しきれない場合もあり、仲の良い
友達にほど、先に知られてしまう事も考えられます。
 奈々の方はまだ大丈夫そうですけれど、瞳の方は
後輩の加賀見や同級生の子(髪を2つに結んでいる
女の子です。第1話から登場しているのですが、
名前がまだ出てきていませんね、、、)も、瞳達には
注目し始めていますので。例えば「天国に一番近い夏。
では、桜女の招待試合として東峰が来ていましたから、
奈々が瞳の近くにいても不思議には思われなかった
でしょう。でもこのエピソードでは城北女子との
練習試合ですから桜女とは関係がないとも言えそう
です。そこで奈々が瞳のそばにいたら、怪しまれて
しまうかもしれません。

 この作品が連載再開される時に気になっていたのは、
どういう形で掲載されていくのか、という事でした。
最初の頃は「短期集中連載」と言われていたため、あまり
じっくりとは読めないのかなと思っていました。その後
「短期集中」という表現は少なくなっていたのですが、
この第1話の最初に思いっきりこの言葉が書いてあり
ますね。この流れからすると、2人の関係が友達や
後輩にばれそうになって、あるいはばれてしまって、
どうするのかを2人で決めて困難を乗り越えようとする、
ぐらいのストーリーを、5話ぐらいでまとめていく、
みたいな感じでしょうか。「奈々と瞳の関係を中心に
描いていく」みたいにも書かれていますので、ますます
そんな気もしてきちゃったり、、、。
 できれば長く続けていってもらいたいようにも
思います。それに、奈々と瞳以外にも、女の子同士の
恋愛感情を抱えて揺れ動いている女の子達がたくさん
いますし、そちらの物語ももっと見てみたいですね。

 例えば奈々のクラスメイトの阿倍なるみ(三つ編みの
女の子です)は、演劇部の先輩の橘と相思相愛に
なっています。けれど橘は3年生、もう桜女からは
去ってしまっているようです。でも愛情を分かち合って
いるなら、休みにスケジュールを決めて会ったり、
一緒に携帯を買ってたくさんメールをやりとりしたって
いいですよね。
 でもこの話数で描かれている感じでは、なるみと橘の
間の距離がとても大きくなってしまっているように
見えます。しかも「卒業式に薔薇をまく」とか「電報」
みたいに、ややコミカルな方に向いてしまっている
ようで。
 なるみと橘だって自分達の恋愛感情には気づいた
はず。なので、できれば彼女達にもちゃんと恋愛させて
あげてもらいたいように思います。

 という事で他のカップルの関係を考えると、割と
待ったなしになっている人達が多いような気が
します。奈々達が1年生なのに対して、3年生の人達が
けっこういるみたいです。もし来月になって皆進学
したら、離ればなれになってしまう人達も出てきそう
です。3月の時点での各キャラの学年をちょっとまとめて
みます。

ともだちじゃなくても。
 小林奈々(高1)、藤森瞳(高1)
キスと恋と王子様。
 阿倍なるみ(高1)、橘(高3)
いつかのこのこい。
 鈴木千里(高3)、水城(高3)
天国に一番近い夏。
 小松(養護医)、加藤なつか(永遠の16歳?)
ホントのキモチ。
 野坂(高3)、遠藤みちる(高2)
くちびるにチェリー
 ちはる(高3)、絵里(高3)

 といった感じで、1年が3人、2年が1人、3年が6人、
先生が1人、永遠の16歳が1人、でしょうか。
やはり3年生が多いですね。彼女達が全員卒業してしまったら
寂しくなりそうかも。桜女は付属の短大と四大があるそう
ですから、そこに進学する人がいたら寄り添っていられる
かもですね。
(ところで東峰の方なのですが、前のシリーズでは正確な
学校名が出ていなかったように思います。この話数では
そこが明らかになっていました。「東峰女学院」という
らしいですね。長い間わからなかったのですっきりしました。)

 とまあそれはそれとして、できればそれぞれの恋愛模様を
見てみたいです。掲載誌の関係なのか、ややコミカルで
お色気も強調された演出になっている感じもしますが、
この作品はしっとりした雰囲気の中にある女の子同士の
強く惹かれあう感覚が描かれているものだと思いますので、
そこをキープしていってもらえれば、という気がします。
表紙イラストの主線を和らげた感じや、題字のフォント、
桜の花びらをあしらったデザインなどにはそんなイメージが
たっぷり含まれていると思いますし、そこをより広めて
いってもらえたら良いかもです。

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