「姫（きみ）のためなら死ねる」 第１巻が発売です他

　姫が愛しくて仕方がない少納言。彼女の
ためなら本当に何だってできちゃいそうです。
そして姫の方も、少納言をとても尊敬し
信頼しているのでしょう。問題は、少納言が
理性を保てるかどうか、、、？　この作品は
ネット配信の他、動画サイトでPVも公開
されています。

　発行竹書房、Web４コマコミックサイトの
「まんがライフWIN」で配信中の、くずしろさん
作「姫（きみ）のためなら死ねる」の第１巻が
本日発売となっています。

　ストーリーは、、、宮廷文化が華やかな平安時代、
中流貴族の娘の清少納言は、何もしなくても
生活していけるのをいい事に家に引きこもって
文章書き三昧の日々。周りからは働けと言われ
渋々、女房としての働き口を求めて出かけます。
そこで出会ったのは、中宮の１人、藤原定子。
純情可憐なお姫様に一目で惹かれてしまった
少納言は、すぐさま彼女の女房になります。
それからというもの、少納言は定子のおそばに
仕えながら姫を愛でる生活を送る、という感じ
でしょうか。

　清少納言や中宮定子は実在の人物ではあります
けれど、こういう関係だったかどうかは何とも
言えなさそうです。でも清少納言が書いた「枕草子」
とかにはよく中宮定子の事が載っているみたい
ですし、近い間柄ではあったのでしょう。そこに
想像力が込められて、百合な雰囲気が描き出されて
いるのではないでしょうか。
　少納言の周りには、彼女の姉代わりというか
ほとんど母親代わりの弁官や、同室の紅式部、
定子の姉妹の中宮彰子、その女房の紫式部など
たくさんの女性達が登場します。弁官や紅式部は、
だらしないけど憎めない少納言に、手を焼きながらも
胸をときめかせているようです。

　４コママンガなのでコミカルなオチを入れつつ、
でも彼女達の気持ちのやりとりが見られる作品に
なっているように思います。少納言の妄想の中
でも、現実の方でも、百合なテイストが見られるの
では。

　現在ネット上で公開されているエピソードの
中で個人的に見ていくと、、、例えば「[12-10]
『Re:8-3』」とか、「[13-13]『追いつくまで』」
とかも良いですね。定子だって彼女なりに少納言
を慕っているとわかる展開になっています。

　「まんがライフWIN」では、４コマ漫画の新作が
毎日配信されていて、この作品も更新されて
います。その他、第１巻の発行を記念してという
事なのでしょうか、サウンド付きコミックが
動画サイト「ニコニコ動画」で配信されています。
　映像の長さは５分ほどで、音楽や効果音が流れる
中で、漫画のコマが切り替えられストーリーが
進んでいきます。ここでの内容は、少納言が
姫の女房になるまでぐらいが描かれています。
初めて見る人には物語の大まかな雰囲気を
つかめそうですね。

　この第１巻の発売を記念して、とらのあなでは
両面しおりをプレゼントするそうです。他にも、
アニメイトではイラストカード、有隣堂では
メッセージペーパー、COMIC ZINではイラスト
カードをプレゼントするとか。すべて描き下ろし
らしいです。どれも先着順だと思われますので、
気になる方はお早めにチェックしてみてはいかが
でしょうか。