「まんがの作り方」 第５巻と限定版付録の表紙画像が紹介されています

　表紙の雰囲気だとまた２人の間に何かが起きて
しまいそうな雰囲気もあります。この作品の表紙の
構成としては初めてのタイプではないでしょうか。
本作の掲載誌の状況は少し変わってきています
けれど、物語としてはさらに広がっていって
もらいたいですね。それと、限定版に付く同人誌の
方の表紙も見られるようになっています。

　発行徳間書店、コミックリュウに連載中の、
平尾アウリさん作「まんがの作り方」より、
第５巻の表紙画像が、Amazonなどの通販サイトで
紹介されています。

　この第５巻については、以前にも通販サイトで
イラストが紹介されていた事がありました。この
時は、タイトルや帯などが添えられていなかった
ため、表紙と言うよりは作品のイメージを伝える
ものだったのかなとも思っていました。
（ちなみに画像の内容は、森下が川口を組み伏せて
いる(?)、というもの。でも別に深刻とか大人っぽい
とかいう雰囲気ではなく、明るいじゃれ合い、みたいな
感じ？）

　今度紹介されているのは、どうも本当の表紙の
イメージらしいですね。タイトルロゴや平尾さんの
お名前も入っています。
　絵柄の方は、川口が１人でたたずんでいる姿が
描かれています。これまで発行されてきた４巻
ではすべて川口と森下が描かれていましたから、
これは珍しい構成かもしれません。それに、１人
というのは何か寂しさを呼び起こしている気も
します。

　川口の表情は、相変わらずのクールさというか、
これまでの表紙と同じようににこりとも笑わずに
視線を投げています。けれど、やはり１人きりの
こんな顔つきが描かれているというのは、何か彼女
の胸の内を表そうとしているようにも思えますよね。
　いつも、川口は、明るい森下と一緒にいたから、
安心して(?)クールでいられた、とも考えられます。
でももし、そばにいるのが当たり前になっていた
森下と距離を置くようになったらどうなって
しまうのでしょう、、、。これまでにもそういった
危機はあったかもしれませんが、２人がもっと
近くに寄り添うためには、まだ超えなければならない
壁があるのかもです。

　紹介されている画像には、帯の部分も含まれて
います。そこには、森下が川口を愛するように
なった理由を、川口が考えているような言葉が
つづられています。この言葉だけを見ると、
川口は、自分と森下との仲を揺るぎないものだと
思っているようにも感じられます。彼女達が
漫画家として暮らしていく中でいろいろな事が
あっても、お互いを信じていく事が大事なの
でしょうね。

　ところで、この作品を掲載しているコミックリュウ
は、6/18発売の今月号の後、いったん休刊に
なるそうです。今の予定では、１２月からまた
復活するとの事です。
　、、、じゃあその間本作の連載はどうなるの、
という所が気になるのですけれど、どこかで
続けていってもらいたいですよね。本誌の公式
サイトでは、情報の発信や一部コミック作品の
配信などは行っていくらしいです。そこで見られる
ようになったりするのかな？　詳しい情報は、７月の
はじめぐらいから公式サイトで発表されていく
ようです。

　それから、この第５巻では通常版の他に
初回限定版が発行される予定になっています。
特典として付いてくるのは、オリジナルの
同人誌だとか。平尾さん描き下ろしの百合作品
や、お友達の作家の方達へのインタビュー
なども載せられているらしいです。
　ここに収録される百合作品のタイトルは、
「彪憂生と一子（ひゅうなといちこ）」だそうです。
この同人誌の表紙画像も紹介されています。
並んで立った２人の女の子が振り返っている
構図ですね。左側の女の子は長い髪が背中に
かかっていて、前髪もちょっと長めです。
ちょっと首をかしげた様子が何かを語りたそうな
雰囲気です。
　右側の女の子は、髪は後ろで結んでいます。
かけている眼鏡のつるに指を当てる仕草は何か
理知的な感じです。手にはノートやペンケース
などを持っています。
　２人とも、シャツの袖の長さは違いますが、
同じ制服を着ています。クラスメイトだったり
するのかもですね。

　ストーリーの方もどんな感じなのか気に
なります。川口や森下とは関係があったり
するのでしょうか？　まあ何にしても「百合作品」
と書かれているので安心して(?)楽しめそうです。