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2011年7月10日 (日)

スイートプリキュア♪ 第20話

 「マイナーランドの歌姫」である事を、迷いなく
受け入れているセイレーン。しかも彼女は、自分と
ハミィとの思い出も、音符集めのために利用しよう
としています。彼女がメイジャーランドの妖精に
戻って歌を披露する事は、もうないのでしょうか。
また、そんな彼女をハミィはどう思うのでしょう。

 テレビアニメ「スイートプリキュア♪」、第20話
アアアアア~♪セイレーン、最後の作戦ニャ!
です。
 セイレーンはメフィストに、音符を集める秘策を
伝えた。それは、ハミィと自分とが以前持っていた
友情を利用するもの。今でもセイレーンを親友だと
思っているハミィに取り入って、彼女が持っている
エアリートーンをもらい受け、その中に収められて
いる音符をすべていただいてしまおうという作戦だ。
そしてそれだけではない。セイレーンはマイナー
ランドへの忠誠を誓う証として、メフィストによる
「悪のノイズ」をもう一度たたき込んでほしいと願う。

 セイレーンの心情については以前もちょっと気に
なっていました。彼女はメフィストに操られ過去の
記憶を失っていたからハミィを敵視したのか、
それとも昔からのセイレーンとしての意識を持った
ままハミィから音符を奪おうとしていたのか、、、。
 この話数の彼女の振る舞いを見ていると、昔の
経験を忘れていない状態で、マイナーランドの側に
荷担しようとしている感じがします(本編の途中、
ネガトーンが出てきた場面で、セイレーンは、
「この『マイナーランドの歌姫』の力でも」みたいに
言っていました)。もしそうだとしたら、彼女は
本当にハミィとの日々に決別をした、友情を
信じるのをやめた、という事になってしまい
そうです。
 セイレーンの気持ちの問題はたぶん、とても大きい
事ですよね。このまま彼女が救われない、とは
思えないのですけれど、だとしてもどういう思いが
彼女の中にはあるのでしょう。
 、、、これは勝手な想像なのですけど、セイレーンが
わざと自分をマイナーランド側に追い込もうと
考えていたりはしないでしょうか。進んで悪役に
なろうとしている、みたいな。
 なぜそんな事をするのかというと、、、例えば、
実はそれがハミィのためだった、とか? ハミィを
「メイジャーランドの歌姫」として自立させるため、
またはハミィを追い落とそうとするマイナーランドの
魔の手に彼女を落ちる事がないように、自分が
マイナーランドの攻撃を受け止める盾になった、とか
、、、。音符を手に入れてハミィを突き放す時の
セイレーンの仕草が、ちょっと優しい感じだった
気がします。ハミィとの関係を終わらせるにはそれで
十分だと思ったのか、それとも彼女の隠された優しい
本心が、ひどい仕打ちをさせなかったのか、いろいろ
想像させるものがあります。
 何というかそんな風にでも考えないと、このまま
ではセイレーンが普通の悪役に落ち着いてしまうの
では、と思えてきちゃうのですよね。それではあまり
面白くないでしょうし、もう少し新しい事実が表に
出てくる可能性を期待してみたいです。
 公式サイトのキャラ紹介の部分では、多くの
キャラの説明文の最後に、「しかし、実は、、、。」と
書いてあります。この作品に登場するキャラ達には、
普段は見えてこない秘密の顔があるのかもしれません。

 さてセイレーンに対して、ハミィはどう振る舞って
いるでしょうか。第19話の最初の場面では、ハミィは
セイレーンに音符を奪われるのでは、と身構えて
いました。相手が、(少なくとも今は)マイナーランド
の手先として、自分達が集めている音符を狙って
いる、という自覚はあるみたいです。
 が、セイレーンが「仲間になりたい」と言えば、
一瞬でそれがすべてになってしまっているようです。
ハミィは、これまで音符の争奪戦で自分が受けてきた
仕打ちをなかった事にして、それ以前の、メイジャー
ランドでいつも一緒にいた頃の関係に戻れたと
思ったようです。
 一方で、響や奏、それにフェアリートーン達との
関係も、今のハミィには重要なはず。なのですが、
セイレーンが秘密にしてくれと頼めば、そのお願いを
一番にかなえようとし始めます。これまで、隠し事
なんて生まれてから一度もした事がないような
(人間界では自分が妖精である事を隠していますけれど)
ハミィが、響と奏の前で必死に自分の行動を取り繕って
います。2人にはほとんどばればれみたいですけれど、
それでもハミィは、彼女達に相談したりはせずに
自分だけですべてを抱え込もうとしています。
 フェアリートーン達はセイレーンの振る舞いに
不信感を抱いてはいたらしいですが、ハミィはその
意見も受け入れなかったのでは、という感じがします。
彼女の中では、何があってもセイレーンが最優先の
ようです。

 そのセイレーンから、最後の場面にあるような
仕打ちを受けたら、、、。もう立ち直れないぐらい
ショックを受けてしまうでしょうか、それとも
「それでもセイレーンとハミィは親友ニャ」と言って
ひたすら待ち続けるでしょうか。
 または、明らかに間違った事をしている友達を
止めるために、自分が直接決着をつけなければ、と
思う可能性もあるでしょうか。必要なら戦いだって
する、と(それがプリキュアに変身して、とかだと
したら驚きの展開かも)。
 ハミィ本人がいくらセイレーンを信じていた
としても、音符が奪われ、マイナーランドへ
持って行かれるのは、メイジャーランドどころか
世界全体にとって危険な事態です。それを、自分の
判断一つで引き起こしてしまった事に、ハミィは
責任を感じるのでは。ハミィがこの後どうするのか
にも注目なのかもです。

 そして響と奏にも危険が及んでいるように
思われます。バトルの場面では、新しい技
「プリキュアハーモニーショット」を2人で
出していて、ハーモニーパワーを磨いている感じが
します。けれど、「ミリー」の「ミラクルハート
アルペジオ」、「ファリー」の「ファンタスティック
ピアチェーレ」は、それぞれのフェアリートーン
の助けが必要なのですよね。それどころか、たとえ
キュアモジューレを持っていても、ドリーとレリー
がいなければプリキュアに変身する事ができないの
では、、、。これはかなりのピンチのように
思えます。彼女達はこの状況をどうやって乗り越えて
いくのでしょうか。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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