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2011年6月11日 (土)

コミック百合姫2011年5月号 その2

 「猫目堂ココロ譚」では金糸雀の真実が明らかに。
もっとこの作品を見たい気もするのですけれど、
ここまでという事になりそうです。他には「ふ~ふ」
では、「伝説」を持つほどの嘉菜々が振り回される
展開に。というかはやせと小麦の出番が、どころか
寿美と喜菜々の出番も少なかったかも?

 発行一迅社コミック百合姫2011年5月号を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。

コミック百合姫2011年5月号

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・スターティング・オーバー(南崎いく)
 高校の卒業式で、アルバムにメッセージを書いて
もらっていた米村春。他クラスへ行くと、そこには
今まで話した事のない黒澤灯里だけが残っていた。
 気が合う、とか、そばにいて楽しい人っていうのは、
それまで言葉を交わしていなくても一瞬でわかる
ものなのでしょうね。春も気にはなっていたのに
知り合うきっかけがなくて、相手の気持ちに気づいた
瞬間に関係が終わってしまうなんて、、、。いえ、
全然終わってなんかはいないのでしょう。これからの
彼女達の関係には期待が持てそうです。

・Vampire girl(田仲みのる)
 あんじゅに向かって得意げに吸血鬼の噂話をする
愛美。彼女にそんな内容のメールが来たのだという。
愛美は吸血鬼という響きにうっとりしていた。
 愛美とあんじゅは制服が違うみたいで、別の学校に
通っているのでしょうか。最初はあんじゅが主人公
かなと思っていたのですけれど、実は愛美、やっぱり
あんじゅ、意外と英莉? という感じで転がっていく
内容だった気がします。吸血鬼が「娘」でだと知って
いて襲われたいみたいに言っている愛美を見て、
あんじゅは嬉しく思ったのではないでしょうか。

・あまいゆびさき 第2話
(絵:ロクロイチ、文:宮木あや子)
 団地から引っ越した真淳(まじゅん)は、中学1年に
なっていた。照乃(あきの)との再会を願い、同時に
男子に慣れるためにも、彼女は公立の中学へ通う。
 この作品では、真淳が成長していく中で、照乃と
また会える事を思いながら、結局はずっと会えない、
みたいな展開になるのかなと思っていたのですけど、
そうでもなさそうですね。真淳が男の子を愛せない
かもしれないのは、元からそうだったのか、それとも
照乃との衝撃的な思い出がそう思わせているだけ
なのか、その辺りも気になります。

・恋愛遺伝子XX 第7話
(影木栄貴原作、蔵王大志作画)
 アオイに近づくマツリ。彼女は既にアオイの身辺を
調べ上げていて、エトワールへのアオイの敵意も
理解している。その上で彼女はある提案をした。
 アオイの胸の苦しみが何なのか、マツリはわかって
いるみたいです。けれどそれを友情だと言い換えて
います。特に策略があってそうしたわけでは
なさそうなのですけど、それなら理由は何なの
でしょうね。ADAM同士の恋愛は良くないという
先入観がある、とか? それでもアオイとサクラは
近づいて行ってしまうようです。
 アオイがサクラと友達になりたいと感じている、
とマツリから指摘された時、アオイは「ポワンと
した気分」になっていました。その時のアオイの
瞳にはお花が咲いていて、、、別作品の「お花畑」を
愛するキャラを思い出してしまいました。まあ
アオイ的には愛らしい気持ちになっていたの
でしょうね。
 カラーの表紙裏には、コミックス第1巻の
発売予定が書かれています。発行日は6/18で、
限定版2種類が用意されています。ドラマCD付きと
描き下ろし小冊子付きです。小冊子の方では、
キャラが男性化している番外編が描かれるみたい
です。けれど、今でもADAMの側の女性達は、
胸を締め上げて男っぽい服装をしていますから、
あまり差は出ないような気もします、、、。どんな
感じになっているのでしょうね。

・ふ~ふ 7や目(源久也)
 喜菜々の姉の嘉菜々は大の女の子好き。狙った
女性は百発百中で落とす腕前の持ち主。お昼を
買いに行くパン屋でも、店員達から慕われていた。
 パン屋の女の子達は嘉菜々がたくさんの女の子
達とつきあっているのを知っているようです。が、
それでもかまわず嘉菜々を愛してるみたいです。
自分だけの恋人になってほしい、というよりは
ファンみたいなもの? でもここでの嘉菜々は
いつも通りの自分を発揮できていないようで、
新しい恋の形に出会おうとしているのかもです。
 それにしても嘉菜々、完全に主役になって
いますね。彼女が初登場した時や「バリバリ伝説」
が掲載された時も、何となく主役の喜菜々と寿美
以上の存在感が出ていた感じもあります。このまま
主人公級に、それともスピンオフとか?
 作中で嘉菜々が言っていた「ワイルドローズな
展開」がちょっと笑えました。太字で書いてあるのは、
重要な事だったからなのでしょうね。

・心路戀情 後編~猫目堂ココロ譚~(東雲水生)
 クラスメイトからドーナツ屋へ行こうと誘われる
綾。友達も気づかないほどの一瞬の沈黙があった後、
彼女は明るい笑顔で「行く」と答えていた。
 一つになりたいという咲綾と真綾の願いはかなえ
られたようにも思えますが、これはある意味1人
ぼっちになってしまったとも言えるのでしょう。
そうなって初めて気づいたのは、相手と寄り添って
いくためにお互いがどれだけ努力をしていたか
という事。そこから彼女達は、相手に近づこうと
思う気持ちが大事なのだと気づけるのでは。

 このエピソードでは、「もしこうなっていたら」
という仮定が描かれ、結果的には元に戻っていく
ような流れになっています。これは、Vol.19に掲載
された「砂糖菓子は夢を見る~猫目堂ココロ譚~
でも、潤とちあさの関係の中でも描かれていた
気がします。一度はある選択をしたものの、それでは
良くないと思い直して前の選択をなかった事にする、
というのは、ちょっと都合がよいようにも思えて
しまいます。一度選んで失敗してしまっても簡単に
リセットできない所が、悲しみでもあり大事な部分
でもあるのでは。たとえ苦しみを背負いながらでも、
立ち直って一歩ずつ前へ進もうとする姿が感動的
なのでは、とも思ったりします。

 この心路戀情では、前後編で咲綾と真綾の思いを
追うのと同時に、猫目堂の主人(金糸雀、カナリア)
の過去が描かれていきます。長い連載の間(この発行
ペースで単行本が3冊にもなるほどですし)、金糸雀
については、過去どころか名前さえ出てきていません
でした。なので、彼女の真実に迫るエピソードは、
それだけを集中して描いていってもらいたかったとも
感じるのですけれど、、、これは仕方のない所なの
でしょうか。

 金糸雀と、姉の金雀枝(エニシダ)。2人の間に
ある気持ちは愛情以外のなにものでもないのですが、
その形は周囲の人達には理解されなかったようです。
 彼女達が受けた罰はとてもひどいもので、金糸雀は
本当に何もかも失ってしまったみたいです。でも、
そうなって初めて、彼女達は誰にもとがめられずに
愛し合う事ができるようになったのかもしれませんね。
金糸雀の鈴が「コロン」と音を立てるのが、作品の
タイトルの音の感じにつながっている気がします。

 といった物語の後で、次のページに東雲さんの
作品のタイトルページが、、、。「紅色らせん
~猫目堂ココロ譚~」って、続編、ってわけじゃなく、
1月号に掲載された作品のタイトルですよね。なぜ
それが今ここで1ページだけ出てきたのか、ちょっと
謎ですね。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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