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2011年7月24日 (日)

その花びらにくちづけを 「玲緒っぽいらじお」第11回

 ゲストは、、、登場されてはいるのですけれど、
限定的ですね。玲緒にとっては前に逆戻り、いえ
前回が麻衣だっただけにマイナスになりそう?
でも本人は、これをチャンスと考えて落ち着こう
としているようです。ここは焦らずに、ずっと
麻衣と一緒にやっていけるような雰囲気が作れれば
良いですね。

 サークル「ふぐり屋」さんによる百合作品シリーズ
「その花びらにくちづけを」より、ヒロインの1人、
川村玲緒をパーソナリティとしたWebラジオ、
玲緒っぽいらじお」の第11回です。声の担当は
杏花(あんずはな)さんです。
(なお、「その花びらにくちづけを」のシリーズは
年齢に制限がありますが、ラジオ番組の方には
制限はないようです。また、同じ学校を舞台にした
全年齢対象シリーズ「はなひらっ!」もあります。)

 公式サイトの「お知らせ」のページに「今週の
ゲストもあの人が登場」とあったため、玲緒と麻衣の
トークがまた聞けると思っていました(その期待も
あっていつもより早めに聞いていたりします)。けれど、
オープニングドラマでは玲緒が1人でせりふを、、、。
トークが始まっても彼女以外は出てきません(いえ、
「お菓子のゲスト」の抹茶ロールケーキはあった
ようですね)。
 どうしたのかなと思ったら「むにゃドラ」で麻衣が
登場していますね。たぶん番組的にもいろいろ都合が
あるのでしょう。でも2人のドラマが聞けたのは
何にしても良かったのかもです。(できれば麻衣には
パーソナリティとしてもトークしてもらいたい所です
けれど、、、。)

 さてオープニングドラマでは、麻衣の密やかな
願いが語られています。麻衣は、弟と妹がいる沢口家の
長女な事もあって、つい人の世話を焼いてしまう癖が
あるらしいですね。玲緒を深く知るようになったのも
それがきっかけですし、彼女と恋人同士になった
今でも、ちょっとした事があるとつい玲緒に手を
貸してしまうみたいです。
 玲緒にとって麻衣がかまってくれるのは嬉しい
はず、なのですが、なかなか素直にその気持ちを
口にはできないようで。「恋人なんだから妹みたいに
扱うのはやめて」という言葉は、実は自分の思いを
正確には表していないのでしょう。
 そんな玲緒に対して、麻衣は「自分も甘えられる
姉がほしい」みたいな事を言ったらしいです。
これには玲緒は動転してしまったようで、玲緒からは
つい本音が出ていました。

 麻衣が、本当にお姉さんのような人に甘えて
みたいと考えている可能性はあるでしょうか。
麻衣は、単に玲緒を引っかけて本心を言わせるため
だけにそう言ったのかもしれません。でももし
誰かに甘えたいと感じているなら、その時はやはり
玲緒が、麻衣に優しくしてあげられると良いかも
ですね。
 このドラマの中で玲緒は、麻衣には自分を甘やかす
役目がある、と決めつけようとしている感じです。
が、これはわがままを言っているだけではなくて、
いつも通りの麻衣に戻ってほしい、という願いが
込められている気がします。
(なお、ドラマの後では、玲緒は「お姉さんデビュー」
という言葉を使っていました。たぶん彼女としても、
クラスでお世話になったり甘えさせてもらっている
麻衣を、今度は自分が優しく包み込んであげたいと
考えているのかもです。)

 ドラマの後のトークでは、前回の事情が語られて
います。ずっと望んできた麻衣が本当に登場し、
あまりにも興奮したため、玲緒は激しく手が震えたり
などしていたらしいです。確かに、第10回
トーク中では、麻衣が玲緒を心配している所が
ありました。
 やはり玲緒にとっては、麻衣と一緒に番組を
できるのはそれぐらい重要な事なのでしょうね。
第10回を聞いていても、あちこちからその感覚
が伝わってきます。トークの途中で話題を麻衣に
任せようとするのも、玲緒が麻衣と一緒に番組を
作っていこうと感じていたから、とも言えるのでは
ないでしょうか。

 でも進行が少しちぐはぐになったり、言いたい
事がうまく言えなかったりするのは、玲緒自身が
ラジオのパーソナリティをつとめている自分を
考えた時、あまり良くないと感じているのでは。
ラジオをもっと発展させていく、そして麻衣がいつ
来てもばっちり迎えられるようにする、そのために
自分がもっと上手に進行できるようにしたいと
思ったのかもです。

 お便りの紹介では、「玲緒麻衣だいありぃ」の
続編を制作してほしいという要望が複数のリスナー
の方から届けられています。「玲緒麻衣だいありぃ」
は、「~あなたと恋人つなぎ」のアニメ版の制作を
記念してニコ動で配信されている映像作品ですね。
今の所第10回までが作られています。

 この動画では、玲緒と麻衣の甘々なやりとりが
描かれていますね。内容的にも年齢に制限は
かけられていないようで、ゲームを知らなくても
こちらを見ている人はいるのではないでしょうか。
 この10回の中では、ミカ女で携帯電話の持ち込み
が許可されたのを機会に、玲緒が麻衣とラブラブメール
をするために携帯電話を買いに行く、という内容が
描かれています。もう部屋にいてもお店へ行っても
彼女達のラブラブな雰囲気が全面に出ていますね。
 制作側としては、作るとしても準備がいろいろと
必要なのでしょう。ですが、彼女達の愛情がたっぷり
詰まったエピソードはまた見てみたいかもですね。
それと、他のカップルの物語などもあると楽しい
かも?

