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2011年7月18日 (月)

ゆるゆり 第2話

 ごらく部のメンバーには個性的な女の子達が
多いわけですが、生徒会の方も負けてはいない
ですよね。それに百合な関係性も多いようです。
この2組がぶつかり合ったらかなり激しい事に
なりそうですけれど、一番得をするのは、千歳?
妄想だけではない百合模様が、ときめくような
間を持って描かれていくと良いですね。

 テレビアニメ「ゆるゆり」第2話、
私とあなたと生徒会」です。
 七森中生徒会副会長の杉浦綾乃は悩んでいた。
今度のテストでも、学年1位をとれなかったのだ。
1位はまたしても歳納京子。日頃勉強をしている
姿を全く見せない彼女になぜ勝てないのか、綾乃
には不可解でならなかった。が、同じ生徒会の
池田千歳には、綾乃の興味は京子自身に向けられて
いるようにしか見えない。彼女の妄想の中では、
2人は常に組んずほぐれつしていた。

 オープニングの場面では、第1話と同じように
あかりが登場して、「ゆるゆり、はっじまっるよぉ!」
と元気にご挨拶。なのですが、ピントがめちゃ
ずれてますね。これはまあわざとやっているの
でしょう。雑誌のインタビューなどにあるスタッフ
の言葉では、「あかりの存在感がだんだん薄く
なっていく」みたいな事になるらしいです。この
オープニングもその内の一つ、なのでしょうか。
「特徴がないのが特徴」という主人公もいるの
でしょうけれど、彼女の場合はあまり位置づけを
下げすぎないでもらいたいように個人的には
思うのですけれど、この先彼女はどうなって
いくのでしょうね。というかこの場面で彼女を
呼ぶ皆の声が「アッカリ~ン」な時点で、彼女の
アニメでの行く末は見えた?

 この第2話では、生徒会のメンバーの心情が
多く取り上げられていますね。綾乃、千歳、
向日葵、櫻子、皆個性的で、しかもそれぞれに
百合的な感情を持っています。アニメでも、
彼女達が他の女の子を思う部分が原作と変わらず
押さえられているのが良い感じです。

 アニメ独自でちょっと注目だったのが、生徒会
メンバーの集合写真ですね。向日葵と櫻子がお互い
をどれだけ嫌っているか(本当はそうでもないの
ですけど)を示すアイテムとして使われていた
この写真には、4人以外にもう1人の姿が収まって
います。
 これは、生徒会長の松本りせ、ですよね。映像
では光が反射して顔の部分は見えていません
けれど、彼女はアニメ版でもきちんと生徒会に
在籍しているようです。
 こうなると気になるのは、彼女が本編に登場
するのかどうか、ですね。顔を見せてもらいたい
ようにも思いますけれど、どうなるでしょうか。
それより声を出すのかどうかの方が気になる、かな。

 向日葵と櫻子は、幼なじみでクラスもずっと
一緒、ですからお互いの事はよく知っているの
でしょう。2人ともお互いを「腐れ縁」だと思って
いるようですね。
 何かあるとすぐいがみ合う2人。中学で初めて
クラスメイトになったばかりのあかりやちなつ
でさえ、2人のけんかしている姿はよく見ている
らしいです。
(生徒会の集合写真のエピソードでは、向日葵が
櫻子を殴りにいってた、とも語られています。
それを聞いた櫻子が、「やられる前に!」と攻撃を
しようとしますが、これはうまくいかないみたい
です。、、、でもその後彼女が「暴力反対!」と
言うのはちょっとちぐはぐなような。自分の事は
棚に上げている?)

