戦国乙女~桃色パラドックス~ 第7話
ヒデヨシのアイディアを聞いた武将達は、皆
やる気になってますね。ノリがいい、というのも
あるでしょうし、何でも演劇のせいにしちゃえば
自分が日頃胸に秘めている思いも打ち明けられる
と考えたのかもです。彼女達それぞれが百合に
対してどういう思いを持っているのかが見えて
きそうです。
テレビアニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」、
第7話「演劇乙女」です。
季節柄、ノブナガの領地では領民をねぎらう
催しを行う時期となり、今年も巫女を呼んで
舞わせる事が考えられる。しかしそこでヒデヨシ
が口を挟んだ。どうせなら「文化祭」の「お芝居」
のようなものが良いのでは、という。ミツヒデ
には「おしばい」が何なのかさっぱりわからな
かったが、ノブナガは乗り気になり、早速
ヒデヨシに準備を始めさせる。
ヒデヨシって、これまでもそうですけれど、
この話数でも、思いつきのように漏らした言葉が
元になっていろいろな物事やイベントを
巻き起こしていますね。本人は別に狙った
わけでもなく本当に何気なく話しただけの
ようですが、それがノブナガにはとても面白い
らしく、事態はすぐに大がかりなものになる
ようです。
「演劇」についても、ヒデヨシは舞台経験が
あったわけでもないようでかなり苦戦している
みたいです。彼女としては、皆で楽しめる事が
できたらそれで嬉しい、と感じているっぽい
ですね。
シロから言わせれば「いい子ちゃん」ぶって
見えるらしいです。でもそう言われたヒデヨシ
は、「いい子ちゃんだもん!」と反論を。ちょっと
開き直っているのかもですけど、彼女的には、
自分がどうこう言われたって、皆のために
なるならかまわない、ぐらいの気持ちなの
でしょう。
ところでシロって、何者なのかがやっぱり
気になります。想像(妄想?)の中でイエヤスを
助ける場面で、相手のごろつきが人間の男でした。
とすると、シロは男のいる世界を知っている、
という事になりそうです。またヒデヨシと
話している時に、「ザ芸能界」なんて言って
いましたし、知識や常識感覚はヒデヨシに近い
とも考えられます。でも兜をかぶってしゃべって
いる犬ですから、、、まあ普通の犬ではないの
でしょう。
それと、シロが百合をどう考えているのかも
気になる部分です。武将達のからみを見て息を
荒げて興奮してるほどですので、マニアックな(?)
百合ファンとも思えます。が、その輪の中に
飛び込んでいこうとする辺りはちょっと違う
ような気もしますし。お色気が一番の好み、なの
でしょうか。
とまあそれはそれでおいておくとして、ここは
やはり武将達の関係がいろいろな形で描かれて
います。それぞれが女性同士の恋愛について
どう感じているのかもわかってくる展開になって
いるようですね。
まずヒデヨシの演劇に一番乗ってきたのは、
ヨシモトですね。第5話では物語が書けずに
悩んでいた彼女ですが、百合なストーリーには
ストックがあるらしいです。
公式サイトで公開されているPVでも、それを
思わせる事をヨシモトは言っていました。ずっと
気になっていたのですけれど、彼女の才能は
ここで発揮されるのですね。
ヨシモトは、ノブナガの人柄に触れ、いろいろな
経験をする内に物語を思いついたという事を
言っていました。それで書いた物語というのは
、、、ノブナガと自分が恋に落ちるというもの。
彼女は百合をたしなむ人でもあり、自分自身が
そんな風にもなりたい、と思っている人なの
でしょう。
というか彼女達の世界では女性しかいない
わけで、恋愛関係があるならそれはいつでも
女性同士のもの、なのですよね。恋愛に憧れる
ヨシモトが素敵な女性とのアバンチュールを
思い描くのもよくある感情なのかもです。
それにしても、ラインアップが良いですね。
伊勢物語、竹取物語、源氏物語、百合物語、、、
違和感なく溶け込めているような。
一方のヒデヨシは、ヨシモトの「百合物語」
を見てとても驚いています。彼女にとっては
百合は「そっち系」という、あまり知らない
禁断の世界なのかもですね。
さらに自分もその物語の登場すると聞いて、
