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2011年7月13日 (水)

つぼみ Vol.11 その3

 「プライベートレッスン」は、たまこととりこの
関係が変わっていきそう? 姉妹のような関係の
彼女達ですけれど、恋人同士になれるならうまく
いってもらいたいですね。「しまいずむ」は、芳子
が行動的になっています。それに合わせるかのように
舞も黙ってはいられなくなっているようで、彼女
にも実は百合な感情があるのでしょうか。

 発行芳文社による百合アンソロジー「つぼみ」の
Vol.11を見てみました。以前に別の記事でも書いて
いますので、よろしければそちらも見てみてください。

つぼみ Vol.11
つぼみ Vol.11 その2

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・恋するシュガーコットン(天堂きりん)
 男の子の千明は、今は女の子として小学校に
通っている。事実を受け入れられない友達から
非難されていた時、美しい大人の女性、清香が
現れて、彼女達を戒めた。
 前半ではどうなるかと思われましたけれど、後半
では清香と梨花の切ない百合な関係が描かれて
いますね。女性同士では決して手に入れられないもの
を求めてしまった梨花ですが、ほしいものがもし
それだけなら、清香との関係を崩さずにいる事も
できそう、、、ですけどそう簡単ではないのかも。
(この作品については以前コメントをいただいて
やや不安な部分もあったのですけれど、百合も
きちんとあって安心(?)しました。)
 自分をどう呼ぶか千明に決めさせようとする
清香は、何か「形」にこだわっている感じもします。
女性同士の恋愛という、形にとらわれない行動
をしている彼女でも、譲れない部分はあるの
でしょうか。

・わんらぶ 第3話(杉浦次郎)
 人間になったモプコへの愛情表現が過剰なため
彼女に嫌われる、という夢を見た夢子。現実には
そんな事はないのだが、なぜか気分は優れず、
モプコの散歩も妹の純子に替わってもらった。
 確かにモプコへの愛情を持っていて、彼女が
人間になった事を夢子はとても喜んでいました。
が、ここでの彼女の雰囲気はなぜか重苦しい
ですね。早く自分の気持ちを決めないと、純子に
モプコを奪われちゃうかも。、、、と、心配する
ほどモプコは純子を気にかけていない?

・トランスフォーム☆ガール(かずといずみ)
 お昼休みを喜ぶ高2の相原なつき。すると
クラスメイトの小野凛子が静かに立ち上がった。
保健委員のため保健室に行くのだという。
早弁して暇だったなつきはついて行く事にする。
 興味本位で踏み込んだ昼休みの保健室は、
めくるめく百合の世界、、、だったりするのかも
ですね。なつきはとても驚いていますけれど、
その前に凛子のりりしい姿にときめいても
います。実は彼女も十分に素質を持っているの
ではないでしょうか。
 百合な恋愛感情が中心、というよりは、
コミカルさの方に比重があるようです。
「あとは私が」が笑えました。

・プライベートレッスン #6(ナヲコ)
 羽田にもらった言葉を胸に、たまこはとりこの
部屋へと足を運んだ。遅い時間帯だったため
ピアノのレッスンはできないと言うとりこを
見つめ、「とり姉に会いに来た」とたまこは答える。
 姉のように慕ってきたとりこへの本当の
気持ちに、たまこは気づき始めているようです。
とりこの方も何だか神妙になってしまって、
もしかしたら彼女も何かを感じているのかも
しれません。何かが起きそうな予感ですが、
詳しくは次回、でしょうか。

・しまいずむ その16 まんかい(吉富昭仁)
 きれいに花の咲いた桜の木の下で、舞の作った
お弁当を食べる桜。遥と芳子はなぜか2人から
遠く離れ、双眼鏡を使って妹達の姿を眺めては
喜んでいた。
 ついに芳子が桜へ直接的な行為をしようと
し始めている? 今まで眺めるのが精一杯だった
彼女と遥でしたが、何かが変わる前触れなの
でしょうか。そして舞の行動も確信的になって
きているかも。芳子を止めるという意味と、桜と
一緒にいたい、という気持ちの表れ、でしょうか。

・「つぼみ」レビューリストレビューセンター

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