 それなら彼女達は本当にお互いを嫌っているの?
という所がポイントになるのですよね。2人きりの
生徒会室でのふれあいは、雰囲気があって良い
ですね。また、後半のクッキーのエピソードも、
向日葵が自分にくれたクッキーが他の子達と違う、
と気づいた時の櫻子の反応が良い感じでした。
櫻子のせりふがあるまでの一瞬の間と彼女の
表情が、百合度をアップさせていたように
思います。

 このアニメ版では、前にも書きましたように
ちょっと間が少ないような気もするのですよね。
コミカルな場面を次々に重ねていくのは見ていても
笑えるのですけれど、時々はほっと一息つける
ゆるい間があっても良いように思いますし、
女の子同士の友情以上の気持ちがほんのりと
表れてくる場面ではしっとりと描いていって
もらいたい感じもします。この緩急みたいな
ものが、これからの話数でどんどん入ってくるのを
期待したいです。
 少なくともこの第2話では、向日葵と櫻子の
感情表現にそんな雰囲気が少し出ていた気が
します。素直になれない彼女達が、でも胸の
奥では(もしかしたら自分達でも気づかない
部分で)相手への愛しさを感じているのでは、
と思わせる所がなかなかかもです。

 素直になれないといえば、1番はやはり綾乃、
ですね。京子の前では常にツンツンしていて、
京子は自分にとってライバル以外の何者でもない
と考えようとしている所があります。ですが、、、
という部分が彼女の特徴なのでしょう。

 千歳はそんな綾乃を見守りつつ、時々妄想を
膨らませています。彼女の場合、ターゲット(?)は
もっぱら綾乃と京子なんですよね。この2人の
取り合わせは、彼女にとってツボなのかもです。
 彼女がいろいろ想像する事で、画面には百合な
場面が展開していきます。ストーリー上のつながり
がない分、どんなシチュエーションも作れるため、
百合度を上げるためには重宝しそうでしょうか。

 とはいっても、やはり彼女達自身が経験する
百合なエピソードを描いていってもらいたい
ですよね、、、。それに千歳本人が、百合なシチュ
に関わっていく流れもあると良いように思います。
その辺りはこれからに期待、でしょうか。

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コメント

お久しぶりです。
ゆるゆり、始まりましたね!(もうだいぶ経ちますが)
地元沖縄では放送がないので羨ましい限りです。。
ゆるゆり自体そんなに百合度の高いアニメではないですが、
百合姫レーベルから初のアニメ化(ですよね?)という意味で、
既に歴史的と言えますね。
(auニュースで最初に“ゆるゆりアフレコ”って記事を見たとき
椅子から落ちそうになりました。)

これはご存知かもですが、
なもりさん自身のサークルによる
”ゆりゆり”という同人誌が出てます(もちろん全年齢)。
こっちの方で、本編で立ったフラグを回収しているので
逆にアニメも原作と本編はあくまでギャグ止まりかもしれません。
過激な(?)描写などはまったく期待できませんが、
”ゆりゆり”とても可愛らしくて個人的にはストライクでした。

投稿: greenfiddler | 2011年7月19日 (火) 14時41分

↑よく確認したら違うキャラでやってました。
ものすごくキャラがかぶってたので(とくに”ゆりゆり”一巻)
てっきり同じキャラでやってるものかと…
ゆるゆりも百合っぱくなればいいですね。

投稿: greenfiddler | 2011年7月21日 (木) 02時19分

greenfiddlerさん、お久しぶりですー。
始まりましたね、ゆるゆり。ゆるい雰囲気の中に
ちらほら見えてくる百合な恋愛模様を楽しめたら
と思います。それと、本作はニコニコ動画でも
本編が配信されていますので、もし対応している
環境でしたらチェックされてみては。

この作品も、他のコミック誌の作品から見れば
百合寄りと言えると思いますので、アニメ版でも
女の子同士のいちゃつく場面がたくさん描かれて
いくのを期待したいですね。

「ゆりゆり」は、同人誌版は見た事がないです
、、、。気にはなっているのですけれど、機会が
あったら探してみたいです。

投稿: ギンガム | 2011年7月22日 (金) 22時13分

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