「あり得ない!」と叫んでいます。、、、が、
結局この物語をベースに脚本を書いていますし、
内容的にも百合は色濃く描かれているようです。
ヒデヨシとしてもちょっと興味があったり
するのでしょう。
ヨシモトを「お姉様」と呼んでいるイエヤスも、
演劇に引っ張り出されています。役柄としては、
前半ではヨシモトに求愛してますね。
このストーリーがヨシモトの物語にも書かれて
いるのなら、この役回りはヨシモトから見た
イエヤスの姿を反映しているのかもしれません。
いつでもそばに仕えてくれているイエヤスなら、
自分を愛する訳にはぴったりだ、と。
けれど、イエヤスには別の顔があるようです。
以前から怪しい動きはしていましたが、ここでは
さらに混乱を狙っています。ヨシモトの事も
悪口を言っていますし、他の武将達との溝は
深そうにも思えます。彼女の狙いが周りに
明らかになった時、皆はどう思うのでしょうね。
ここでは、ヒデヨシが何となくイエヤスの
本心に気づきかけているようです。今はまだ
それほど深くは考えていないようですけれど、
やがて大きな事件へと発展していく事があるなら、
ヒデヨシの位置づけは重要になるのかもです。
それと、物語の最初の頃からイエヤスの
周りに見え隠れしていた忍者(間者?)の存在が
クローズアップされてきていますね。名前は
ハンゾウというそうです。
彼女はイエヤスのためにあれこれ暗躍している
ようですが、なかなか期待には添えていない
らしく。イエヤスも怒りを抑えられなくなって
いるみたいです。でもハンゾウとしては、
イエヤスの役に立つ事が一番の喜びみたいです。
彼女の心情も百合的なものだと面白いかも
ですね。その辺りは彼女の素顔とともに明らかに
なる? そういえば最近、公式サイトのキャラ紹介
のページにハンゾウがエントリーされています。
作中ではしゃがみ込んでいる場面が多いため
よくわかりませんでしたけれど、スタイルは
良さそうですね。キャラ紹介されているという
事は、彼女も物語に大きく関わってくる事に
なるのでしょうか?
さて武将達の方に戻ると、マサムネもまだ
謎に包まれていますよね。もしかしたら彼女は
ヒデヨシの世界の住人であるかもしれません。
、、、そうなると、百合なものに対しては
ヒデヨシと似た反応を示す、のかな? 演劇
では淡々と(?)ノブナガに惚れる役をこなしてる
感じです。
ケンシンとシンゲンは、ヨシモトが言うような
恋愛にはあまり興味がなさそう、というか
彼女達が一番気にかけているのはお互いの事
らしいですね。顔を合わせればいつだって本気で
バトル。相手より上になるためにはヒデヨシに
取り入ろうとさえしています。
ちなみにシンゲンは、特産のお菓子(シンゲン餅、
でしょうか)を持ち込んでいます。ケンシンの
方は、、、色仕掛け? いえ、彼女の場合、何だか
素でああいう事をしている気がしますね。たぶん
彼女の領地の領民も、そんな彼女の魅力に
めろめろになっているのかもしれません。
ミツヒデは、武将達の中では一番百合な感情を
持っているのではないでしょうか。ノブナガに
お仕えする身として主君のためには命もかける、
そういう意気込みは持ち合わせているでしょう。
さらにその上で、ノブナガに愛してもらいたい、
と思っているようです。
この話数では、演劇という舞台を借りて彼女の
本心が少し明かされていました。百合的には、
彼女の気持ちがもっと深く描かれていくと良さそう
ですね。
そしてノブナガはというと、、、脚本が百合
であろうと何であろうと、領民を楽しませ、自分も
楽しめればかまわないと考えているようです。
人物としての器の広さが、ミツヒデやヨシモトを
引きつけている、とも言えそうです。
彼女が女性を思う気持ちは、ヒデヨシに向けた
ものが少しあるかもですね。第1話で、突然この
世界に迷い込み途方に暮れていたヒデヨシを心配し、
一度送り出した後馬で迎えに行っています。その
時のノブナガの表情が、普段の豪快さとは別の面を
見せているようにも思えます。これからの話数の
中で、彼女の百合な心情など描いていってもらいたい
かもです。
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