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2011年7月16日 (土)

快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~ 第1話

 他の人達には内緒の「ツインエンジェル」の役目も、
遥と葵はお互いがそばにいるから続ける事ができるの
でしょう。家でも学院でもいつも一緒の2人の間を
引き裂けるものなんてない、と思いたいのですが、
葵には何かのつとめが託されているようでもあり
ます、、、。それが明らかにされた時、遥はどのような
行動を起こすのでしょうか。

 テレビアニメの放送が始まった「快盗天使ツイン
エンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~

の第1話を見てみました。サブタイトルは「問答無用!
ツインエンジェル登場
」です。
 夜のとばりが降りた波止場、コンテナに野菜を
積み込む怪しげな男達の影が見える。盗んだ高級野菜
を闇市で売り飛ばし、大もうけをしようと企む盗賊団が
暗躍しているのだ。しかし、その野望に待ったをかける
声が、どこからともなく響いてくる。見上げる盗賊団の
目に映ったのは、赤いコスチュームと青いコスチューム
を身にまとった2人の少女だった。彼女達の名は
「ツインエンジェル」、街の平和を守る正義の使者だ。

 もう、アバンからオープニング、本編、エンディングに
至るまで、遥と葵の仲の良さがそこかしこにあふれて
いますね。変身している時もしていない時も何かあるごとに
2人は手をつないでいます。2人にとってそれはもう
自然な事であり、同時に、相手を感じられる大切な仕草
なのでしょう。彼女達の中では、お互いが一番安らげる
相手なのでしょうね。

 オープニング曲とエンディング曲の映像では、たぶん
2人の普段の様子や考えている事が描かれているのでは
と思われます。オープニングでは、最初や最後の場面で
遥と葵がそれぞれ1人でたたずんでいますが、すぐに
相手が現れて2人になります。これは、寂しさを感じた
時でも、いつも相手がそばにいてくれる、という意味
なのでしょう。
 教室では、机をくっつけて2人で1冊の「数学I」の
教科書を見ています。お昼になればお弁当のおかずを
交換。そのやり方はやはり「あーん」ですね。隣り合って
座るのではなく向かい合って座っているのは、最初から
お互いに食べさせあう気満々だからかも?
 エンディングでは、クルミも一緒にいて3人で空を
飛ぶようなファンタジックな映像になっています。
本編ではまだクルミは登場していませんが、彼女達
3人は、同じエンジェルとして仲良くなっていくの
ではと思えます。
 それでも、星に腰掛けたレッドエンジェルが見上げる
空に映るのは、葵の姿、ブルーエンジェルが見るのは
遥の姿なのですね。周りでどんな事が起きても、2人は
いつもお互いを見ている、と示しているのでは。

 本編での2人は、既にツインエンジェルとして活動を
始めているようで、遥が葵の家に住んでもいるらしい
です。そうなったきっかけは語られてはいません
(もしかしたら8月発売予定のPSP用ゲームで描かれるの
かもです)が、彼女達はその状況をきちんと受け入れて
いるようですね。
 ツインエンジェルの仕事は簡単なものばかりではない。
自分達の身に危険が及ぶ可能性はいつでもある。、、、
でも、2人で一緒に戦う限り、遥も葵も、絶対に相手を
傷つけさせたりはしない、そう思っているのでは
ないでしょうか。

 実際の所、迷子の子犬探しをするぐらいであれば、
2人とも落ち着いて仕事ができるのでしょう。ですが
ここで目の前に立ちはだかったのは、巨大なメカと
危険な兵器を使う謎の組織。しかも狙っているのは
単なる金品ではなく、聖杯のかけら、セブンアミュレット
です。
 この事については、遥達本人よりも、聖チェリーヌ
学院長の美佐枝(葵の大叔母でもあります)の方が
重く見ているようです。聖杯の秘密を知っている
ともなれば、一筋縄でいく相手ではない、と。
 しかしながら、そんな状況であっても彼女は遥と葵を
戦いの場へ送り出さなければならないようです。たぶん、
聖杯を守り抜くだけの力を持っているのはツインエンジェル
だけで、エンジェルに変身するのが遥と葵の定めだから
なのでしょう。

 ティアラを護衛するためにツインエンジェルに変身
する時の2人は、楽しそうにしていて、うふふ、と
笑い声がこぼれるほどでした。戦いの場へ行く前に
変身するタイプのヒロインだからそうなっているの
かもですね。
 彼女達が苦しまずに自分達の仕事をこなせれば
良いのですけれど、、、そううまくはいかないみたい
です。「女の子にしか効かない」という怪しげな武器
のために、コミカルな絵柄ではありますが、2人は
大ピンチに陥ってしまいます。

 彼女達に救いの手を差し伸べたのは、、、仮面の青年、
ミスティナイト、ですね。でも颯爽と登場した割に、
やった事はといえば、リモコンのスイッチをオフに
しただけ? そこに派手なアクションと「はぁっ!」
というかけ声が加わって、ここもコミカルな感じに
なってますね。
 サロメの手下のアレキサンダーはミスティナイトを
かなりこき下ろしていましたけれど、アレキサンダーも
けっこう笑いを誘う振る舞いをしてますね。「サロメ」
という名前の発音も何かちょっと不思議な感じでしたし、
バトルの場面であってもあまり深刻になりすぎない
ようにする演出なのかもです。

