コミック百合姫2011年5月号
アニメ化も決まった「ゆるゆり」が、いつもの(!)
掲載ペースに戻っていますね、さすがかもです。
これまで(と、「これから」も少し)の道のりを示す
年表も掲載されています。他には、新しいノベルも
イラスト入りで掲載されています。この作品の
雰囲気はなかなか良いような気がします。
発行一迅社、コミック百合姫の2011年5月号を
見てみました。
表紙は、「GIRLS UPRISING」より、琴乃と芽久美
です。今号のストーリーでは彼女達がメインに
なっていますね。同じ風紀委員の腕章をつけた
2人は、役目が同じですから、同じ危険に遭遇
する事も多いのでしょう。その中でお互いを
助け合えるようになれれば良いのかもしれません
けれど、琴乃には紗香がいます。この関係が
どうなっていくのかは気になる所ですね。
目次下のイラストは、タカハシマコさんが
担当されています。ナプキンを首に巻いた
女の子が、膝の上に等身大の人形を載せて、
舌を這わせている、という構図です。ポイント
なのは、どちらもほとんど服を着ていない事、
それに姿が一緒だという事ですね。女の子は
大きなお皿の上に座っていて、人形の足には
「eat me!」の文字が。何となく思ったのは、
「お菓子のように甘い女の子が、女の子の
ように甘いお菓子を、食べる」というイメージ
でした。
他にはカラーページに「ゆるゆり」のアニメ化
についての情報が掲載されています。ページの
中には、なもりさんが描かれたらしいキャラ
設定のイラストがたくさん並んでいます。この
キャラが皆出てくるとなると、にぎやかな雰囲気に
なりそうですね。
後は、「コミック百合姫S」から連載が始まった
この作品の歴史が年表になっています。作中でも
連載形式でも、いろいろな事があったのですね。
そして今月からの単行本3ヶ月連続発行に
ついてもさらりと書かれています。どんな物語が
そこに描かれていくのか、興味深いですね。
では掲載作品を部分的にご紹介、、、。
(・作品名(作者名(敬称略)))
・GIRLS UPRISING(絵:カズアキ、文:深見真)
風紀委員長の琴乃は、やりきれない思いを抱えて
いた。昔からずっと一緒だった紗香が、最近
編入してきた千里の所へばかり行っているからだ。
本作の第1話にも少し登場していた琴乃が
主人公のエピソードですね。全力を尽くしての
戦いだから、紗香と千里がどれだけ強いつながりを
築いているのかもわかってしまうのでしょう。
でも、紗香には、恋愛よりも前に千里から離れ
られない事情があるんですよね。それを琴乃が
知ったらどうするでしょうか。
・もし婚活中のアラサーOLが塩田酒造の
『六代目百合』を飲んだら(文:NOV、絵:八色)
三十路も近いOLの佐藤は、入社したての後輩、
絹子の行きつけの飲み屋へ入った。そこで勧め
られたのは、焼酎「六代目百合」だった。
タイトルや表紙イラストの構図はやはり、、、
テレビアニメも放送されたあの作品の雰囲気、
ですね。佐藤と絹子は一歩踏み込んだ関係に
なったわけですけれど、初めての女性同士の
関係に佐藤がそれほど抵抗を感じなかったのは、
素質(?)があったかもしれないのと、絹子との
体の波長が合ったからなのでしょう。
カラーイラストと短い文章のノベルという
組み合わせは、以前の百合姫や百合姉妹では
割とあったように思います。以前だと学園ものや
おとぎ話が主題になっていました。
あんな風に短い文章とイラストでほんわかした
甘い百合を感じさせる物語って、雰囲気が良くて
個人的には好みでした。この作品(略するなら
「もし百合」?)にもそういうものが感じられる
気がします。こういうタイプの作品をもっと
載せていってもらいたいですね。
・ゆるゆり(なもり)
47.暴力温泉卓球
48.湯けむり悩殺事件
49.女殺花粉地獄
50.おっぱいが、ちっぱい。
51.とある科学の配線用差込接続器(コンセント)
温泉旅行へ来たあかり達。だが部屋ではお茶を
飲みおしゃべりをするだけで、部室と変わらない。
京子はもっと温泉らしい事をしたいと言い出す。
あかり達は温泉へ行っても自分達のペースを
乱さないですね。ちなつはちょっとだけ京子に
優しく接しているみたいですけれど、彼女のこの
感情がこれからも、少しずつでも育っていくと
面白いかもです。そして新キャラも登場してます。
向日葵の妹の楓(太眉ですね)、それにミラクるん
の変身前の姿も描かれています。
3月号では、他の作品並みの掲載本数になって
ペースも落ち着いたのかなと思ったのですけれど
、、、「ゆるゆり」はそういう作品ではない、
という事? 本誌以外でも、「SPECIAL」が出たり
この先も3巻連続発行が予定されているなど、
アニメ化と合わせてこの作品を目にするチャンス
が多くなりそうですね。
・あたしはお姉ちゃん(ロクロイチ)
漫画家になって2年目に両親が他界し、それから
10年。2人暮らしの妹の璃々がある日、ラブレター
に漫画を描くから手伝ってと言ってきた。
「百合か?」、「百合なのか?」という所が何だか
笑えます。妹が6歳の頃から姉妹2人きりで暮らす
というのは大変でしょうし、うまく育ってくれるのか
どうかはどうしても気になるのでしょう。璃々の方も、
どんなに忙しくても自分を気遣ってくれる姉が
大好きなのでは、と思われます。それぞれの思いは
重なる事があるのでしょうか?
・百合男子 第2話 因果応報(倉田嘘)
日直の沙織がプリントを配っていたが、そばで
ふざけていたクラスメイトのせいでプリントを
床に落としてしまう。茜はすぐさま声をかけた。
前回少し姿を見せていた松岡涼がクローズアップ
されてきています。啓介の妄想も意外と外れては
いないのかも。このクラスには女の子同士の関係に
目覚める素質のある女の子が多いようですね。
百合を特別視する男子である啓介は彼女達の中へ
入っていこうとしないのでは、と思ったのです
けど、、、カミングアウト?
ところで、涼の名字は松岡、沙織の名字は
藤ヶ谷(読みはふじがたにですけれど)、、、
これはやはりあの作品に関係がありそう?
作中では思いっきり「ささめきこと」が出てきて
いますし、この中では必要があれば他社の作品も
どんどん取り入れていくのかもですね。
この作品では、啓介の妄想だけではなく実際に
女の子達の恋愛模様が描かれていきそうです。
こういう状況になっているのなら、啓介も、
この調子で押し切っていけば、この作品内や
百合姫という雑誌の中でも、マスコット的な(?)
位置づけでいられるのかも、という気もします。
それと、表紙で啓介が着ていたTシャツって
、、、「少女セクト」のOVA「~Innocent Lovers~」
第1巻の初回特典で付いてくるものなのでは?
さすがかもです。
・Rose letter(慎結)
通学電車の中、華と一緒にいた幹は他校の
女の子から手紙を渡される。幹は同じような告白
を何度もされていたが、彼女自身女性なのだ。
このまま女の子達の勘違いが続く限り、華も
自分の気持ちをはっきりさせずに幹と一緒に
いられたのかもしれません。でも、、、という所
ですが、この出来事は別の意味でも彼女を刺激
したのでは、という気もします。それは、女の子
を愛する女の子は他にもいる、という事。これは
百合的にも心強いものなのではと思われます。
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