 ちょっと面白そうと思えたのは、前回配信されて
いない部分について玲緒が言っていた事でした。
2人で、携帯電話を買ったのは去年だっけ、とか、
水着を買ったのは、、、なんて話したりしていた
そうです。これはキャラとしてではなくキャスト
としてお2人が話されていた事なのでしょう。
それがストーリー上の玲緒と麻衣にも重なるようで
何か面白い気がしました。

 他のお便りでは、3月の大地震で被害にあった
リスナーの方からもメールが来ています。この
番組では、被災した人達に向けて、杏花さんがご自分で
スタジオを借りて収録された「すぺしゃる」も配信
されています。被災した方達の中にはまだまだ
影響を受けていらっしゃる人達も多いと思います。
そういった人達も、このようなラジオを聞いて元気を
出していけるようになると良いですね。

 「ミカ女文芸部」では、某有名な遊園地の名前にも
なっている人の名言が紹介されています。玲緒が
(というか杏花さんが?)ネズミ的な声で、この言葉を
言い直してました。
(また、麻衣と一緒にその遊園地に行きたい、と玲緒は
言っていました。以前にも確かそういう要望を出していた
事があった気がします。それなら例えば、番組で
2人の遊園地行きをレポートしてみる、とか?)
 「その花」的に考えれば、この作品には完成がない
から、ラジオも含めてずっと続いていく、という事に
なるのですね。そしてとの時玲緒の隣には、やはり麻衣が
いて一緒に番組を担当してもらいたいらしいです。
 旋回のエピソードとして言われていたのは、麻衣が
あまりにも「できる子」な事もあって、玲緒がうまく
進行できない所で思わず笑ってしまったりしていた
ようです。音声では特にそんな風には聞こえていない
感じでしたけれど、たぶん現場ではそういう雰囲気が
あったのでしょう。麻衣に甘えがちな玲緒も、これ
には奮起したのでは。とはいってもこれまで麻衣が
ゲストでなかった回では割ときちんと進んでいた気も
しますね。なので、今度は麻衣がいてときめいていても、
進行がうまくできるようになる、というのが目標に
なるのかもです。

 他の名言では、「その花」より、楓の言葉が紹介
されていました。が、この言葉はさすがに玲緒的には
うまく言い直す事ができなかったようですね。というか
それ以前に、これは楓のせりふなのか、それとも
「っぽい人」の方が言っていたのかが気になっていた
みたいです。確かに、さすがにこの言葉は「率直」っぽい
かもです。玲緒としてはこれは恥ずかしいのでしょう。

 その後は、前回に続いてた告知が行われています。
「第3回SHK総選挙」の投票案内ですね。好みの
キャラに100票を割り振って投票する事ができる、
というものです。投票の受付は公式サイトのメール
フォーム
から行っているそうで、キャラへのファン
レターと合わせて「どんどしどんどしどしどしどしん」と
募集しているとの事です。

 そして「むにゃドラ」では、、、麻衣が登場、ですね。
2人でラブラブな時間を過ごした後、という場面で、
いつもより少し大人っぽいかも?
 玲緒はもっと2人でいたいのに、無情にも麻衣には
学校からの呼び出しが。電話に答えている麻衣の
様子と、その後の2人の会話って、何というか会社に
急な仕事で呼び出された恋人と、残される相手、
みたいな感じもしました。麻衣は基本的に世話好き
ですから、誰か困っている人がいればどうしても
放ってはおけないのでしょう。玲緒もわかっては
いると思いますが、気持ちとしては「私と学校、
どっちが大事なの?」という思いを強調したい所なの
では。麻衣も、玲緒の気持ちを汲んで優しくしてあげ
られると良いですね。

(そういえばドラマの後、玲緒が「『むにゃむにゃドラマ』、
略して『むにゃドラ』でした」と紹介してました。
このコーナーの正式名称が言われたのって、初めての
ような?)

 ドラマについて玲緒が言っていた所では、麻衣が
パーソナリティとして参加していない事に対する
気持ちが表れている感じがします。自分が麻衣と
仲良くしている夢であれば、多少色っぽい場面でも
許せてしまうかも、という、、、。こういうのを聞くと、
玲緒にとって麻衣は大事な存在なんだと思えて
きますね。

 リスナーとしてはやはり玲緒と麻衣のトークを
聞きたい所ですけれど、これからはどうなるの
でしょう。少なくとも玲緒は、たとえ次が1人でも
パーソナリティをちゃんとやりたいと思っている
ようです。その気持ちがあった上で2人が一緒に
トークできるようになると良いですね。

・「その花びらにくちづけを」レビューリストレビューセンター

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