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2011年7月14日 (木)

戦国乙女~桃色パラドックス~ 第13話

 ストーリーの流れは、「慣れない異世界で奮闘
するヒロインもの」ど真ん中という感じもありますね。
「そして冒険は続く」みたいな演出もあったりますし。
ヒデヨシとしては、あの戦国の世界で過ごした
日々は、大切な思い出になるとともにこれからにも
つながっていくのでしょう。百合的には、、、
ミツヒデとイエヤスに期待、でしょうか。

 テレビアニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」、
第13話「陽光乙女」です。
 安土城の周りで、ノブナガをはじめとする武将達や
ハンゾウ達が、せわしなく立ち働いている。崩れ
去った天守閣の瓦礫を片付け、城としての機能を
取り戻すための作業だ。自分の居城を失ったにしては、
ノブナガの表情は晴れ晴れとしている。武将達も
喜んで復興に手を貸している。この惨状の原因を
作ったイエヤスも、今はおとなしくなり、ノブナガ
になついていた。ヒデヨシは、彼女達の元気な姿を
見て、自然と笑みがこぼれるのだった。

 壊れてしまった建物を片付けている場面で、瓦礫
の中にかまどがそのままの形で残っているのが
描かれています。かまどはもともと火を扱うための
ものですから、例えば火事があっても焼け残る
場合が多いのかもです。
 思い出してみると、第1話でヒデヨシがこの世界に
飛ばされた直後、野盗に襲われた村の場面でも、
火事が収まった後の村の家には、かまどが残って
いました。それと、オープニング曲の映像でも、
似た状況が描かれていますね。

 以前第7話では、ノブナガとミツヒデが領民の
ために巫女の舞を奉納する、と話していました。
彼女達が大切にしている領民は、農業をしていて
食べ物を作る人達ですよね。
 また、この再13話では、ノブナガの領国の
ご飯が気に入っているシンゲンが、ノブナガ達を
手助けしたお礼に料理のできる女性を1人、
自分の国へ連れて帰ろうかと言っています。彼女の
言い方は、半分冗談のようで、半分は本気っぽい
感じもしますね。
 食事というものはこの世界では大切で、戦いに
明け暮れている武将達にとっては、誰か自分以外の
人が作ってくれる料理はとても嬉しいのでしょう。
この世界では作る方も食べる方も女性ですから、
料理が百合な関係を取り持つ場合もあるのかも
です。武器が戦う女性達の象徴なら、かまどは
料理を作る女性達の象徴とも考えられそうです。
 ところでシンゲンは、本当に誰か料理係の
女性を連れ帰ったのでしょうか? あの場面で
シンゲンが自分の考えを話した時、隣に座っていた
女性が「え?」と反応していました。頬を染めた
あの表情からすると、「それなら私を連れてって」
という密かな意思表示だったのかも。

 武将達の間の百合な関係で言えば、第10話以降
ぐんぐん近づいていったノブナガとミツヒデが
やはり注目なのでしょう。マサムネが意中の女性を
落とす方法をミツヒデに伝授してましたけど、
もしそれがうまくいけば、2人はラブラブになれるの
でしょうね。
 それにしてもマサムネって、ヒデヨシと同じ
世界出身の伊達先生なわけですよね。その彼女が、
女性が女性を陥落させる方法を知っている
という事は、彼女も百合な恋愛をする人だったの
でしょうか? それとも戦国の世界に行った後、
誰か愛しい人を見つけていたのでしょうか。

 ノブナガとミツヒデに続いて急浮上してきたのは、
イエヤスですね。「ノブナガお姉様」にはぞっこんの
ようで、これからもノブナガの所にはちょくちょく
顔を出しそうな雰囲気です。
 これを見て困っているのは、ヨシモトのようで。
今まで自分を「お姉様」と言っていたのに、突然
寝返られて戸惑っている感じがします。
 でもヨシモトの場合は、完全な三角関係になるほど
イエヤスに恋愛感情を持っている雰囲気では
なさそうにも思えます。本当に妹のように思って
いただけ、なのかな。これから嫉妬の炎が燃え上がるか
どうかは、何とも言えなさそうです。
 それにヨシモトは、第7話で書いていた百合小説の
中で、自分とノブナガが結ばれる筋書きを考えて
いました。そこから考えると、ノブナガをめぐって
イエヤスと三角関係になる可能性も? どうなるの
でしょうね。

 この話数は、いろいろな百合カップルの方向性を
見せている感じです。が、主人公のヒデヨシ(佳乃)
については、あまり恋愛に関わる所まではいかなかった
ようにも見えます。ノブナガとの絆も、見知らぬ
世界で仲良くなれた人との、離れづらい気持ちが
表れてきているもののように思えます。

 ヒデヨシとマサムネは、自分達が本来いるべき
世界へと戻っています。佳乃がトラブル体質なのも
相変わらずですね。学校にはとくにゃんとあけりんも
いて、伊達先生に遅刻をたしなめられるのも同じ
です。
 が、伊達先生の手元には、時間と空間を超える
力の源が置かれています。彼女がもしまた、自分の
家系の再興を願うのなら、新しい強大な力を手に
入れる旅へと出る事ができるのでしょう。
 それは、イエヤスがまとった「深紅の甲冑」の
ような悲劇を繰り返す元にもなるかもしれません。
でも今度は、悲しみが大きくなる前に、誰かが
彼女を止めてくれる事を期待したいです。その人が、
家の再興という伊達先生の野望を上回るような
魅力を持った女性だと良いですね。そこから
伊達先生の百合な恋愛も始まるのかも。

 そしてヒデヨシは、、、。何かまた新たな世界への
冒険の予感もあります。今度はそこで、彼女も
意中の女性に巡り会えると素敵かもです。

・「戦国乙女」レビューリストレビューセンター

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