 コミカルという点では、学院の日常風景にも似た
雰囲気がありますね。スクープを狙って常に目を
光らせているのに写真がうまく撮れない新聞(しんもん)
やよいや、何もない所でも転んでしまう、猫耳帽子が
ポイントの戸持娘(ともちにゃん)など(この話数では
なぜかエビをお皿に載せてました)、個性的なキャラが
たくさん出てくるようです。彼女達の巻き起こす
イベントも、作品を盛り上げていくのでしょう。

 そういう考えで行けば、絵に描いたように女子達に
もてまくる如月唯人(きさらぎゆいと)も、ミスティ
ナイトばりに何かやってくれそうでしょうか?
ちなみに遥は唯人を意識してしまっているようですね。
この2人がつきあう、みたいな展開もあったりするの
かな。でも、これだけもてているキャラの場合、遥
だけに深く関わっていくのは難しいようにも思えます。
ちょっとひいき目かもしれませんけれど、できれば
遥は葵とより仲良くなっていってもらいたいもの
です。
 そういえば作中で、休み時間なのでしょうか、2人が
お手洗いに入っている場面がありました。仲の良い
友達と一緒に、というのはイベントとして描かれる
場合がありますが、ここでは彼女達は同じ個室に、、、。
まあ内緒話をするためなのでしょうけれど、2人
同時に個室から出てくる所を他の誰かに見られたら、
ツインエンジェル以前に別の意味で噂になりそう?
というか出てきた後2人は普通に水道で手を洗って
いましたけれど、手を洗うような何かを同じ個室で
したの? と、つい勘ぐってしまいそうになります
、、、。

 唯人の前に出ると緊張してうまく話せなくなって
しまう遥。葵はそんな彼女を見て、「相変わらず
唯人様の事、苦手なんですね」と言っています。
遥の様子を見れば、彼女が唯人を意識しているのは
明らかだと思われます。が、葵はなぜか「苦手」という
言葉を使っています。これはどうしてなのでしょうね。

 わざとネガティブなイメージの単語を言う事で、
遥がその言葉に反論する形で、自主的に自分の気持ちを
言えるよう、背中を押してあげた、とか? そうで
なければ、唯人を見てすぐぎこちなくなってしまうのは
苦手意識の表れなんだ、と遥に印象づける事で、
唯人への好意を目覚めさせず、常に自分の方を向く
ように仕向けている、とか、、、。

 まあ葵の場合は、純粋に遥が唯人に対して持って
いる淡い気持ちを応援しているのでしょう。だから
遥が自分の気持ちに気づけるように取りはからって
いるのかもしれません。
 でも、もし遥が自分の思いに素直になれたとしたら、
葵はどうなってしまうのでしょう。遥とふれあう時間が
少なくなってしまったら、、、。いえ、そういう事は
ないと思いたいですね。

 戦いの場面で、レッドエンジェルは運動神経の良さを
生かした多彩な技を繰り出しています。エンジェル
パンチは腰が入った短距離型、エンジェルアタックは
全体重をかけて放つ攻撃、そして必殺技のエンジェル
トルネード。フットワークの軽いレッドエンジェルは、
どこから飛んでくる攻撃でもひらりとかわして一瞬で
反撃に転じています。
 一方のブルーエンジェルは、遠距離から正確に狙いを
定めて発射するエンジェルアローが、相手の攻撃を
封じ、味方を助けているようです。、、、けれど、ここでは
それ以上の技が発揮されていないですね。身体能力も
レッドエンジェルには及ばないようで、攻撃されたら
紙一重でよけるのがやっとみたいです。(そういえば、
最初に盗賊団と戦った後、その場を離れる時も、レッド
エンジェルが先に飛んで、ブルーエンジェルはその後を
ついていっている感じでした。)

 もしブルーエンジェルが1人だけで戦うなら、ピンチの
連続、、、。どころか相手にねじ伏せられてしまう危険も
あるかもしれません。
 彼女を助けられるのは、レッドエンジェルだけなの
でしょう。それにレッドエンジェルだって、ブルー
エンジェルの冷静さと機転にはいつも助けられているの
では、と思えますね。彼女達は、自分達でも言っている
ように、2人だから強さを発揮できるのでは。
 戦うヒロイン2人組、というシチュエーションだと、
一緒に技を繰り出したり、コンビネーションを生かした
必殺技などがあったりする気がします。ですが彼女達の
場合は、それぞれがかなり違ったタイプのスキルを
持っていて、それをうまく補い合いながら戦うのが
特徴のようですね。お互いの欠けているもの埋める事で
強くなれる、というのも素敵なのでは。

 もう一つ、気になるのが、「天ノ遣(あまのつかい)」
という言葉ですね。これは葵に課せられた役目らしいです。
それが何を意味するのかは、作中ではまだ描かれて
いません。けれど、この役目は遥と葵の立場の違いを
際立たせるものになりそうにも考えられます。
 その違いが明らかになった時、2人はそれでも一緒に
いる事を望む、と期待したいです。まあ実際に「天ノ遣」
がどういうもので何が起きるのかはわかりませんが、
何ものも彼女達を引き離せない、と思いたい所です。

 オープニングの映像の中で、遥と葵が手を握りあう
場面があります。一度お互いにふれあった手を、葵が
握り直していますね。葵は、自分の身の上で不安になる
事があって、遥にすがりたい気持ちを持っているのかも、
と感じられます。遥には、葵の不安を打ち消してすべて
を受け止めてあげられるようになってもらえたら良い
ですね。

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