百合姫コミックス ６月分の５種７冊が発売です他

　「恋愛遺伝子XX」は、２種類の限定版が用意されて
います。通常版と合わせてどれを選ぶか迷う所
なのでは。また「ゆるゆり」は連続発行の第２弾です。
アニメの方もいろいろ情報が出てきていますし、
原作の方も、本誌掲載以上の新しいエピソードが
読めるようになるのでは、という気がします。

　発行一迅社、百合姫コミックスより、６月分が
本日発売となっています。今月は５種７冊が発行
されます。

　この中でバリエーションが用意されているのは、
影木栄貴さん原作、蔵王大志さん作画による
「恋愛遺伝子XX」の第１巻ですね。通常版の他に、
限定版が２種類用意されています。
　ストーリーとしては、男性が絶滅してしまった
未来。生き残った女性は自分達をADAMとEVEと呼ぶ
２種類に分けて厳重な管理を行うようになって
いました。主人公のADAMの女の子、古城アオイは、
母親の仇と狙う「エトワール」を追って、政府の
管理する学園へと編入してきます。そこで出会った
エトワールの１人、サクラに、彼女は何か惹かれる
ものを感じるのでした。
　女性だけの世界ですから女性同士が愛し合う事は
ありそうにも思えます。それなら百合な恋愛に
ためらう必要はないようでもあるのですけれど、
ADAM同士、EVE同士の関係はあまり良くないとも
考えられているっぽいですね。世界観がもっと
詳しく語られるようになれば、彼女達の気持ちの
動きが、より強く感じられるようになるのかも。
それに、恋愛的な意味ではまだ始まったばかり
という印象もありますし、百合な展開もこれから、
なのでしょうね。

　限定版は、「Ａ」と「Ｂ」の２種類です。Ａには
ドラマCDが付いてくるそうです。キャストとして発表
されているのは、アオイ役が竹達彩奈さん、サクラ
役が日笠陽子さん、ミズキ役が佐藤聡美さん、マツリ
役が寿美菜子さんです。、、、まあ何というかほとんど
あの作品のアニメ版のメインキャストと重なって
いるわけですけれど、これは狙い？　ともかく、
ドラマCDではこの４人がメインという事になる
でしょうか。エリカとかは出てこない、のかな。

　限定版Ｂは、描き下ろしの小冊子が付くそうです。
内容は、このストーリーで、サクラ達が男性化した
ものになるとか。といっても、彼女達ADAMは普段から
男性っぽい服装や髪型、立ち居振る舞いをしています
（胸を締め付けて薄く見せているほどです）から、
男性として描かれてもそう違和感はないような気も
します。それに男性になってしまうと百合ではない
ですから、これは百合姫読者層の一部と、それ以外の
人達向けのものになるかもですね。こういったものを
きっかけに、今まで百合作品に触れた事がない人達が
興味を持つようになると面白いかもです。

　他には、高崎ゆうきさん作「むげんのみなもに」の
第２巻があります。この作品は百合姫の７月号で
クライマックスとなってしまったので、これが完結巻
となるのでしょうか。カギリとみなも、２人の
出会いの頃を語る過去エピソードに突入していました
けれど、そこで物語がどんな形になるのか、それとも
単行本ではその後が描かれたりするのか、気になる
所です。

　後は、青井はなさん作「ツインケイク」と、竹宮ジンさん
作「キラキラ」もエントリーされています。竹宮さんは
本誌にも読み切りやシリーズものを描かれていますので、
その辺りの作品が収録されるのでしょうね。青井さんは
本誌の方にはあまり登場されていませんけれど、
この本ではどのような物語を描かれているのでしょうか。

　そして、なもりさん作「ゆるゆり」は第６巻が発行
されます。３ヶ月連続発行の第２弾、ですね。先月
発行の第５巻では、本誌５月号に掲載の第５１話
までが収録されています。とすると、発表済みの
エピソードとしては７月号に掲載されている第５２話
ぐらいという事になるでしょうか。そこから先は、
第７巻も含めて、オリジナルエピソードが収録される？
どんな風になるのか、楽しみにしたい所です。
（それにしても、今表紙画像が公開されているのは、
この「ゆるゆり」第６巻だけみたいですね。いつもだと
コミックスは直前にすべての作品の表紙が紹介される
場合が多いように思うのですけれど、、、やはりゆるゆり
は重要な位置づけにある？）

　本作は、７月からテレビアニメの放送も予定されて
います。公式サイトも公開され、キャストの方達に
よる生放送企画などもありましたね。これを機会に
百合がもっと広まっていくと楽しそうです。